ホンダ 日野 自動車塗装日記

自動車塗装日記#86 要求の厳しいお客様

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いちころです。

 

僕たち鈑金塗装業者は、事故を起こして壊れたクルマを修理するのが仕事です。

この日記で挙げているように、毎日作業しているんですが、

お客さんの中には、どんな状態でも叩いて直せると思っている人が、中にはおられます。

そんな1台がコチラ

マツダ ビアンテです。

スライドドアとクォーターパネルが凹んでいますね。

知らない人が見たら『あ~、キズがいってるな』くらいに思うかもしれませんが

このくらいのダメージになると、普通は

スライドドアも、クオーターも両方交換になります。

このクルマのお客さんも、そんな認識だったようで、

『交換せずに、叩いてくれ。値段も安く、週末までに!』

という条件を出されました。

まぁ、厳しいですよね。

コレを叩いて行くか~。

クオーターはまだ行けるとしても、スライドはちょっと難易度が高すぎます。

例えるなら、濡れた紙を触るようなもので

1箇所を触ると、それにつられて周りが歪んできます。

歪みが移動するような感じですね。

それを絞ってパテを盛って、真っ直ぐになるように持って行きます。

そして、悪戦苦闘すること丸2日。

ようやく下準備が完成しました。それがコチラ。

スゲー。出てる。

知らない人が見たら、ふーん かもしれませんが

コレはホント、お疲れ様でした!の作業です。

やはり歪みが移動し、苦労したそうです。

さて、ここからは僕の作業です。

色を乗せるのはまぁいいとして、どこまで歪みを抜けるか。

土曜日が納車日なので、この状態から残り3日で完成させなければ

いけないので、そんなに時間はかけれません。

明日から、ちょっと大変ですが頑張って仕上げていきます。

 

では今日の作業はコチラ

トラックのマッドガードと、その周辺の蓋の塗装です。

詳しい作業内容は、コチラを御覧ください。

乾燥後の色合いもOK。問題なしです。

ここから磨こうと思ったんですが、ほとんど隠れるから磨き無しでOKとのこと。

このまま梱包して納品です。

 

そして次の作業はコチラ

 

日野自動車 リエッセの修理です。

フロントバンパーをぶつけていて、スポイラーもキズが入っていたんですが、

それは触らずに、バンパーのみの修理となりました。

昨日の時点でサフまで終わらせているので、今日はここからの作業になります。

詳しい作業内容はコチラ

 

まずはサフェーサーの研磨です。

昨日の時点でパテの修復が甘く、サフを塗るとラインが出てしまいました。

写真はガイドコートを塗布したんですが、丁度真ん中あたりですね。

黒い線が入っている所です。

このラインは、サフを乗せる時に気づいたので、ラインの凹みの部分に、

ドロップ気味にサフを2回乗せました。

そのため、結構膜厚が付いています。

コレを上手く削って、歪を抜いていきます。

 

#600でひたすら削り、何とか歪を抜くことが出来ました。

#800で全体と周りを当て直していきます。

 

その後、塗装する範囲を#1200で当てていきます。

今回はこの位置で切ります。

このボカシキワをどこにするかというのは、ホント塗装屋によって様々です。

僕の場合は大体磨きやすい所で切ってしまいます。

このクルマで言うと、下だけを塗り、ボカシはもっと右のヘッドライトの下

で切る人が多いんじゃないでしょうか?

それで行けるんなら良いんですが、

僕的に1つの塗装箇所でボカシを2つ作るのは美しくないと思っているので、

出来ることなら1つに収めたい。

で、もっと左だとグリルの下がやりにくそうなので、一番磨きやすいこの箇所に決めました。

 

写真でペーパーを当てている箇所ですが、ここを当て残すと

後でポロポロと剥がれてきて、もうみっともなくなります。

なので、ヘラなどを使ってしっかりと当てます。

このあと、エアブロー・脱脂をしてマスキングです。

 

はい、ここまでかくしましたが、皆さんはボカシぎわってどうやって貼りますか?

