トヨタ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#102 隠蔽しにくい2コートパールの塗装

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いちころです。

 

昨日完成したサンルーフバイザーですが、

今日、お客様が取りに来られたんですが、

大変満足されていました。よかった・・・。( ´Д`)=3

 

どうもこのバイザーの修理には、クラックをパテ修正するところが多いらしく、

それをせずにツラにしたので、とても喜んでおられました。

はじめての作業でしたが、僕としても良い経験をさせていただきました。

ありがとうございました。

 

では、今日の作業はコチラです。

はい、プリウスの続きです。

前日にサフェーサーまで終わっているので、今日はここからの作業です。

 

ドアのパテ修正の時はいつもそうなんですが、いつも決めたつもりでも

わずかに小さな歪みが残っていることがよくあります。

普通のスカシで見た場合は、あまり目立たないんですが、

ドア→|д゚) こう見た時に、カタカタと、ほんの小さい、でも1発で分る歪みが

残っているんですよね。

これは、僕の手の感覚が悪すぎるのか、手で触っても分かりません。

凹凸が小さく、なめらかすぎて、僕の手では拾えないんですよね。

なので僕は苦肉の策として、目視で行くようになりました。

ガイドコートを使い、艶出しスプレーを使って確認し、

最後はサフを厚めに塗って、その膜厚で押さえ、平に研ぐ。

この方法を使って、僕は歪みを抜いています。

というより、そういう誤魔化し方です。

 

この歪みの抜き方は本当に人それぞれで、見ててとても勉強になります。

手で確認するだけで行く人もいますし、そういう人はホント上手いと思いますね。

 

では続きです。

ガイドコートを使い、歪みを抜いていきます。

 

こういった修復をする時、僕の場合ですが、1番最後まで歪みが残るのが

ラインのところです。

ライン自体を真っ直ぐにするのはまだ行けるのですが、ここの歪みは

やはり僕的に難しいところがあります。

ガイドコートを引き、艶出しスプレーで透かしを確認しながら

少しずつ研いで歪を抜いていきます。

 

僕は鈑金をしないのでこれは想像なんですが、この僅かな歪みというのは

おそらくは鉄板から来てるんじゃないかと思ってるんですけどね。

以前、少しだけ努めた工場の鈑金屋さんは、パテを極力薄く付ける人で、

鈑金の仕上がりを見せてもらったんですが、もうね、パテいらんでしょ?

という感じで、凹みが見事に真っ直ぐな鉄板に仕上がっていました。

その後パテを研ぎ、続きの作業をやったんですが、

ものすごくやりやすかったのを覚えています。

あのレベルの鈑金屋さんには、それ以来会っていませんが、

要は下地を作るのが、鉄板なのか、パテなのかの違いかなと思います。

出来れば鈑金で作って欲しいんですけどね・・。|д゚)チラッ

 

再三確認し、納得行く仕上がりになった所でサフ研ぎ完成です。

今回は、フロントフェンダー・リアドアをぼかすので、

全体を足付けして、ブースに入れていきます。

 

はい。足付けが終わり、ブースに入れて来ました。

こういったぼかし塗装(フロントフェンダー・リアドア)をする際によくあるのが、

この隣接パネル自体に傷がある場合です。

皆さんは、こんな時どうしますか?

 

もちろん、パテ修正が必要なキズなどは論外ですが、

僕の場合、細かな線傷だったり、小さなエクボだったり、

筆差し修正してあるような所は、可能な限り直すようにしています。

 

別にお金がもらえるわけではないし、完全にサービスになるんですが、

こういうキズって、直しているかどうかは、見る人が見れば分かります。

その時に、キズの上から塗っていたら、別に悪くはないんですけど、

印象としてあまり良い気はしないんですよね。

どうせ塗るんやったら、サービスしてあげれば?

