ホンダ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#90 歪み抜き失敗

投稿日:



いちころです。

 

鈑金を終えた後は、大体の鈑金屋はパテ修正をします。

そのパテを乗せる厚さは、鈑金の程度によるのですが、

どうしても鈑金では歪みがいいところまで出ない場合があり、

その場合はパテで誤魔化したりします。

その他に、安上げの場合や中古車のときなど、

精度をそこまで求めない、ぱっと見が良ければいい仕事なども

パテを盛ったりします。

今回の仕事は、その中間の、安くキレイにしてくれという

中古車の作業です。

 

今日の作業はコチラ

 

はい、中古車のNboxの側面・ゲート・前後バンパーの作業の続きです。

(前回の作業はコチラ。)

前日にサフまでは仕上げていたので、今日はここからの作業になります。

 

フロントフェンダーは新品に交換するのですが、ウチのブースは狭いので

内板を塗ってから組み付けて塗装する方法にしています。

 

ということで、まずはフェンダーの内板塗装からです。

 

まずは内板色の確認です。

ぱっと見は水色に見えますが、よく見るとグレーに外板色が乗っている状態ですね。

これはよくあることなんですが、おそらくは新車の塗装の時に

ボンネットを組み付けて塗って、そのミストが入ったんでしょうね。

ヒンジも同じような感じに色が乗っていました。

 

まずはグレーを塗り、その後調色が終わっれからブルーを乗せていきます。

まずはグレーからです。

 

こんな感じですね。

色がトマっていればOKなので、コレで十分です。

 

次に表面です。

皆さんは、新品パネルにサフを乗せますか?

普通はしないですよね。そんなことをしなくても色は乗りますからね。

でも、今回はちょっと試しに表にもサフを乗せてみます。

 

と言うのは、ロックペイントはサフの色をベースによって指定してくるのですが、

青の指定は、このグレーなんですよね。

そして、今回はフェンダーはブロックになり、ボンネットと

ほぼ色が合っていないといけないため、少しでも隠蔽させやすくするために

表面にもサフを乗せます。

 

はい、問題なく塗れました。

イサムのサフは、ノンサン仕様の場合、塗装物が新品で電着プライマーの場合、

足付け不要と言ってるんですが、一応念のため、付けておきました。

そんな手間でもないですし。

 

しっかりと乾燥させておきます。

 

はい、ブースの外に出してきました。

この時点では特に問題はないので、#600で研いでいきます。

 

ガイドコートを塗布して、さあ研ぐかとなった時に、嫌なものが見えました。

この縦線ですね。

しかもこれって何か見覚えがある形なんですよね。

パテのキワ的な、何かそんな感じの・・・。

 

・・・・・・・・・(゚A゚;)

もしかして、折れ目・・・?

 

サフを塗る前、パテの確認をしていた時、

パテのキワでちょっと角度がついてるなと思っていました。

でも、そんな角が立つほどの角度ではなく、ゆるく曲げた、曲がってるような感じです。

フェンダーとの隙間を合わすため、多少強引に仕上げたのかなと思っていて、

これくらいサフの厚盛りで丸められるわと思っていたら、ダメでした。

 

か~。これはアカンやつですね。

経験上ですが、研いでも研いでも歪が抜けず

広がっていくパターンです。

 

とはいえ、ここからまたサフを剥いでやっていくのは

ちょっとめんどくさいし時間がかかります。

サフの厚盛りなら1時間位で行けるだろうと思い、

足を付けてサフを盛ってみることにしました。

 

5回ほど乗せ、40分ほど乾燥させ

触ってみると・・・・やっぱり駄目でした。

スカシてみると、溝が出来ているように歪んでいます。

ここから研いでも、その溝がツラになることはありませんでした。

こーれはマズイぞー?どうするよ?オレ?

 

といっても、こうなったらサフを剥いでパテをやり直すしか無いんですけどね。

やるからやないかの決断です。

研いでスカシてみても、45度で見るなら、そんなに分かりません。

問題は |д゚) ←こうやって見たときなんですよね。

カタカタと数カ所の歪みが見えます。

 

・・・・・どうするか。

誤魔化せれるかといえば、多分行けます。

中古車だから、そんなにこだわってもダメです。

 

・・・・・・直そう。やっぱこのままではアカン。

手直し決定です。

 

このパテのキワですね。段になっていたのは。

パテのキワをきっちりエッジを付け、そのキワを渡すように

薄くパテを乗せていきます。

 

乾燥後、研磨したんですが、どうもおかしい。

鉄板が出るんですよね。

手直ししているのはサフを捲っている所だけなんで

そこの歪みはほぼ抜けていたのに何で?

