いすゞ ダイハツ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#107 バンパーの補修はパテ不要

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いちころです。

修復方法というのは、いつも言ってますが人それぞれです。

荒く言ってしまうと、最終的にキレイに上がればそれでOKなので、

知識・道具が異なれば、作業方法も色々あって当然ですよね。

 

その色々ある修復方法の中で、僕的に最も分かりやすいと思うのが、

バンパーの補修です。

おそらくですが、補修の中では1・2を争うくらい上位に上がってくるパーツだと思います。

皆さんも、ウンザリするくらい直してきたんじゃないですか?

廃パーツ置き場には、キレイに積まれたバンパーの山があったりしてね。

捨てるのも、ホント一苦労ですよね。

 

で、今回なんですが、そのバンパー修復方法について

僕のやり方を少し紹介していきたいと思います。

 

あまりもったいぶる話ではないので、要点を言うと

パテを使うのか、使わなないのか

大きく分けて、この2つです。

 

パテを使う場合ですが、よくあるのは、

ダブルアクションを使って研磨していくという方法です。

これで大体削っておいて、残ったキズや凹みをパテで抑えていきます。

僕が今までいた工場で、この方法で直す人は結構多く、実は今の上司も、この方法を使って上げてきます。

これは、悪くはないと思うのですが、僕はあまりやりません。

というのは、PP素材のものは、ダブルアクションで削るとケバが立ってしまうんですよね。

そしてこのケバは、番手を落として削っていけば小さくはなるんですが、

完全には消えません。

修復箇所の真ん中辺りならパテで押さえれば良いのですが、それがキワだった場合、

パテやサフが薄くなっている箇所の場合は、そのケバが出てくる時があるんですよね。

そうなると、場合によっては、キズの修復よりも厄介になったりします。

『そんな事無い!俺はキレイに出来る!』

というならそれで良いのですが、PP素材のケバは、ダブルアクションで削ると

必ず出来るので、それだけ注意する必要があります。

 

次にパテを使わない場合。

使う道具は、ダブルアクションではなく、ギアアクションです。

これを使って研ぐことで、PP素材でもケバ立つ事無くキレイに仕上げることが可能です。

例えば、深い傷を研磨する時、#120で削り始めたとしても、

#320まで落とすことで、ツルっとしたキレイな表面を作ることが出来ます。

ただ、1つ注意するとするなら、それはこのギアアクションは

PP素材の素地を削り込んでいるので、当然ですが、

バンパー自体の肉厚は薄くなるということです。

強度が落ちることになるし、キズを追って削りすぎると、

場所によっては穴が空くこともあるので、そこはホント注意です。

 

今回は、バンパーのスリキズをパテを使わずに補修して行きます。

その前に、トラックから作業して行きます。

では、今日の作業はコチラ。

はい。ミニキャブの続きです。

前回、調色と足付けまで終わらせていたので、ここからの作業になります。

ドアとフェンダーは修理料金を頂けるのですが、それより後ろの

アオリやマッドガードなどはサービスになるので

そこそこで仕上げていきます。

マスキング・脱脂・エアブローをして、早速塗っていきます。

 

ちょっと飛ばしますが、問題なく仕上げる事が出来ました。

軽トラなので、元々クリヤーは塗っていないのですが、

もうそこはあえて、艶ありで仕上げました。

磨く時に、フロントパネルもキレイにして違和感がないようにしていきます。

そう言えば、前に軽トラを塗装した時、

こんな感じで、修復箇所にクリヤーを乗せたんですが、

その仕上がりを気に入っていただいて、追加で全面クリヤーを乗せたことがあります。

今回もそうならないかな?とちょっと思っているんですけどね・・。

 

しっかりと乾燥させ、後日磨いていく予定です。

続いての作業はコチラ。

 

はい。コンビニの保冷車の塗装です。

修復箇所は、

・フロントパネル x

・右コーナーパネル x

・右ドア x

・フロントバンパー X

・センターピラー B

ですね。コーナーパネルは塗装済みです。

その他はすべて新品に交換。

右の角を、結構激しくぶつけた様な感じでした。

 

そういえば、こういったトラック自体作業するのが久々ですね。

しっかりと仕上げていこうと思います。

 

あら?