と、ちょっと思ってしまいます。

 

以前、外注に出した塗装屋が、こういう塗り方をしてたんでね。

『じゃ、カネはらえや。ほんならやったるわ!』

と、言われそうですが、これはもう考え方の違いですよね。

タダの仕事なんかやってられるかい、と。

ですが、たしかにここでは損をするかも知れませんが、

これで満足してくれたら、また来てくれるかも知れないし、

場合によっては、口コミで広めてくれるかも知れません。

確実にそうなるとは言えませんが、そういった仕事を繰り返すことで、

1人のお客さんを通じて、沢山のお客さんと繋がることがあるかも知れません。

『損して得を獲れ』

『その1人のお客様が100人のお客さんと繋がるきっかけになる』

というのを、前に努めていた工場の社長が言っていました。

そのための作業のやり方の1つが、このほんの少しのサービスです。

 

ということで、今回はフェンダーのエンブレム周りのスリキズと、

フェンダー先の筆指し跡、リアドアの薄いスリキズも一緒に直していきます。

 

キズを削り、エアブロー・脱脂をして、マスキングを行います。

 

はい、マスキングが終わりました。

このマスキングのやり方も、ホント人によって、店によって違いますよね。

 

僕が今までやってきたマスキングの中で、1番やりやすかったのが

マスカーを使ったやり方です。

僕も今回は使っていますが、これは少しでも節約するために紙と併用してるんですが、

店によっては全部をビニールマスカーで行く所もあります。

速さを求める現場、作業する台数が多い現場が、少しでもマスキングの手間を省くために

そうするんでしょうね。

紙を使った場合は、どうしても繋ぎ目が多くなってしまいますからね。

ですが、うちの現場のようにそこまで速さを求めない場合は、節約の方を取って

養生紙を使います。

写真の貼り方がそうですね。

こうすることによって、マスカーの方は再利用が出来るので節約になります。

正直言うと、この養生紙は結構浸透することがあり、クリヤーを多めに乗せた場合、

紙を1枚しか貼ってない場合だと、乾燥後、パネルに張り付くことがあります。

そういう意味では、新聞紙と対して変わらないし、枚数を重ねて貼るなら

おそらく違いはないと思います。

安上げの作業をする時に、ウチでは新聞紙を使うのですが、普通に

ミストを防ぐことが出来るので、もう間違いないです。

ただ、やはり見栄えが悪いので、養生紙を使っているというのがホンネですね。

写真のように貼ったら、見た目がキレイに見えるでしょ?

それに・・・

 

・・・( ゚д゚)ハッ!

話がそれてしまいましたね。

止まらなくなるので、続けます。

 

マスキング、エアブロー・脱脂が終わったので、早速ベースから乗せていきます。

 

ベース1回目。

前後にアンダークリヤーをダブルコートで乗せておきます。

寒かったんでしが、それと同時に乾燥注意報が出るほど湿度が低かったので、

シンナーは標準割りです。

調色の時点で隠蔽しないことは分かっていたので、1回目はこのくらいなのは

分かっていました。

が、やっぱりトメるまでは安心できませんね。

 

ベース2回目。

いつもそうなんですが、内心『おいコレ行けるんか?』と思うときです。

まぁまぁの厚みで乗せたんですが、まだまだ透けていますね。

1回目のと見比べたら、結構乗ってるので、3回目ではおそらく行ける・・・ハズ。

 

ベース3回目、とムラ消しとボカシをした後です。

心配するほどでもなく、キレイに隠蔽させることが出来ました。

 

赤パールのこの状態ですね、ベースを乾燥させて、つや消しの赤になった状態。

コレが結構好きなんですよね。

だからって、この色のクルマが良いかと言われたらそれはちょっと違うんですが、

色的にね。スマホケースくらいならありなんですけどね。水筒とか。

 

投光機で、隠蔽とムラを確認していきます。

 

いい感じですね。

ブース内ではきれいに見えても、塗り終わって外で確認した時に

ボカシ際が出ていたり、ムラになると目も当てられないので、ここでしっかりと確認をしていきます。

 

ベースの指触乾燥後、クリヤーを乗せていきます。

 

クリヤー2回目。

1回目は捨て塗り。2回目で厚めに乗せました。

シンナー希釈は標準・速乾と6:4です。

 

パッと見はきれいに見えたんですが、おそらく乾燥と同時に艶が引けると判断。

15分、自然乾燥させて様子を見たんですが、やはりベースを乗せた所の艶が引いていました。

 

追加で乗せていきます。

 

3回目。

肌が伸びることを想定して、ちょっとだけですがドロップ気味に乗せました。

塗った時は肌が若干高めですが、乾燥するに連れて伸びていくだろうというのが狙いです。

 

ブース内で20分ほど乾燥させた後の動画を、Twitterでアップしているので

良ければそちらもご覧ください。

 

乾燥後、歪とラインを確認しましたが、正直言うと

歪みの箇所は少し分かる様な感じです。そこだけを集中的に見れば、ですが。

なので、そこは#2000でちょっと落としながら、磨いていく予定です。

 

今日の作業はここまで。

お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ








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