雑記

転職について思うこと

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鈑金塗装の業界でも、転職を考える人は結構います。

数年前までは、僕もそのうちの1人でした。

せっかく就職して、とりあえずは食べていける(最低限の)給料は貰えるのに

何故転職を考えるのか?を、僕の昔話になるのですが、

ちょっと書いていこうと思います。

 

とにかく怒られる

まずコレです。

とある工場に努めていた時に、とにかくよく文句を言われてました。

塗装屋の仕事は、人によって、工場によってやり方が違います。

それこそ、前の工場では当たり前だったことが、コッチの現場では

ムダ扱いされることなんて結構あります。

例えば、今まではパテを研磨するのにダブルアクションを使ってのに、

こっちの現場では、研ぎすぎるから全部手研ぎでいけと言われたりとか。

 

そこの現場の大将の人柄にも寄るんですが、塗装屋が現場を変わると

こういったことが本当によくあります。

やり方を全部任せてくれるのではなく、この店のやり方に合わせろと。

言っていることはよく分かるのですが、

結果的にキレイに仕上がればいいだろうというものではなく、

やり方そのものに文句を言ってくる。

やり方を変えれば、手も遅くなり、仕上がりも納得できない物になることも多く、

結局悪循環にハマっていくというパターンですね。

 

いくら上司が言っていることが正しくても、文句を言われ続けたら

まぁ、やる気は削げますよね。

こちらにも言い分があるのに、それは全く聞かず、とにかく文句を言ってくるから余計です。

『コイツと仕事はやって行けんわ』

と思った時、転職を考えましたね。

 

君に辞められたら困るねん!(会社が)

その工場を辞める決意をして、店長に言いに言った時

まず最初に言われたのが、『考え直してくれ!』ということ。

 

現場は、鈑金2人、塗装は僕を入れて3人。

そのうち一人ずつ、坊主がいます。

詳しくは忘れましたが、どうも僕が入って数ヶ月で

今まで達成出来なかった売上げを達成出来たそうで(後で聞いた)、

その僕が辞めてしまうと、その分の穴は結構大きいと言うことでした。

 

それは、僕が上手いとか速いとかではなく、単純に人手の話だと思うんですが、

その現場は結構ブラックで、またアホな上司(もうひとりの塗装屋)のおかげで

続く職人が少なく、2年ちょっと努めた僕が、最長でした。

現場自体も忙しく、二人でやっと回っていた現場の1人が辞めれば

それは回らないだろうとは思いましたが、そんな事は知ったことではありません。

 

1回目に言った時は、お世話になった店長が頭まで下げてくれたので、

情けをかけてしまって残りましたが、その数カ月後にはもう限界が来て

頼みを振り切って辞める決心をしました。

 

辞めると言った時に言われたのが、

今、君に辞められたら困るねん!考え直してくれ!

という言葉。

自分が必要とされていて、辞めるのを止められたら

正直言って、悪い気はしません。だからといっていい気もしませんが。

ですが、この言葉は言い換えればこうなります

 

君に辞められたら困るねん。会社が

 

店長なので、売上げを気にするのは仕事なので当然です。

その稼ぐ駒である僕が抜けたら、その分の儲けが飛ぶわけですよ。

そのために、何か良さげな言葉を選んで言ってるのがもう見えたんでね。

それでもやはり、それだけ言われて辞めるのは、ちょっと後ろ髪を引かれる気分でした。

 

情けかけたらダメっすよ!

僕は自分で言うのもなんですが、ちょっと情にもろい所があり、

現場の状況を考えて困ることは目に見えていたので、

それを振り切って辞めるのは、なんだか悪いような気がして

少し罪悪感を覚えていました。

散々文句を言われ、もう限界や!と辞める決心を自分で下にもかかわらず、です。

 

その現場は、整備工場も併設されていて、人数を合計すると30人弱のところだったんですが、

僕が辞めるというウワサはあっという間に広がりました。

その頃、辞める人が連続していたんで、それも手伝ってのことなんですけどね。

 

ある時仕事が終わり、更衣室で着替えていると、整備の方の後輩に声をかけられました。

いちころさん、辞めるってホンマですか?

あぁ、まぁ店長には言うたけどな。

知ってますよ。で、止められたんでしょ?

まぁな、ちょっと迷うわ。辞めてエエんかどうか。

辞めたらいいんですよ。この会社がいちころさんに何をしてくれたんですか?情けかけたらダメっすよ!

 

もうね、ホントこの一言で迷いが晴れました。

実はその後輩も、その月で退職が決まっていて

やはり同じ様に決断したそうです。

 

会社が、自分に何をしてくれたか。

思い返せばコキ使われただけです。

散々いいように使われ、好き放題文句を言われ、

それが嫌で辞めようと決心したはずなのに、会社のことを考えて躊躇してしまう。

アホか、オレ!もう辞めや!

