マツダ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#83 フェンダーのウインカー穴埋め(スムージング)

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いちころです。

 

一昔前、ゲートなどをツライチにする『スムージング』が流行りましたね。

そんなキットも売ってましたし、謎にツルッとしたデザインのクルマが

よく街中を走っていました。

僕もライトバンや、軽四など、色々と作業させてもらいましたが、

一番印象に残っているのが、FCで『ドアハンドルの穴を埋めてくれ』というものです。

しかも両ドアとも。

その時にはもうすでにボタンで開閉出来るようにカスタムされていて、

そこだけ見たら、カッコイイなと思いましたね。便利悪そうですけど。

今回の作業は、そんな昔懐かしのスムージング作業です。

 

では、今日の作業はコチラ

はい、プレマシーのウインカー部分のスムージング作業です。

元はこんな感じで付いていたのですが、

お客様の希望で穴を埋める事になりました。

この作業、最初はフェンダーのみブロック塗りで行ってくれと言われたんですが

流石にムリだということを伝え、ボカシをすることになりました。

今回塗る範囲は、左右のフロントフェンダーと左右のドアです。

鈑金パテからポリパテまでは終わっているので、ここからの続きをやっていきます。

 

※注 人差し指です。

まずこのプレマシーというクルマの側面は、プレスラインがたくさんあります。

そのラインの、ドアの続きでフェンダーにも少しだけラインが入っています。

丁度鉄板が出ている辺りですね。

ここの上下にラインがあるんですが、スムージングしたためにカドが潰れてしまいました。

なので、パテで作っていく必要があります。

ですがこの箇所は、ラインの間は逆Rになっており、ちょっと厄介な形になっています。

 

もともとウインカーが付いていたため、上のラインはブツ切れです。

上司と相談した結果、下のラインと同様に、だんだん消えていくようなラインで

作るということに決まりました。

早速やっていきます。

 

ラインは少しだけ型が残っていたので、そこを元に作れたのですが

流石に穴を埋めた辺りは歪みが大きかったので、パテを付けました。

それ以外は歪みも少なく、十分にサフで抜ける範囲。

パテ部分をうまく研ぎ、サフェーサーを塗って行きます。

 

反対側も同様に削っています。

こちらは右ほど歪もなく、またラインも生きていたので、

そのまま削って、問題なく仕上げることが出来ました。

パテのまわりの足付けですが、いつもは#320で行くのですが

今回は一つ落として#400で行きます。

少し広めに足を当て、サフェーサーを塗って行きます。

 

はい、サフェーサーを乗せ終わりました。

パテのまわりの旧塗膜が削れていたので、まずはその箇所を押さえ、

乾燥後に研磨。

ツラになった所で、パテの箇所を包みました。

キワはいつもどおりサフを薄くしてボカシています。

指触乾燥後、熱源で炙ってしっかり乾燥させます。

 

しっかり乾燥したんですけど・・・

真っ白すぎて、ラインが分かりません。

ココで出番なのがガイドコートです。

 

手探りでラインをさがし、位置を確認。

逆アール部分を#600で低く研ぎ、ラインをしっかり出します。

その後、全体を#600で研いでいきます。

と、いつもは最後まで#600で行くのですが、今回は#800を使います。

このほうが、サフのキワにキレイなフェザーエッジが作れるので。

とりあえず、物は試しにやってみます。

 

いい感じに研げたんですけど、問題発生。

コレはパテを研いだ時に付いたキズです。

おそらく#180。

エッジを落としているので、順番に番手を落として研いでいったのですが、

その中でも深い箇所が残ったような様子ですね。

線(ペーパー目)が白くなっているところを見ると、サフが入り込んでるようです。

このまま塗りつぶしても行けそうな感じですが、僕的にこればダメなので

#800で研いでいきます。

と、ここで経験者の方は

『180番のキズがなんで800で消えるねん?アホか?』

というツッコミを、読むと同時に思いませんでした?