 

しばらく調べた結果、理由が分かりました。

あの縦についてるラインのパテの周りが、まだ折れてるんですよね。

一言で言うと、直ってない状態です。

折れているところの中にパテを付けているので

そら削ればキワも出ますよね。角があるわけですからね。

 

ここまでやって、今更引っ張るわけにもいかないし、

パテを盛るにしても、フェンダーとの高さがあるから

厚盛りは出来ません。

もう仕方ない、誤魔化すしかない。

見た目だけ歪みが抜けているように、、折れ目の周りを

パテで丸めて行くことにしました。

 

手順は、まずパテを付けて、その後丁寧に歪を抜き、

まずは通常希釈のサフを2回塗りします。

その後研ぎながら歪み抜きをし、パテが出た所を

厚めのサフで押さえていくという寸法です。

 

通常サフは、ガイドコートの役割なんですが、歪みを抜くために

膜厚が少し必要なので、サフを乗せます。

本当はパテの段階で決まれば1番いいのですが、おそらくは上手く行かないので、

狙いますが、予防策として厚盛パテを準備しておきます。

 

まずはパテを研磨し、サフェーサー1回目。

コレで決まってくれたらおkなんですが、そうもうまく行かないでしょうね。

乾燥後、スカシでよく見ながら研いでいきます。

 

やっぱり出ましたね。しかしここまでは計算通り。(`・ω・´)

次の厚盛りサフで決めます。

 

よっしゃ行った。コレだけ抜けたらOK.

ベースとクリヤーの膜厚でもう少し乗るから、大丈夫でしょう。

何とか形にすることが出来ました。

この歪みのお陰で、おおかた1日近く格闘してましたからね。

ここから追い上げて行きます。

 

 

調色しようと用意をしていると、上司が積車で乗り付け、コレを置いていきました。

ナニコレ?と見ていると上司が

 

『これ、大型(トラック)の泥よけや。さき塗ってくれへん?』

 

と言われ、先に塗ることになりました。

これ、相当大きくて塗るにしてもかなりの塗料が要りそうです。

肝心の色ですが、見本は原色を渡されました。

どうも、以前ウチで作っていて、その色がなくなったため

塗ってくれと言ってきたようです。

よくある、この色に合わしてくれ!ってやつですよね。

見たところ、青と緑の中間で、白がベースみたいなので

そこから合わせていきます。

 

こんなもんか?ここまで寄れば行けるでしょう。

調色完成です。

マッドガードをブースに入れ、下準備です。

 

これが泥よけ?ただの鉄板に見えますけど・・。

足付け・脱脂をしていきます。

 

足付けがで来ました。

まるで外車のように電着プライマーが固く、

#600では傷をつけることも出来ませんでした。

なので、#400で擦っています。

脱脂をして、早速塗っていきます。

裏面は塗らなくてもいいということだったので、表面のみの塗装を行いました。

乾燥させて、明日納品予定です。

 

続いてNboxの続きです。

予定通り、調色を進めていきます。

入っている色はコチラ

BGが入っていますね。

これはブルーグリーンというパールで、見た目は水色のパールなんですが

色に入ればスカシが黄色くなる青緑のような感じです。

 

これで4回目。まだ濃い。

最初が濃すぎたので、少しずづ薄く寄せてるんですが、まだですね。

 

ここで時間切れ。

残念ながら調色は明日へ持ち越しになりました。

 

ボディの足付けは済んでいるので、上手く行けば明日塗装が出来そうです。

納車日は切られていないんですが、なうべく今週中を狙って

決めていこうと思っています。

 

今日の作業はここまで。

明日も頑張りましょう。

お疲れ様でした。(`・ω・´)ゞ

-ホンダ, 自動車塗装日記

Copyright© 自動車塗装 いちころペイント.net , 2018 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.