スバル 自動車塗装日記

自動車塗装日記#73  ボカシのぼかし

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いちころです。

 

今日も極寒(ごっさむ)でしたね。

ウチの工場はこんな形をしているので、

塗装の方へ巻き込んでくる風が半端なくキツイんですよね。

きつすぎて目が乾くほどでした。

でも、風が冷たいだけで、雪が降っていないのがまだマシかもですね。

近畿地方は明日が一番寒さがキツイらしいので、防寒をしっかりして

作業に取り組みたいと思います。

 

では、今日の作業はコチラ。

はい、社長のフォレスターの続きです。

この右リアフェンダーを修理するんですが、サビが塗膜を押し上げていました。

削ってみたところ、補修歴があり、ぶ厚いパテが付いていて、

その下をパテが侵食しているような状態でした。(詳しくはこちら

昨日、サフまで終わらせているので、ここからの続きになります。

 

サフ研ぎは問題なく、歪み・スアナの埋めもOK。

調色ですが、このクルマはブロックで塗っているため

クォーターとドアとの色が違っていました。

ちょっと分かりにくいですけど、ドアのが白いんですよね。

コッチが本当の色です。ま、コッチも塗ってるんですけどね・・。

全体的にドアの色がこのクルマの色になっていて、クォーターはちょっと黒くなっています。

どうすっかなー?と思い、社長に聞いてみると、

『ホンマやな。ま、任すわ。いちころ君のセンスに。』

出た、センス・・。

もうこう言われてしまったら、キッチリ直すしかない。

リアドアのボカシ決定です。

ボカすと決まれば調色も簡単。

8割ほど合わせ、調色完了。寒いのでさっさとブースに入れてマスキングです。

はい、マスキングの途中ですね。

マスキングの方法は、店によって、塗装屋の数だけ方法があり

色んなこだわりもたくさんあります。

僕は基本的にあまりないんですが、基本的には見た目がキレイに

材料を少なく済む方法を目指しています。

内板はこんな感じでテープを貼るんですが、場所によっては

紙を挟む場合もあります。

DIYで作業している人で、ここを隠さないのを見かけますが、

隠さないと、ザラッザラになりますからね。

紙に穴が空いてても同様にザラザラになるので、テープで隠すのが無難だと思います。

ドア側はこんな感じですね。途中ですけど。

昔は内張りまでビニールで貼ってたんですよ。

もし色がかかったらどうしよう、と思ってね。

でも、普通にゴムの所でミストは止まり、車内には入らないので、この方法で問題ないです。

ご参考までに。

クォーターとリアドアの内板はこれでOKで、次はフロントドアとの間です。

皆さんはどうやって隠してますか?

後ろみたいにテープや紙でガッチリ隠す人もいると思いますが、

僕は最初からこのやり方なので、ちょっと紹介します。

DIYで作業する方も、こんなやり方もあるよという参考までに。

まず、こう。

キワには貼らず、ちょっと隙間があります。

そしてこれ。返しテープ。

本当はボカシテープという素晴らしい道具を使いたいんですが、ちょっと節約です。

スポンジテープもいいですよね。

今度購入を相談してみようと思います。

そして、こう。

今度はキワに貼っていきます。

ミソは、返しが浮き過ぎたりくっつき過ぎたりしないこと。

少し浮くぐらいがベストです。

こんな感じです。

これでキワは完成になるんですが、ここから

こうして

こう。

これが多分一般的な塗装屋の隠し方だと思います。

・・・ですよね?

もっと良い方法があるぞ!という方がいたら教えてください。

後は、全体をキレイに貼って行きます。

僕は養生紙を使ってマスキングをするんですが、

店によっては養生紙を使わず、マスカーのみで行うところもあります。

このマスカーを使ったマスキングだと、とてもキレイに早く仕上げることが出来るんですが、

材料費が高く付くのが問題です。

うちが使っているマスカーは180cmなんですが、

おそらくは養生紙の方が安い、・・ハズ。

 

細部を確認して、早速塗っていきます。

まずベースを乗せる範囲ですが、クォーターのピラー手前まで1枚行きます。

修復するのはサフの箇所がメインなんですが、今回は

クォーターとドアの色の違いも直すんで。

 

では早速塗って行きますね。

まずはアンダークリヤーです。リアドアと、クォーターのピラーに

ダブルコートで載せます。

次は乾燥しないうちにベースです。

1回目はサフの箇所を、2回目は全体に乗せていきます。

エアブローでシンナーを蒸発させ、様子を見ます。

写真を見ると、きれいなつや消しに見えますが、この時点では

色は隠蔽されていなくて、ムラもあります。

指触乾燥後、アンダークリヤーを最初と同じ箇所に載せます。

3回目のベースは、当然ながら2回目よりも少し範囲が広くなります。

そしてメタリックは乗せれば乗せるほど、乾燥したキワの色が黒くなるため

アンダークリヤーに少し乗せ気味に塗ります。

そうすることによって、いい感じに色がにじみ、次がボカシやすくなります。

 

ベースを乗せ終わって次はボカシです。

様子を見ながら、アンダークリヤーを1回乗せ、

標準シンナーで適量で割った、少し薄めのベースを

ドロップ気味に乗せます。

そしてもう1発。

僕の場合は、ボカシた後、キワをもう1発ボカシます。

ちょっとしたことなんですが、ボカシたキワは、色によってですが

角度を変えると、微妙に分かったりするんですよね。

近くでは分からなくても、少し離れて歩きながら見たら分かるとかね。

『もう1発言っといたら良かった!』

と思わないように、念には念を入れてる感じです。

他の塗装屋の人で、やってる人はあんまり見たことないですけどね。

そこまでやる必要はないって。

 

隠蔽しているか、キワがおかしくないかを確認して

ベース終了です。

 

次はクリヤーを乗せていきます。

1回目は軽く全体に。ドライではなくセミウエットに乗せました。

ドライで塗ると、静電気でゴミが付くような気がするんですよね。

それでセミウェットにしてます。

そのあと、2回目を乗せました。

見た目は何かいいかんじですが、乾燥すると艶が引けるので

指触乾燥するまで15分ほど待ちます。

 

はい。3回目乗せ終わりました。

ブツや垂れなど、大きな問題もなし。

キワをボカシて、完成です。

 

明日、外に出して確認をします。

 

今日はここまで。

お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ

 

 

 

 

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