ところがコレがイケるんですよね。

 

いや、正確にはコレで行けるかどうか試すのに1番いいペーパー目が#800です。

#600では荒いし、#1000では足りません。

 

その理由なんですが、今から取りたいキズは#180のものです。

でも、鉄板まで深く傷が入っているわけではなく、おそらく旧塗膜のベースまでです。

ということは、このキズはベースまで研いだら消える可能性があるわけです。

この場合のベースを研ぐのに、1番最適なのが#800です。

#600では深く研ぎすぎてしまうかも知れないし、そうなるとサフとの段差が

出来るので、もう1度サフを塗り直す事になります。

#1000は、場合によっていけるかもしれませんが、今回の場合は

ツメに少し引っかかるキズなので、おそらくムリです。

 

以上の理由で#800で研いでいきます(`・ω・´)ゞ

 

・・・研ぎすぎてしまいました・・。

何か偉そうに言っておいてコレですよ。

でも、研ぎすぎてはないか。ベースは剥ぎましたけど、電着プライマーは残したんでね。

結局、ココまで研がないとキズが消えなかったので、これで良しとします。

ただし、この状態は僕的には完全にアウトなので

サフェーサーをもう一度乗せます。

 

はい、手直しのサフェーサーを乗せました。

今回は塗ったところが分かりやすいようにと思って黒にしたんですが、

ベースが黒っぽい色のため、余計に分からなくなりましたね。

シンナー希釈も薄めにしているので、乾燥後に#1200で研ぎ直して完成です。

 

これは左側ですね。

右面と同じように研いでいき、エッジを付けて完成です。

次は、#1200で全体を足づけしていきます。

はい、#1200のダブルアクションで足付けを行いました。

次にスコッチで当て直していきます。

 

ウォッシュコンパウンドをこれくらい、少量付けて

指を立てないように、手のヒラを使って均一に擦っていきます。

このウォッシュコンパウンドは、脱脂の効果もあり、

油分を取り除きながら擦ることが出来るので、ダブルアクションで研ぎ残した箇所も

綺麗に落とすことが出来るので、とても重宝します。

現場によっては、このスコッチだけで足付けを済ませるところもあるくらいです。

ウォッシュコンパウンドはしっかり拭き取らないと残るので

水で流したあと、しっかりとエアブロー・脱脂をしておきます。

すべて当て終わったら、次はマスキング作業にかかります。

 

まずは内板です。

こんな感じでセンターピラーの端まで貼ってしまうのですが、

店によっては、フェンダーとの隙間にスポンジテープを使うところもありますよね。

欲しいんですけど、コストがかかるんでね、とりあえずはコレで行きます。

ドアの方は、こういう感じでしっかりとテープを貼って・・・

 

閉める!

このまま紙を貼っていけば、中にミストは入りません。

DIYでも十分使える方法なので、もし塗ることがあれば使ってみて下さい。

右側も同じようにマスキングして、そのまま全体を隠していきます。

 

全体を隠し終わりました。

細部のエアブロー、脱脂をして、マスキングの剥がれ、ぺーぱーの当て残し等を

しっかりと確認した後、早速塗装していきます。

 

まずはアンダークリヤーをベースを乗せない範囲に塗って行きます。

シンナー希釈は、湿度が低かったため標準を50%、速乾を50%で行きました。

ダブルコートで塗るんですが、ここでもし速乾のみで塗ると2回塗っても

すぐに乾燥してしまいます。

そうなると、アンダークリヤーの意味がなくなるので、希釈するシンナーの選定は

しっかり行います。

ダブルコートで半艶なのを確認したら、次はベースを乗せていきます。

 

写真は2回乗せて色を決めた状態です。

ですが、写真で見たら分かりやすいですが、ブースの中では黒にしか見えず、

隠蔽しているのか、パールの目がきれいに並んでいるのかが見えません。

そこで、投光機を使って確認します。

 

いい感じですね。

きれいに目が並んでいて、隠蔽もしています。

キワもうっすらとボケているので次が塗りやすそうです。

同じように反対側も乗せていきます。

 

コチラもアンダークリヤーを乗せた後、ベースを2回乗せた状態です。

・・もう、黒にしか見えないでしょ?

これでは判断できないので、同様に投光機で隠蔽・ムラを確認します。

 

ちょっと、暗かったので、フラッシュが点いてしまいましたが

しっかりと隠蔽していました。左同様、問題なしです。

 

指触乾燥後、アンダーコートをもう一度塗り、

3回目のベースを乗せ、その後ムラ消し、ボカシを行います。

乾燥後、クリヤーを乗せていきます。

 

クリヤーを乗せ終わりました。

乾燥が早いことを利用して、希釈シンナーは速乾のみです。

側面とか、もう少し範囲が広ければ標準を混ぜるんですが

2枚程度なら速乾で上等です。3回塗りで決めました。

 

塗り残し、スアナ等を確認。

問題ないことを確認し、クリヤー塗装終了です。

 

乾燥後磨いていきます。

 

今日の作業はここまで。

お疲れ様でした。(`・ω・´)ゞ

 

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