ホンダ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#53 艶消し黒の塗装その2

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いちころです。

 

道路を走っていて思うんですが、ウインカーを出さない人って多くないですか?

出しても曲がる直前とか、何なら曲がりながら出す人とかね。

 

相手が待ってくれればいいですけど、そうでない場合は事故にもなりかねないので

ホントやめてほしいです。

年末は事故が多いので、皆さんも十分に気を付けてください。

 

では、今日の仕事はコチラ




 


 

はい。クロスロードのバンパー・ガーニッシュ塗装の続きです。

色は8分艶の艶消し黒です。

前日に下塗りまで終わらせていたので、今日は上塗りをしていきます。

 

ブツだけ取って、クリヤーを乗せようかとも思ったんですが、

ここは慌てず全体を#1300で均しました。

この色は塗装後に磨くことが出来ないので、しっかりとブツを取っておかないと

後で泣く羽目になります。

実際、目視では確認しにくかったブツが結構ありました。

塗り重ねると埋めることが出来るかもしれませんが、取っておくに越したことはないですね。

 

また、肌を均一にする意味もあるので、好みにもよりますが、

日をまたいだ時は、足付けしておいた方が確実だと思います。

 

全体を当て終わったら、艶消し剤を2割入れた黒を塗装していきます。

 


 

あれ?何かおかしい。

艶消しを2割いれ、シンナー希釈60%で塗ったんですが、

御覧の通りムラが出ました。

 

塗装後、約15分乾燥時間を取りましたが、このままです。

( ー`дー´)?

もちろん、このままで行くわけにはいきません。

ベースの黒にシンナーを30%ほど足した薄め、ドロップコートでムラ取りをしてみました。

試し吹きをしましたが、ドロップで乗せる色はこれくらの濃さです。

とても薄く、隠蔽力はありません。

 

これを均一に2度吹きしたら、綺麗にムラを取ることが出来ました。

 

指触乾燥後、ちょっと肌を触ってみましたが、

塗り重ねによる肌の荒れ等はなかったので、このままクリヤーを塗装していきます。

 


 

今回は8分艶なので、艶消し剤は20%、シンナー希釈は25%です。

艶消し剤をいれたら、こんなカルピスみたいな色になるんですね。

 

こんな白いクリヤーを塗ったら、バンパーまで白くなるんじゃないか?

と、思うかもしれませんが、実際はそんなことはなく

塗った直後は普通のクリヤーと同じ艶になり、白濁することはありません。

 

ブツを確認してから、クリヤーを塗装していきます。

 


 

はい、クリヤーを乗せ終わりました。

塗った直後なので、まだ艶が抜けきってませんね。

 

艶消しクリヤーは、塗った直後は通常の塗りと変わりません。

ピカピカです。

それが乾いていくにつれて、徐々に艶が引けていきます。

 

そして分かってはいるんですが、見た目がツヤツヤなため、

艶が引くのを見るまでは安心できません。

 

ここから20分、60℃で乾燥させ、状態を見ます。

 


 

ちょっと光ってますが、綺麗に艶が抜けました。

写真では少し薄く見えますが、実際はもう少し黒味が強くなっています。

 

納得できる仕上がりです。( ´∀`)bグッ!

 

次に残りのパーツを仕上げていきます。

 


 

沢山ありますね。全部で15点あります。

多いですが、1つ1つが小さいのが救いですね。

ほとんどのパーツが無傷だったので、そのまま塗装出来ます。

 

ただ一つ心配なのがグリルです。

エンブレムはもちろんメッキで出来ているんですけど、

お客様の希望でここも黒に塗ることになりました。

メッキの上に直接ベースを乗せても大丈夫だと思うんですが、

一応念のためにサフを乗せておきました。

 

下準備後、塗装していきます。

 


 

ちょっと全体の写真は撮り忘れたんで、この部分だけ。

 

心配していたメッキの部分ですが、問題なく乗せることが出来ました。

ドアハンドルですが、ここはハンドルが開いたときの中が塗りにくかったので、

ピンを抜いて分解。

ガーニッシュ、ドアミラーも問題なし。

 

おっけ( ´∀`)bグッ!

 

バンパー・ガーニッシュ、その他のパーツの塗装終了です。

 

これでクロスロードの全塗装がすべて完了しました。

休み明けにボディの磨きをしていきます。

予定通り、15日までには完成しそうです。

 

今日の作業はここまでです。

お疲れさまでした(`・ω・´)ゞ

 

綺麗なのは最初だけ

こういう言い方をすると身もフタもないんですが、

艶消し黒は、僕的におススメできない色です。

 

綺麗にみえるのは、納めた最初の時だけなんですよね。

 

理由はいくつかあるんですが、まず汚れに弱いです。

塗膜が凸凹しているので、汚れが付きやすく、取れにくい。

例えばクリヤー塗装したボディの汚れは、洗車するときにスポンジで擦れば

綺麗に取り除くことが出来ます。

ですが、艶消し黒はそうはいきません。

擦れば艶が出てしまうため、擦ることが出来ないんですね。

 

あと傷に弱いです。

バンパーを軽く擦ってすり傷が入った場合、クリヤー塗装なら

磨けば傷を目立たなくすることも出来ますが、艶消し黒は無理です。

キズが入った時点で、再塗装になります。

走行時の飛び石の傷などにも弱く、キズが入るとその箇所が白くなり、目立ちます。

 

その他にも今回ドアハンドルを塗装しましたが、

こういった触る回数が多い所は、

手の脂や摩擦であっという間にピカピカになってしまいます。

 

艶消しという色は、こういう色なんです。

 

鈑金塗装に出した場合、艶消しの塗装を依頼すれば、

店の人はもちろん受けてくれます。

『艶消し黒!カッコいいですよね~』

とか言ってくれるかもしれません。塗装屋も、キッチリ仕上げてくれます。

 

でもそれは商売だからなんですよね。

お客様の希望には、たとえそれがおススメ出来ないものでも答えてくれます。

再塗装になれば、店も儲かりますし。

『艶が出てムラになるからやめとき~』

とか言ってくれる店は、儲けよりもお客様のことを思って言ってるので

僕は良心的な店だと思います。

 

だから、これから艶消しを部分的にでも塗装することを考えている方は

このように管理が難しい色だということを、頭の片隅にでも置いておいてください。

 

塗るか、そうしないかはもちろんお客様の自由です。

 

ですが、いちころペイントでは後々のことを考えて

艶消し系の色はおススメしません。

 

 

 

 

 

 

 

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