ダイハツ ホンダ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#108 どこで垂れる?季節の変わり目の塗装 2

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いちころです。

先日、いつ垂れるのか?といった内容の記事を書きましたが、

今回はその続きです。

前も書いた通り、季節の変わり目はクリヤー(アンダークリヤーも)が垂れやすいのですが、

前回はシンナーの希釈について書きました。

速乾・標準を使い分け、肌調整をしましょう的なことを書いたんですが、

今回は塗り方です。

今でもそうですが、垂らしたくなくて丁寧に塗ったのにダラっと行くというのは

ホントよくあることです。

これって何でだと思います?

もちろん垂れるということは、クリヤーを乗せすぎてるんですが、

普段はこうならないのに、この時期になぜよく起こるのでしょうか?

 

その答えなんですが、僕の場合、後輩の塗りを見ていて気づきました。

もったいぶらずに書くと、要はビビっているということです。

垂らさないように慎重に塗っているつもりでも、実はその塗り方じゃ

そら垂れるわ・・ということを、本人は気づかずにやっていたんですよね。

もちろん、これは僕にも当てはまることでした。

 

その後輩の塗り方を少し紹介していきますね。

まずはベース。

これは普通に塗れるから特には問題ありませんでした。

ボカシ際もキレイにまとめています。

そして問題のクリヤー。

ここで、もう塗り方でビビっているのがよく分かりました。

その時はフェンダーとドアを塗ったんですが、1回に乗せる範囲が

すごく狭かったんですよね。

エアー圧を落とし、フェンダーを半分ずつ、ドアも半分ずつ。

継ぎ足し、継ぎ足しで乗せていました。

『なんやそれ?何でそんな塗り方なん?』

と聞くと、一気に広範囲(と言ってもフェンダー1枚分)乗せてしまうと

角とかで垂れるから、少しずつ乗せてますとのこと。

結果から言うと、その塗りは垂れました。

パネルの縁と、ウインカーの穴の所、あとはラインのところなど。

 

こうやって塗る気持ちはよく分かります。

ですが、今回説明した後輩のような塗り方は、返って垂れやすいんですよね。

 

その理由として、まずエアー圧。

圧を落とすと、何か少しずつ乗せてる感じになりますが実は逆で

ドロップ気味に乗ってしまいます。

そして塗る範囲が狭いと、そのドロップ気味の塗料を

小範囲で塗り重ねることになり、結果膜厚が付いてしまいます。

 

要は結果的に、分厚く小範囲で塗っているということなるんですよね。

そら垂れるわ、と。

垂らしたくなくて、慎重に塗っているつもりでも、

実は真逆のことをしていたとなったら、ちょっと悲しいですよね。

今回は、こういった垂れやすいということを踏まえて作業していきます。

 

では、今日の作業はコチラ。

はい、ミライースの塗装の続きです。

前日にサフと足付けまで終わらせているので、今日はここからの作業になります。

安上げと、納車日が明日の午前中なので時間は掛けれません。

サクサク進めていきます。

歪や、旧塗膜の痩せは無かったので、そのままサフを研磨し下準備完成。

調色をしていきます。

ちょっと分かりにくいですね・・・。

このバンパーの色は、ボディと比べると結構白くなっています。

それとキワが黒くなることを見越して、少しだけ薄めに調色しました。

違和感がなかったので、これで行きます。

 

ちょっと飛ばしますが、マスキング・脱脂・エアブローをして

ベース1回目。

アンダークリヤーをダブルコートで乗せ、2回乗せです。

トマリが良い色なので、2回でも十分トメることが出来ました。

シンナー希釈は、標準100%です。

この後、3回目をのせ、ムラ取りボカシをしてベースは完成です。

はい、クリヤーを乗せ終わりました。

垂れやすいということもあり、吐出量を少しだけ落として

3回塗りで決めました。

さっきも書きましたが、エアー圧を落とすとドロップになるので、

こういったラインがたくさんあるものを、その圧で塗ると垂れやすくなります。

逆に通常の圧で(2kくらい)で塗ると、膜厚もそんなに一気に付くことはないし、

合わせて吐出量も絞って塗ることで、少しずつ、乾かしながら薄く乗せていく感じになり、

僕の感覚ですが、まず垂れる気はしません。

なので、自身を持って乗せることが出来ます。

先程の後輩の話になりますが、ビクビクしながら塗るのと、自身を持って塗るのでは

当然ながらその仕上がりは変わってきます。

上手く塗るなら、もちろん自身を持って塗るほうが上です。

では、その自信を持って塗るにはどうするかというと、

断言しますが、垂れない塗り方をしっかり理解することに付きます。

 

