ホンダ マツダ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#89 御礼の言葉

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いちころです。

 

週の中盤からかかりだしたビアンテですが、昨日ようやく塗装が終わりました。

今日が納車日なので、ギリギリ間に合った感じですね。

本当はもう少し余裕を持って、出来ることなら納車日の前日に

出来上がっていることが理想なのですが、難易度が高い作業だったため

思いの外時間がかかってしまいました。

肝心の作業の仕上がりに関してですが、

残念ながら会心の出来というわけにはいきませんでしたが、

何とか形になったかな?という出来です。

 

では、今日の作業はコチラ

はい。ビアンテですね。

前日に約1時間ほどブース内であぶり、その後1晩置いた状態です。

塗膜はしっかりと硬化しており、十分に磨けます。

本来なら、隅から隅までしっかりと磨いていきたいところなんですが、

この仕事は安上げです。

僕の気分だけで時間と材料を使う訳にはいきません。

大きなブツだけ取り除き、サッと磨いて行きます。

 

ちょっと代わり映えしない写真ですが、磨きが終わりました。

塗装の段階から、出来るだけ磨きは楽にしようと肌を均一にするのを狙って塗ったため、

全体の磨き自体は30分もかかりませんでした。

それでは流石にちょっと手抜き感があるような気がしたので

オマケで磨き込んだような状態です。

 

そのおかげで、いくつか新しい発見をすることが出来ました。

その1つが、回転とコンパウンドの粗さのことです。

 

僕は磨く時、まず最初に細めのコンパウンドを迷うことなく使っていました。

白やシルバーでもそうですし、今回のような濃紺や黒でも同じように。

白やシルバーなどでは分かりにくいですが、濃い色と言うのは

バフ目がとても目立ちますし、正直言って取りにくいところもあると思います。

 

今回、ホント偶然なんですが、最初に磨くときのコンパウンドを

細目と超細めを間違えて使ってしまいました。

1回目、ちょんちょんと、ボディにコンパウンドを付け

15~20センチ四方を磨いてさあ次、とコンパウンドを持ったら

あれ?これ超細目やん、みたいな感じですね。

 

ブツ取りは僕はトレカットの#3000を使うんですが

このペーパー目も消え、なんか今日はバフ目が付かないな~

と思っていたんですよね。

そして、回転数もいつもよりも少し落としていました。

 

バフ目があんまり付かない?もしかして超細目で肌が出せる?

 

思い込みというものは怖いもので、今までずっと最初は細目を使い続けていたので

そのことについて、なんの疑問も持たなかったんですよね。

まずは細目で磨く、みたいな感じで。

コレをパテで例えたら、パテの状態は関係なく#120で削ると言っているのと

あんまり変わらないですよね。

盛ってようと、薄かろうと、取り合えず最初は#120で擦りだせば

当然モノによっては研ぎ過ぎになります。

それは磨きも同じですよね。

 

僕の感覚なんですが、

濃紺や黒などは、パテで言えば薄く付けてるような状態と同じで、

荒いので研ぎすぎると、下が出ることはありませんが

バフ目が深く付いてしまい、それを消すのに時間がかかります。

じゃあ、薄いので削ったらええやん?という考えが今まで出てこなかったんですよね。

恥ずかしながら。

磨けばなんとかなる、という考えから、力技で磨いていた感じがありました。

番手を落として、バフを変えていけばバフ目は消える!という感じですね。

 

今回のことを思い返してみると、磨きで時間をかける訳にはいかないということで

塗りの時点からいつも以上に慎重でした。

結果、いい感じで肌が仕上がり間違えてコンパウンドを使ったため

今回のことに気付くことが出来ました。

 

均一な肌を作り、磨きを楽に、早くするのは

言うまでもなく基本です。

おそらく学校でも習うことだと思います。

 

なにも、こんな大層な事ではないんですが、

それでも自分の作業の思い込みの悪い所を気づけたのは

本当に嬉しい発見でした。

 

では続きです。

磨きが終わったので、紙をめくりミストの確認をして

外に出して修理箇所の確認です。

 

む~。

3枚目。

地面に書いてある止まれの文字が写り込んでいるんですが、スゴい歪んでますよね。

4枚目。

少し色が濃くなっている箇所がありますよね。

もう、コレはちょんバレで歪が残っています。

点数で言えば、20点。失敗レベルです。

もしも普通の仕事でこうなった場合、ボロクソに怒られる所です。

『なんやコレ?オマエの目はどこに付いとるねん?』

と、さんざんどやされた昔のトラウマが蘇ってきました。

 

