スズキ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#76 ど真ん中のブロック塗り

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いちころです。

 

最近、日が長くなった気がしませんか?

ウチの工場は5時が定時なんですが、その帰るとき

大分明るいんですよね。

この調子で寒さもマシになってくれれば良いんですが、

天気予報によると、残念ながらまだまだ寒い日は続くそうです。

かなわんっすねー。

 

では、今日の作業はコチラです。

はい。エブリィバンの左フロントドアの塗装です。

昨日の時点で、パテ修正までは終わっているので、

パテ研ぎからの作業になります。

ちなみにこのクルマは電話見積もりしたため、クルマを見ずに

値段を出してしまっていました。

塗装屋によっては、この程度の塗り、ブロックで余裕!という人もいると思いますが

僕的にはボカシたい所です。後ろに。

小さくボカすと、近くで見る分には良いですが、

離れてみるとやはり色の違いが分かることが多く、

よほど正確な調色、的確なボカシをしないと塗りのキワが

分かってしまいます。

しかもこのクルマ、フロントドアとスライドドアの色が違っていて

無事塗り終わったとしても、色が確実に違う状態になります。

さらに不具合は続きます。

このドアにはこのようなステッカーが貼ってあったのですが

塗膜が痩せてしまっています。

これが全体にあり、修復するには、削り込んでサフを塗る必要があります。

そうなると当然前もボカすことになり、それなら後ろも行ってまえ!と

3枚塗ることになります。

ところがこのクルマの修理費用は、ドア1枚分しかありません。

どうすんねん、これ?

 

それで社長と上司とで相談した結果、ステッカーはまた同じのを貼るから

型が残ってたほうが貼りやすいやろ!ということでそのまま行くことに。

当然ブロックです。

か~、マジか~。

嘆いても仕方ありません。早速作業に取り掛かります。

 

小さく研いで歪を抜く

まずはこれ以上右には行きません!という誓いを込めてテープを貼ります。

ポリパテはそんなには厚くなく、パテ枕も低く付けてくれています。

研ぎやすいぱてですが、範囲を小さくしないといけないので

そこだけ注意して#120で研いでいきます。

 

1回目。#120で研ぎ終わりました。

パテ枕を落とし、全体をならしました。

歪はそこそこ抜けているんですが、まだあります。

キワもまだ研げ切っていません。

目視するため、ガイドコートを塗布します。

 

ちょっと分かりにくいですが、キワや研ぎ残したところがよくわかります。

今度は#180で残りの歪みとキワを落としていきます。

 

はい、#180で研ぎ終わりました。

行けるところまでキワは落としましたが、まだ甘いですね。まだ研げます。

しかし調子に乗って研いでしまうと、パテの外回りの旧塗膜を削ってしまい、

自分で歪みを作る事になってしまうので、ココは慎重に。

ガイドコートをもう一度付け、今度は#240で当て直します。

 

はい、#240で削り終わりました。

旧塗膜の削りも極力抑え、フェザーエッジもOK。歪みも抜けています。

これでパテとぎは終了です。

もう一回り#320で当て直し、サフェーサーを塗っていきます。

 

はい、サフェーサーを乗せ終わりました。

コレは端から端までをびしゃっと塗ったのではなく

パテの部分をしっかりと塗り、そのまわりを薄いサフでボカシている状態です。

こうすることによって、サフのフェザーエッジが付けやすくなります。

乾燥させている間に調色を済ませてしまいます。

 

はい。このクルマの色番はZ2Sですね。

配合はこんな感じです。

とりあえず、規定量を混ぜて塗り板に塗って比色します。

このフラットベースというのは、メタリックの間に入り込む塗料で、大まかに言えば

入れることによって、透かしが白く、正面が黒くなるなるように寄せる塗料です。

入れすぎると、作り直しになるので、注意が必要な色です。

現場によっては、入れてない所もあるくらいです。

 

1回目。

スゴい白いですね。白を入れすぎた?

光に当ててみると、メタリックの目はそこそこ近いので、

どうやらメタリックに白さが原因なようです。

じゃ、何を入れるか・・・。

チンチングブラックですね。コレを入れて様子を見ます。

 

2回目。

1回目の塗り板を重ねて比色。

黒さは寄りましたね、さすがに。

重ねたら、今回塗った色がえらい黒く見えますが、

1枚で比色すると、かなり白くなります。

やはり足りないのは黒。と黄色。

ここで他の見本も見てみると、黄色が入っている色がありました。

ココからはちょっとづつ寄せないと行き過ぎてしまうので慎重に行きます。

黄色はコレ。みんな大好きオーカーを使います。

コレとチンチングを少しづつ入れて、調色5回目の色がこれです。

よく見ると、ちょっと白いのが分かると思いますが、

僕的にはこれでOKです。

というのにも理由があって、メタリックはボカしたキワが黒くなる特徴があり、

ギリギリまで寄せてしまうと、ベースのボカシキワが黒く目立ってしまうからなんです。

少し白めでちょうどいい。

これが僕のメタリックの調色のやり方です。

というか、コレが基本なんですけどね・・・。

とりあえずコレで調色は完成です。

あとは全体を足付けして、ブースに入れていきます。

 

はい。ブースに入れました。

外も寒いですが、ブースに中も冷え切っています。湿度も低い。

足付けは、全体をダブルアクションの#1500で。

その後はウォッシュコンパウンドで擦りました。

エアブロー・脱脂をして、マスキングをしていきます。

 

はい。マスキング完成です。

見れば見るほど、後ろに距離がないですね。

前は、問題なく行けると思うんですけど。

エアブローをして、早速塗っていきます。

 

はい。ベース2回乗せ終わり、色を決めた所です。

全体にアンダークリヤーを塗り、馴染みやすくしています。

 

ブース内は寒く、気温が低いんですが、湿度も低くなっています。

ココでいつものように速乾のシンナーだけを使うと、多分キワがざらつくので、

標準を半分入れた状態でベースを塗りました。

指触乾燥後、3回目を乗せていきます。

 

3回目乗せ終わりました。

が、ココで問題発生。思ったよりもベースが広がってしまい

またキワも分かる状態です。

いや、範囲はこんなもんか?

前は余裕があるんですが、後ろはもうギリギリです。

1発でボカシを成功させないと、失敗します。

指触乾燥後、もう一度アンダークリヤーを乗せ、ボカシていきます。

 

はい。ボカシ終わりました。

前は成功したんですが、後ろは1発スライドの辺までかかってしまいました。

ただ、このボカシ塗料は結構薄いので、1発ではとまりません。

大丈夫・・・なハズ。

しんぱいなので、一応紙をめくり、色を見てみるとまぁOKの範囲。

乾燥後、クリヤーを乗せていきます。

 

クリヤーを乗せ終わりました。

ベースのザラつきもなかったので、均一の肌にすることが出来ました。

ムラはありませんが、厳しく見るとボカシところはちょっと分かります。

キチンと目視で分かる程ではないんですが、自分で塗ったから

そのキワばかり目が行ってしまうからだと思うんですけどね。

乾燥後、紙を剥いで色を見てみることにします。

 

オッケーの範囲でしょう。

ブースの中ではそこまで違和感はありません。行ける範囲です。

もともと色が違うということを考慮して、コレで塗装終了です。

 

明日、ブースの外に出してみて、色を見て判断しようと思います。

そしてあのステッカーの型ですが、やはり残っていて、

正面から見たら分かりにくいですが、透かすとしっかりと残っています。

 

とりあえず、明日判断するということで、今日の作業はここまでです。

お疲れ様でした。(`・ω・´)ゞ

 

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