これでもう気持ちが固まりました。

 

仕事が出来ることが絶対条件

ここで、ちょっと話がずれますが、若い人の転職についての話をしますね。

 

まず技術職の場合、『仕事が出来る』というのが、転職する上での絶対条件です。

そのため、求人の募集の条件に『○年以上の経験』というものがあります。

要は、この経験年数でどれくらい仕事が出来るかを計っているわけです。

その他には、年齢制限で長く働いてくれる若い人を選ぶ場合がありますが、

それにしても未経験者を選ぶことはないし、やはりここでも仕事が出来ることが条件になります。

 

もしここで、自分の技術や知識に自身がない場合どうなるのか。

僕の経験を元にお話しすると、ネット上で、転職経験者が

辞める時に上司に言われた言葉で

『この程度で辞めるんだったら、どこへ行っても同じだぞ!』

と言われた、というのをよく見たことがあると思います。

それに対して、『そんなのは嘘だ!』という反論があったりもしますが

僕の経験上、これは上司の言う通りどこへ行っても同じです。

技術が足りない人は、どこへ行っても文句を言われるし

仕事の遅い人も同様です。

 

よく若い人が、ツラすぎて転職するとこの時期に言ってますが、

上司に文句を言われる、というのは要は仕事が出来なくて、

給料分働いてないのが理由の1つです。

人を使うようになればよく分かるのですが、仕事が遅かったり、ミスが多かったりする人は

本当に目に付きます。

これは、坊主の頃はもう仕方がないことなんですよね。誰でも通る道です。

ですが、仕方がないとはいえ、これで良い訳ではありません。

 

そして、上司の言い方がムカつくとか、ストレスがどうとか言いますが、

技術職の場合、断言しますが出来ないほうが悪いのです

技術=商品なので、会社で受けた仕事に対して、質の悪いものしか生産できないというのは、

会社に、そして一緒に働いている人全員に迷惑をかけていることになります。

 

僕も昔は散々ボロクソに文句を言われきたクチなので、

若い人の言っていることはよく分かります。

『もっと言い方を考えろ』『自分のことが分かってない』『好き放題言いやがって』

ホントよく分かります。

ですが、人を使う立場になると、上司の言うこともよく分かるんですよね。

『早くやれ!』『無駄話するな!』『給料貰ってるんやろ?やらんかい!』

と。

人にもよりますが、言う方もこんな事言いたくはないんですよね。

出来るなら、文句は言いたくはない。でも言わざるを得ない。

それは、若い人(文句を言われる人)が仕事が出来ないから。

キレイに仕上げることが出来なくて、作業が遅いから。

 

言われる方は、すごいストレスになるのは分かります。

ですが、言う方はもっとストレスがかかってるんですよ。

言いたくないけど、若い人にキツく言わなければならない、

そのことで、周りの職人に作業を分散させる、

売り上げを考えて、どうするか段取りを付ける、

お客様と、段取りを付けなければならない。

 

場合によっては、若い人よりストレスを抱えることになります。

それは、仕事や会社、その他全部ひっくるめての責任というストレスです。

 

では、これを解消するにはどうすればよいか。

それはもう、仕事が出来るようになるしかありません。

文句を言ってくる上司を悪く言う前に、

自分が出来るようになることで周りを変えるわけです。

 

それなら、もっと自分にとって環境のよいところで仕事を学びたい

と思うかも知れませんが、今のこの時代、坊主を雇ってくれる所は限られています。

余裕があるような大きな会社の場合(ディーラーなど)は、募集しているかも知れませんが

それ以外では、やはり難しいのが現状です。

求人広告でも、『未経験者でも丁寧に教えます』とありますが、

それは広告用の言葉で、その中身はやはり、経験者を探していることがほとんどです。

 

だから、この仕事を一生やっていくと決めたのなら、

坊主の時は、とにかく必死に腕を上げてくしか無いのです。

怒られたくなければ。文句を言われたくなければ。稼ぎたければ。

 

そして、キチンと仕事が出来るよになり、生産しているにもかかわらず、

文句を言われる場合、または職場の環境が合わない、

同僚と反りが合わないとなった場合時は、転職を考えれば良いのです。

そんな場合は、長居は無用です。

 

そして転職へ

ありがたいことに、自動車塗装士は重宝されることが多く、

募集自体がない場合は仕方がないですが、働き口は結構な割合であります。

 

現場を選ぶ時、もちろん給料や福利厚生のことを気にするのは当然なんですが、

それと同じくらい、どんな感じの職場なのかを前もって知っておいたほうが良いです。

 

例えば、小さな町工場で、一般客の作業をしていた塗装屋が、

外車専門店や、ディーラー仕事をする現場に行った場合、

腕が確かなら問題ないですが、そうでない場合、とても苦労することになります。

 

だから前もって、自分がお客さんになって調べるくらいの気持ちで、

行きたい現場のことをよく調べてからの方が、失敗は少なくなります。

今なら、HPがあるので、出来るだけ調べてみたり、

可能であれば、面接に行ったとき、現場の人と話してみたりなど。

 

そして、どこの現場でもある試用期間で、最終的な判断をして、

働くかどうかを決めればいいと思います。

 

まとめ

今回は、僕の思っている転職のことを、好き放題書いてみました。

中には気を悪くされる方もいるかとも思います。

ですが、やはりどの職業でもそうだと思いますが、

仕事が出来なければ、その現場では周りに迷惑をかける事になります。

 

若い時は、そのことが分からず、とにかく自分のことが最優先で

周りのことを悪く言う傾向があります。

言ってしまえば、考え方がまだまだ子供なんですが、

それは誰もが通る道なので、良くはないですが仕方がないことです。

もちろん、僕もそうでしたし。

 

繰り返しますが、技術職の場合は、腕の善し悪しがその待遇の殆どを占めます。

それだけではどうしようも無いこともありますが、それでも

腕が悪くて良いことなんてありません。

 

だから、キチンと仕事が出来るようになることを、最初は目指すべきです。

それが成ってはじめて、周りに意見を言い、自分の意見を通すことが出来るようになります。








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