自動車塗装日記

自動車塗装日記#92 オーロラマークを出さない磨き方

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いちころです。

去年の10月にX-TRAILの全塗装の仕事を頂いたんですが

今日、そのクルマと再会することが出来ました。(前回の作業はコチラ) 

・・・といっても、事故をされたようで鈑金塗装でのお預かりなんですけどね。

 

写真の通り、左の後ろが当たっていて、ちらっと聞いた話では自損のようです。

そして、このお客様は車両保険に入っていないらしく、修理費は当然実費になります。

 

電話のやり取りでは、ヤフオクと中古品とではどちらが安いかなど

色々と相談していたようです。

ヤフオクの中古品というのも、解体屋というか中古部品を扱う業者が

出品していることもよくありますよね。

ウチでも以前、どうしても中古がない時にヤフオクで買ったことがあって、

その時は何かのフェンダーだったんですが、条件通りだったのを覚えています。

ココにキズがあって、ちょっと凹んでいて・・と言った具合ですね。

良い出品者なら、条件通りのものを出していますが、

やはり中には粗悪品もあったりするので、もしもそういったものに当たった場合は

悔しいですが、そういうものだと思ったほうがいいかもしれません。

 

そして、クルマのパーツでいうと、出品者だけでなく

配送する業者でも中にはムチャクチャなところがあります。

以前、僕の後輩がデミオの右前後ドアを落札し、発送してもらったんですが、

受け付けた業者が、配送できないから取りに来てくれと言ってきました。

仕方なく取りに行ったところ、その業者はなんとドア2枚を平積みにし、

きたない台車にそのまま乗せて持ってきました。

ドアにはお菓子用にも見える小さなプチプチが巻かれていましたが

そんなものはほとんど潰れています。

当然ドアは傷だらけ。凹みも沢山あります。

そのことに文句を言うと、ドアのキズはむこう(出品者)に言えとのこと。

いや、オマエの扱い方に文句を言うとるねん!といっても

まるで言葉が通じていないかのような、意味が分からないと言った

(゚Д゚)ハァ?みたいな反応でした。

もちろん、キチンと発送してくれる業者もたくさんあるんですが、

中にはこういった業者もあるということを、知っておいてくださいね。

 

では、今日の作業はコチラです。

はい、左側面とゲート、バンパーを塗ったNboxです。

前日に塗装まで終わらせているので、今日はココからの作業になります。

 

といっても、ほぼ半日磨いていたので、これといって特に書くことはないので

今回は僕の思う・・というか、僕が昔苦労したこと、それを改善できたことを

お話していこうと思います。

 

磨いたら出る?オーロラマークとは?

磨きを終えて、日当たりの良い所で確認してみると

オーロラマークが出ることがあります。

このオーロラマークと言うのは、通称バフ目と言い、

磨く際に、ポリッシャーで付けた、付いてしまったキズのことをいいます。

ポリッシャーは回転するので、この回転した円状にキズが付くのですが、

このキズ、消すのにすごく苦労したり、場合によっては

磨けば磨くほど付いていき、結局消えないなんてことも珍しくはありません。

『段々コンパウンドの目を細かくしていったら消える!』

という人がほとんどだと思いますが、どれだけ順番に目を細かくしても、

コンパウンドに合わせてバフを交換しても、どうやっても

バフ目が消せない、オーロラが出てしまうというのは、若い頃にはよくあることです。

塗装屋のあるあるですね。

 

ではなぜ、このオーロラマークは消えないのか、消すのに苦労するのかを

僕の場合を例に挙げて、説明していきますね。

 

バフ目のキズが何で付いたかを理解する

見た目が悪いバフ目ですが、まずこのキズは何でついていると思いますか?

これが分かるのと、分からないのとではエライ違いで、

分からない場合は、おそらくは消すことは不可能です。

 

コンパウンドという研磨剤を使って、ポリッシャーを当てるんだから

傷が付くのは当たり前!という答えは、僕的にはほぼ外れです。

 

ウールバフ、スポンジバフ、細め・超細めのコンパウンドを使い分けているのに

バフ目がつくという人は、その使っているバフが悪いんです

もしかして、こんな状態のバフで磨いていませんか?

もしこの状態のバフで磨いたら、ボディが必ず傷だらけになります。

オーロラマークが付きまくるわけですね。

 

ではなぜ、このバフがダメなのかという理由ですが

まず1つ目に、バフの外側に小さな白い点々が沢山付いていますよね。

これはコンパウンドの固まりなんですが、バフが古くなってくると、

どうしても、このコンパウンドの固まりがたくさん付いて

取れなくなってしまいます。

この固まりが、オーロラマークの元凶なんですね。

この固まりは、触ってみると結構固く、

こんなものが無数に付いているバフで磨けば、傷が付いても不思議ではありません。

ほとんどのオーロラマークの理由は、これだと思います。

 

そして2つ目に毛の長さ。

このバフはウールバフといって、毛が沢山付いています。

古くなっていくと、この毛がどんどん抜けていき、坊主のように短くなってしまいます。

そして短くなると、コンパウンドが絡みやすくなり、

1回磨いただけで、バフの毛がコンパウンドで埋まってしまい、

そこだけツルツルになってしまいます。

そうなると、コンパウンドを付けて磨いても、毛が埋まってつるつるになっているので

磨きたい面の上を滑っているだけになり、磨くことが出来ません。

 