これも店によって、塗装屋によって色々あると思うんですが、

僕の経験上、テープをピタッと貼らないかぎり、浮かしておけば

大概どんな隠し方でもOKだと思います。

ただ、トンネルのように丸く広めに隙間を取る人がいますが、アレは多分NGです。

隙間が空いてしまったらマスキングの意味がないですからね。

その隙間にミストが入る訳ですから。

 

そこで、僕の隠し方を紹介します。

参考までに見てみて下さい。

 

まず、ペーパー目より少し離れた所にしっかりとテープを貼って

マスキングします。

近すぎても駄目ですし、離れすぎるとテープのムダになるので

このあたりがベストです。

 

次に返しテープでキワのギリギリに貼っていきます。

ペーパー目に噛んでも、磨けば大丈夫なんでそこまでギリギリに拘る必要はないんですが

僕は毎回こんな感じです。

 

近くに寄るとこんな感じですね。

これはちょっとバンパーとテープがくっついていますが、

もうちょっと浮くのが理想です。

塗る前に、ヘラを使ってもう少し浮かせていきます。

 

全体を隠して、次は調色です。

 

1回目。

このクルマの色番号は4R4。

日野自動車のクルマなんですが、コーションプレートはトヨタです。

あ~、トヨタ車なんですね、このクルマ。

 

チップで色を選び、塗り板で見てみるとボディならOKの範囲なんですが

バンパーが白すぎる。

もうちょっとベースを入れていきます。

 

2回目。

( ´∀`)bグッ! ボカすならOKですね。

下だし、コレで行けると判断。調色完了です。

 

今回は外で塗るので、結構ブツが付くかもしれません。

外で塗る場合、塗ってる最中、エアーで床のゴミやホコリを

飛ばしてしまうことがよくあります。

水を撒くというのもありなんですが、それだと膝をつきにくいので

今回は新聞を貼って塗って行きます。

 

はい、ベースを乗せ終わりました。3回塗りです。

今回、サフを変えたおかげなのか、色のノリがホント良かったです。

2回塗りの時点でほぼ隠蔽していて、3回目で肌調整、その次に

ボカシをして決めました。

指触乾燥後、クリヤーを塗っていきます。

 

はい、クリヤーを乗せ終わりました。

ボカシていないキワはちょっと分かりにくいですがこんな感じです。

ここから、アンダークリヤーを乗せてキワを消していきます。

 

こんな感じですね。

写真で見ると、直したところが何か黒くなってますけど、

これは新聞が写り込んでいるだけなんでね。

実際はきっちり直ってました。

ここから熱源でしっかりと乾燥させていきます。

 

はい、乾燥後紙をめくりました。

上のキワは上手くいきましたが、下はちょっとペーパー目を噛んでましたね。

失敗するとこうなるという見本です。

でも、#2000で当てているので、磨けば十分消えるキズです。

1晩しっかりと乾燥させて、明日朝イチで磨いていきます。

 

次の作業はコチラ

はい。側面の修理で入っているNboxのバンパー類です。

ボディの方は、急ぎの作業が入ったため、こんな感じで少し放置しているので

作業出来る小物からやっていきます。

 

このクルマは左側面を擦っているので、バンパー類のキズも

すべて左にあります。

綺麗に直すということで、フロントバンパーは1本塗り、

リアバンパーは分割できるので、左のコーナーのみ、

あとは左のステップです。

すてっぷは、傷が入っているように見えたんですが、

どうやら擦った物の色が付いているだけで無傷でした。

一応クリヤーだけ塗るかもしれませんが、要相談です。

 

ということで、バンパーのみ修復していきます。

 

前後ともキズは本当に浅くて、もう少しで消えるところだったんですが

ほんの少し残るので、もったいないですが削り落としていきます。

 

今回はダブルアクションで落としました。

しっかりとキズを研磨し、エアブロー・脱脂をして

マスキングをしていきます。

 

ベースを少しめくっただけなので、そこまで厚盛りする必要が無いので

ノンサン仕様で塗りました。

2回塗りでしっかりと隠蔽させ、サフ塗装終了です。

 

今日の作業はここまでです。

 

明日からいよいよビアンテにかかります。

平面のパテにはホントにトラウマ的な失敗の経験があるんで

本音を言うと苦手なんですが、あの時よりも確実にウデは上がっている(ハズ)。

きっちり仕上げれるように、頑張ります。

 

今日はここまで。明日も頑張りましょう。

お疲れ様でした。(`・ω・´)ゞ

 

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