何かスゴいモヤッてますが、足付けをして引っ掛けた状態です。

調色は、色番729でいあげてあるので、このまま塗っていきます。

 

はい。問題なく仕上げることが出来ました。

このトラックも、元はクリヤーを乗せてない仕様なんで、

組み付け後に隣接パネルを磨いて、仕上げていこうと思います。

 

次の作業はコチラ

 

はい。ミライースの修理です。

社長の知り合いのクルマなんで、安上げです。

修理箇所はフロントバンパーの左の角で、最初は筆で塗るだけでいいということだったんですが、

流石にそれでは・・となり、ちょっと見栄えが良くなる程度に直すということになりました。

 

では早速作業していきます。

 

ちょっと削ってますが、途中で気づいたんで止めました。

キズは大体こんな感じです。結構イッてますよね。

これは、見た目はここだけなんですが、まぁまぁダメージが広がっていて、

ます、このバンパーの端っこの真ん中辺りが折れています。

それに付いてきて、フェンダーも多少変形していたんですが、

そこまで直すと足が出るので、そこは得意の『えい、やー』で

無理矢理に真っ直ぐにしました。

残るはバンパーのキズのみ。早速削っていきます。

 

今回使うのは、最初にも書きましたが、ギアアクションです。

ダブルは縦と回転ですが、キアはそれプラス横の3方向に動くため、

キッチリ削りつつもキズが深くならず、PP素材をツルツルに仕上げることが出来ます。

 

削り方はダブルと一緒なんですが、角を立てると一発で削りすぎるので

こんな感じで面で研いでいきます。

傷を取るのに同じところばかり削っていると、穴があくまでは行かなくても、

結構削れてしまうので、その辺りは注意が必要になります。

では、落としていきます。

 

はい。キズのみ落とし終えました。

この深さのキズなら、#180で十分に落とすことが出来ます。

もちろん、このままでは旧塗膜との段差がスゴいので

#240~320まで落として、エッジを付けていきます。

 

ちなみにこれを研ぐのに、5分もかかっていません。

もしこれをパテで修復したら、サフまで行くのに、

早くても30~40分はかかるでしょうね。乾燥時間も合わせると。

その差は大きいですよ。

もちろん、変形していたらその分熱修正などを行いますが、

やはり、仕上がりが速くて材料費も押さえられるこのやり方が僕には合ってるんでね。

気になった方はやってみて下さい。

もし工場にギアがなければ購入しないとダメだと思いますが、

コンパクト・ツール製だったら、確か5万くらいしたと思います。

鈑金でも使えるものなんでね。

工場で買ってもらえるなら、1つはあってもいいと思います。

 

で、続きです。

きっちりとエッジを出し、脱脂・エアブローをしてマスキングをして、

サフを乗せていきます。

 

はい。サフを塗り終わりました。

その後、強制乾燥させていきます。

ダブルで研いだ場合、よほど上手く研がないと、この時点でケバ立った所が

下から出てきて、サフが乾燥する頃にはぶつぶつのように浮いてきます。

そうなるとちょっと厄介で、そのままツラになればいいのですが、そうでない場合は

もう一度研ぎ直してからサフを塗り直すことになり、また軽く30分ほどロスすることになります。

 

やはりギアで落とすのが、僕は一番効率的だと思います。

 

乾燥後、サフを研磨し、塗装する範囲を足付けしました。

だいたいこのくらいの範囲で行こうと思います。

時間切れで調色が途中になりましたが、明日、もう少し寄せていきます。

 

エルフは内板の塗装が乾燥したので、組付けを行いました。

 

ちなみに上司が作業したバンパーの修正はこんな感じです。

このように、キズを少し削ってパテを乗せるのが一般的ですよね。

僕も前はこうしてましたし。

これをこのままパテを残していくか、削ってしまうかは

ちょっと様子を見ながら行こうかと思っています。

 

今日の作業はここまでです。明日もがんばりましょう。

お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ

 

コンパクトツール 吸塵式ギアアクションサンダー マジック

 

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