結果、このバフを使うと、外側に付いているコンパウンドの固まりで塗装面を傷つけ、

真ん中辺りでツルツル滑らしながら、わずかに残ったその間の面だけで磨くことになります。

こんなので、バフ目が取れるわけがないんですよね。

そして、仕上げた後、もしくは数日後に、当然ながらきっちりバフ目が出てきて、

磨き直しになるというわけです。

そうなると、だいたい言うのは

『バフ目は後から出てくるからな~』

ということ。聞いたことある人もいると思います。

でも、これは断言しますが、間違ってるんですよね。

後から出てくるんじゃなくて、磨いた時点から取れてないだけなんです。

そりゃ出ますよ。そこに傷が残ってるんですからね。

完全に磨き残しているわけです。

 

これが僕の場合の、オーロラマークの出た理由です。

 

オーロラマークを出さないようにする磨き方

では、肝心のオーロラマークを出さない磨き方について、

僕のやり方を説明しますね。

 

バフの掃除

コンパウンドの固まりがオーロラマークの原因と言いましたが、

僕の場合、そうならないようにこまめにバフをエアブローしています。

上が使った直後で、下が掃除した後です。

バフは使い続けると、上の写真のように段々コンパウンドが絡まってきます。

この絡まるというのは、要は磨いている時に、ポリッシャーの回転の熱で

コンパウンドの水分が飛ばされて、カラカラになってバフの毛にくっついている状態です。

これ以上続けると、もっとコンパウンドが絡み、ツルツルになってしまいます。

 

このまま磨き続けても、きっちりと磨くことは出来ないので、

下の写真の状態になるまでエアブローをして絡まっているコンパウンドをすべて飛ばし、

バフをフワフワの状態になるまでにします。

こうすることによって、バフの1番良く磨ける状態をキープし続けて行くわけです。

 

コンパウンドを使う量と磨く範囲を決める

まずはコンパウンドを使う量ですが、

メーカーが指定しているのは、1回に付きパチンコ玉3つ分です。

でもこれは僕的に付け過ぎだと思うんですよね。

 

以前、メーカーの人がコンパウンドを説明しに来た時、

磨きの見本を見せてくれて、バフに指定通りのコンパウンドを付けていたんですが、

磨き出した瞬間、思いっきり飛び散りましたからね。

いや、多すぎるやんけ、ってほんと思いました。

 

で、僕の場合ですが、最初の肌調整の場合、パチンコ玉1個分で20cm四方を磨きます。

コレが1回分で、1回終わるたびにバフを掃除しています。

色々磨き方を試した結果、僕的にはコレがベストだったんですよね。

 

1回の磨く範囲を20cm四方に決めることで、その範囲をしっかりと磨き込み

磨き残しを無くし、毎回バフを掃除することによって、バフの一番いい状態を保つことで、

オーロラマークを防ぐことにも繋がります。

 

バフの種類をコンパウンドによって変える。

バフの粗さを、コンパウンドの目の粗さによって変えていきます。

細めならウールバフ

超細めならスポンジバフの中目

超細めはスポンジバフの細め

と言った具合です。

コンパウンドもバフも、目の粗い方から始めて、順番に細かい方へと落としていくことで

オーロラマークを消すことが出来ます。

 

柔らかくキレイなタオルを使う

拭き取るタオルが洗顔用のタオルだったり、

コンパウンドや、その他いろんなものが付いて固くなっているようなタオルを使うと、

いくらキレイに磨いた所で、拭き取りの時点で傷がついてしまいます。

そうならないように柔らかめのタオルを用意して、

汚れがついてきたらきれいに洗う習慣をつけることで

拭き取るときの傷を防ぐことが出来ます。

 

まとめ

今回はちょっと僕の磨き方を紹介しました。

このやり方は、昔、磨けば磨くほど傷だらけになって

もうどないすんねん!となっていた時に、色々と考えて思いついたものです。

人から教えられたものではないので、

他の塗装屋や、磨き屋の人から見たら

何かどんくさいやり方をしているな、と思うかもしれません。

ですが、このやり方をすることで、今まで苦労していた

オーロラマークを改善することが出来ました。

もし、オーロラマーク(バフ目)が消せなくて困っているという人がいたら、

試しにこのやり方でやってみて下さい。

多分改善されますよ。

 

今回使った道具

今回使った道具で、一番重宝したのがトルネーダーガンです。

バフの掃除はエアブローをするのが定番なんですが、

通常のブローガンでは口が狭く、また力も弱いので、

コンパウンドの固まりが、取れないことはないですが、取るまでに時間がかかり、

結局作業時間が伸びてしまいます。

このトルネーダーガンは、エアーを飛ばす距離は短いですが

圧は恐ろしく強いのが特徴で、体に当てるとめちゃくちゃイタイです。

その圧でバフに当てると、あっという間にキレイにコンパウンドを吹き飛ばし、

元のきれいな状態を保つことが出来ます。

結局、作業時間の短縮に繋がるわけです。

一応、ココでも紹介しますが、材料屋なら扱っていると思うので、

店を通してそっちから買った方が安いかもしれませんよ。

toolsisland(ツールズアイランド) パルス エアーガン メタルボディ (トルネーダーガン) TD8031

 

次にポリッシャーですが、僕的にはリョービをオススメします。

まず1番の特徴は軽いこと。

磨く上で、軽さはとても重要で、僕がメインで使っているMaiは、高性能なんですが

ムチャクチャ重く、側面とか磨いていると、途中で疲れてしまいます。

その点、このリョービのポリッシャーは軽く、また回転と言うか振動も静かなので、

とても磨きやすいです。だいたいどこの工場にも1台はあるんじゃないですかね?

そして値段も2万円以下と安いので、(Maiは7万)プライベーターの方でも

十分に手の届く道具だと思いますよ。

リョービ(RYOBI) サンダポリシャ PE-2010 本体のみ 小型 軽量タイプ

 

 

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