トヨタ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#101 サンルーフバイザーの塗装

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いちころです。

 

サンルーフが付いているクルマには、

サンルーフバイザーを付けている人が結構いますよね。

ウチに来るお客さんでも、特に4駆に乗っている人は結構な割合で

付けているように思います。

その効果は、ドアバイザー同様、ルーフを少し空けた状態でも

雨や風が入ってこないというものです。

 

今回は、このサンルーフバイザーの修復を行います。

では、今日の作業はこちら

はい。何のクルマのものかは聞いていませんが、おそらくは旧車の

サンルーフバイザーです。

新品の時はおそらくは透けていたんだと思いますが、

樹脂で出来ているため、劣化によってこの様にくすんでしまっています。

それよりも、クラックや大きな傷、凹みが多く、

さらにお客様がヒートガンで炙ったため、結構変形しており、

正直、もうちょっとダメなパーツかなと思っていました。

 

今回の修理内容ですが、この変形を少しでも直すことと、

透けた状態で緑色にして、クリヤーで艶を出すことです。

 

・・・え?透けた状態って?

要はこういう感じです。

これは、塗り板にシンナー希釈の多いベースを乗せたものです。

 

本来、バイザーというものは塗装するものではなく、

バイザーそのものに色が入っているものです。

黒だったり、茶色だったり、UVカットのような紫だったり

色々と種類があります。

今回のバイザーは、元々が濃い緑だったようで

これをなるべく純正のように戻してくれ、と。

 

ただ、キズやヒビに関してはもうそのままで良いということなので

その条件で早速作業を進めていきます。

 

まずは足付けです。

いくら傷がたくさん入っているとはいえ、色を透けさすので

あまり深い傷を付けるわけには行きません。

#1200で全体を当てていき、出来るだけ段差を消していきます。

その後、エアブロー脱脂をして、ブースに入れて塗装開始です。

 

ベース1回目。

もう分かってたんですが、キズが多すぎて、色が乗るどころか吸い込んでしまいます。

しかも、隠蔽させてはダメなので、中々調節が難しい所です。

この後、もう1回ベースを乗せ、ベースは終了です。

 

クリヤー1回目。

・・・もうなんか、ダメな気しかしませんね。

ベースでは目立たなかった肌のケバが、一気に目立ったような感じです。

これっていけるんか・・?

何にしても途中で止める訳には行きません。

段取りとしては、もし今回の塗りで肌が出なかったら、ペーパーを当て直して

もう1回クリヤーを乗せることにしました。

2回目がこの状態です。

シワが寄ったような状態になり、これ以上は無理と判断。

一旦中止して、自然乾燥させました。

この時点での肌は、シワが寄っている所は流石にザラザラですが、それ以外はツルッとしています。

これで完成ではないにしても、一応状況をお客様に報告し、見てもらうことに。

 

次の日に見に来られて、確認してもらうと、やはりツルッとしているのが良いとのことなので

最初の予定通り再塗装をすることにしました。

 

クリヤーを1度トメている状態なので、今回研磨するのは樹脂ではなくクリヤーです。

なので、肌をツラにすることによって、次のクリヤーはキレイに塗れるという寸法です。

#1200のダブルアクションで肌を均一にし、クリヤーのみ再塗装です。

 

狙い通り。

ただ、元がガタガタなので新品のようには行きませんが、最初と比べると全然マシになりました。

乾燥後、磨いていきます。

 

膜厚を付けるために3回塗りしたため、結構なラウンドが付いています。

おそらくは鏡面を想像していると思うので、出来るだけ肌を落として磨いていきます。

キズは当然ながら放置です。

 

ペーパー目をしっかりと取り、最後に黒用の艶出しで磨いて完成です。

とりあえずこの状態で、お客様に確認して貰う予定です。

 

次の作業はこちら

プリウスの左フロントドアの修理です。

パテを持っている箇所が大きく凹んでいたんですが、

それと同時に縦にスリキズがあるのと、パテの下辺りにスリキズを

筆差ししたような跡がありました。

当然ながらこれも補修していきます。

その他に、リアドア付近に飛び石のような傷があるので、これも一緒に。

 

ちなみに、このクルマはとある鈑金屋さんから頂いた仕事です。

同業者から頂いた仕事は、やはり緊張しますが、いつもも通りキッチリこなしていきます。

 

まずはガイドコートを塗布してパテ枕を確認。

ラインより上は横に、下は縦にパテを引いている状態ですね。

 

パテの厚みは十分なんですが、ライン下の右端が低い感じがしました。

そこを注意して研いでいきます。

 

この指で押さえてるところですね。

ここは削ってもないですが、今回の事故で歪んだ所の端っこのような感じで、

この状態でかなり歪んでいるので、

もう少し落としてから、もう1回パテを乗せていきます。

その他は特に問題はなさそうです。

 

こういったラインを含む、アール、逆アールのパテ修正の時、

案外忘れがちなのが、ライン部分の歪みです。

というか、昔、僕がよく忘れてたんですけどね・・。

この場合でいうと、ラインの上下は、それぞれ注意して研ぐんですが、

ライン部分は、歪みより真っ直ぐなラインを作ることに気を取られてしまい、

最後の確認をした時にガタガタなのに気づいて、

やり直しというのがよくあったんですよね。恥ずかしながら・・。

 

パテの付け方も、人それぞれ特徴があって見てたら面白いのですが、

僕のは、ロックペイントの講師の方に教わった付け方です。

最初にゴシゴシとしごくように付けて、後は真ん中を盛り、端を落とす。

その後、余計な所をシンナーの付いたウエスで拭き取る。

 

動画とかを見てたら、本当に上手な方はたくさんおられますよね。

僕のパテはまだまだですが、なんとか手研ぎで行ける範囲です。

必要な分だけ付けたら、研ぐのも楽やんけ!という意見もよく聞くのですが、

それは、ごもっともだと思います。

それで行けるなら全然問題ないんですが、僕的には少し余裕が欲しいんですよね。

それは研ぎ過ぎを防ぐための、パテの厚みです。

少しだけ厚みをもたせることによって、研ぐときの心の余裕が出来るんで。

これだけ厚かったら、キッチリ研げるという感じです。

こればっかりは好みの問題なので、どっちが良いとかは言えませんけどね。

 

今回のサフも、スプレーパテ仕様で、シンナー希釈は無しです。

歪みの確認をしましたが、この時点ではしっかりと抜けていました。

ラインの方も4枚目で確認した通り、このまま研いでいけばキレイに出せそうです。

 

最初、この修理をドアをブロックで行けと言われたんですが、

僕の腕ではコレは無理なので前後ともボカす方向で行く予定です。

 

エンブレムは、確か爪がついていたような・・?

両面だけではなかった気がしますが、とりあえずそれは明日作業していきます。

 

今日はここまで。明日もがんばりましょう。

お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ





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