僕の場合は、吐出量を少し絞り、通常圧で塗ることで垂れを防いでいますが、

これも塗装屋によってはやり方が違います。

なので、自分にとって1番合う塗装方法を身につけることが当然ながら1番重要です。

垂れることが分かっていて、その対策をしないというのはプロでは無いんでね。

そこは、どういったつもりで作業しているかが分かる所でもあります。

 

紙を剥いで、色の確認です。

左右とも、大体同じくらいの色合いで、違和感はありませんでした。

しっかり乾燥させ、明日磨いていきます。

 

次の作業はコチラ

 

はい。フリードのフロントバンパーの修理です。

このクルマは中古車で、他もあちこちキズがあるのですが、今回はその中でも

1番目立った所をだけを直すという感じで受けた作業です。

売れているクルマで、当然値もないのでサッと行きます。

 

ごらんのとおり、今回は上司が作業してくれたので、バンパーの補修ですが

パテが付いています。

これを残すか、剥ぐかは様子を見ながらやっていきます。

では、早速して行きます。

 

全体にダブルアクションで削っていますが、ケバ立った所はベースの下を

少しめくってある所だけのようです。

ですがここは、もう少し番手の小さいもので擦れば行けそうです。

パテもキレイに研いでくれているので、このまま行けます。

 

#320でサフの範囲を足付けしました。

そんなに悪い状態ではないので、厚盛しなくても良さそうです。

マスキングして、通常の割合で乗せていきます。

 

ここで少し思い出したんですけどね。

坊主の頃、こんな感じの修復をしていて、ちょうどこういう足付けで

サフを塗ろうとしていた時に親方に

『何でそんな途中で切るねん?段が出来るやろうが!端まで塗らんかい!』

と怒られたことがあります。

その時は、あぁそうなんやと思って端まで塗っていたんですが、

その頃って、サフのマスキングをしても、キワで紙を返すこともしなかったし

テープでしっかり切っていたんですよね。

で、乾燥後、その出来た段を削りながらエッジを付けるといった感じで。

今にして思えば古いやり方ですけどね。

だからバンパーを浮かせて塗ったりね。何か色々やってましたね。

 

いまでは際をボカすとこまで来ましたけど、技術って

やっぱりやればやるほど変わっていくんだなと思いますね。

今回のサフで、ちょっと思い出してしまいました。

何か、そういうことって無いですか?僕はちょこちょこあるんですけどね。

あ~、あの時こうやってたな~みたいなこととかね。

これからも、色々工夫していかないとですね。

 

はい、サフを塗り終わって、際の痩せ等がないかを確認。

天気が良かったので、天日干しです。

 

はい。サフの研磨等、下準備が終わりました。

今回は上下のライン、ナンバープレートの所で切ることにします。

マスキングは、中古車なので新聞紙を使用しました。

・・・これは毎回思うんですけどね。

マスキングは新聞紙と、あとは広範囲のミストを防げるもので十分だと思うんですよね。

今回は古のマスカーを使ってるんですけどね。

新聞紙を2つ折りにすれば、そこにクリヤーをベタ塗りしない限りは浸透することはないし、

養生紙って使う意味あるんかな?とか考えてます。

マスカーのみで行ってる店もありますが、それはちょっともったいない気もしますしね。

儲かってれば、速さ重視で使うかも知れませんけどね。

ウチは基本節約でいくので、テープ代を思うとどうなるかはちょっと計算してませんけど、

作業中の見た目はあまり気にしないので、これからも新聞は使っていきます。

 

はい、では下準備も済んでいるので、早速乗せていきます。

 

ちょっと飛んでしまいましたが、クリヤー乗せ終わりです。

ベースの写真も撮ってるんですが、ピンぼけ過ぎて、ちょっと見づらいので省きますね。

 

今回のこのフリードのバンパーは、凹凸やラインも少なく、

とても塗りやすいんですが、油断していたら、ここでも垂れることがよくあります。

ミライースの時の説明と被りますけど、やはり、ビビりながら塗るのが

1番の垂れる原因になるので、希釈するシンナーを正確に選び、通常の圧で

吐出量を調節しながら塗るのが、自身を持って塗るのが最良の方法だと思います。

・・・・ですよね?

 

1晩置いて、明日、磨いていきます。

 

今日はここまで。明日もがんばりましょう。

お疲れ様でした。

 

追記

本日磨き終わりました。



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