これが、僕的にこの手の仕事のツライ所です。

歪みが残ることが、不具合の出ることが分かっていて、仕上げる。

結果、当然納得のいかない失敗レベルの仕上がりになり、周りには

『まぁええやん。こうなることはお客さんにも言ってあるし』

と、謎の慰めをされ、そして納車する。

そしてお客さんには

『ありがとうございました~』

って、言われるんですよ。

今回のお客さんも、そう言っていたと聞きました。

 

・・・・・・・。

 

ここで僕の気持ちなんてどうでもいいんですけどね。

これが今回の作業内容なんで、最初から聞いていたし

分かっていたことなんですが、

やはりこういった結果を見ると、もっと何とか出来ただろう、

他の人がやれば、もっとキレイになったんじゃないかと

悔しい気持ちでいっぱいになりました。

手直しすら出来ず、アカンけどもうこのまま行く

と言われているような感じです。

分かってはいても、やはり自分がやった仕事で

この結果を見ると、ツライものがあります。

この感覚は、いつまでたっても慣れませんね。ホント。

 

では、気を取り直して次の作業はコチラ

 

はい、Nboxの修理です。

作業内容はコチラ

 

・フロントバンパー 修理・P

・左フロントフェンダー X/P

・左フロントドア B/P

・左スライドドア B/P

・左クォーターパネルB/P

・リアバンパー左コーナー 修理/P

・リアゲート 修理/P

左サイドスポイラーP

結構範囲が広いですね。

このクルマは中古車で、側面を擦った状態のものを買ってきたようです。

車自体はそこそこキレイで、走行も少ないため

キレイに直して売るみたいですね。

なので、中古車ながら結構いい値がとれると、ちらっと聞きました。

 

では、早速作業にかかっていきます。

まずは傷の範囲の確認です。

もうパテをそこそこ仕上げてくれていました。

パテのキワが数カ所削れていますがベースまでなので

もう少し広めにこすっておけば、サフの厚盛りで十分歪みが抜ける範囲です。

他のパテも、キレイに磨いでくれていました。

 

このドアも、高張力鋼板のため、ペコペコです。

ただし、今回は意地でも歪みを抜きます。

手前のパテですが、横方向にはキレイに歪みが抜けていましたが

たてはやはり少し残っていました。

店によっては、この縦に触ったときの歪みを抜かないところがあります。

横に触って、横からスカシて、それで良ければOKというところですね。

コレがいいか悪いかは、それぞれの判断なんですが、僕的にはダメです。

その理由なんですが、縦方向の歪みは、リフトで上げた時、

または積車に乗せて下から見た時に、1発でバレます。

これがまたかっこ悪くて、ガタガタなんですよね。

ナニコレ?直したん?って昔言われたことがあるんですけどね。

ディーラーの整備士の人に。

それ以来、全方向の歪を抜くことにしました。

今回も、しっかり抜いていきます。

 

この押さえているところのキズは、擦ってはいますが凹みはありません。

サフの足付けの時に一緒に削ってしまいます。

 

後はもうないな~、とさあ研ぐかと思ってこの傷を見た時、思わず2度見してしまいました。

これは、キズを削ったんじゃなく、上のパテを削った時に

ダブルアクションが当たって出来たキズですね。

結構深いです。

やりやがったな~。このまま放置するとは~(# ゚Д゚)

 

と言ってても仕方ないので、直しますよ。はい。

ギリギリ鉄板まではイッてなかったようです。セーフ。

残りのパテもチェックし、全体を#320で足付けをし、

脱脂・エアブローをしてマスキングしていきます。

 

新聞紙でマスキングをして、

早速サフェーサーを乗せていきます。

 

まずは捲ってしまっている所を埋めます。

鉄板までは捲っていないので、亜鉛メッキまでは削っていません。

そのため、痩せることはないと思いますが

ベースの段差がもしかしたら凹むかもしれないので

まずはスプレーパテ仕様で剥がれた所を先に乗せ、

乾燥後、研磨しました。

 

次に全体をスプレーパテ仕様で2回乗せ、

指触乾燥後にもう2回。オマケでもう2回。

合計6回乗せました。結構な膜厚です。

これで、もしも歪みが出たとしてもサフの中で抜くことが可能です。

 

しっかりと乾燥させ、スアナ・ハジキがないことを確認。

サフェーサー塗装終了です。

 

今日の作業はここまでです。

 

 

今週は結構バタバタな1週間でした。

急ぎの仕事が多く、苦労もしましたが

今回もなんとか乗り切ることが出来ました。

そして、その忙しい中でも新しい発見があり

塗装の仕事の深さを改めて感じました。

って、単純にぼくが知らなかっただけなんですけどね。

 

今日はここまで。

今週もお疲れさまでした。(`・ω・´)ゞ

 

 

 

 

 

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