ダイハツ ホンダ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#110 意外と垂れやすい?平面の塗装

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いちころです。

 

塗装をする上で、皆さんも得手不得手というか、

得意なものと、そうでないものがあると思います。

例えば、シルバーは得意だけど、3コートパールは色が合わないからニガテとか、

広範囲は垂れやすいからやりにくいとか。

中にはそんなニガテなものはないという強者もいるかもですね。

 

僕はというと、平面の塗装が結構苦手です。というか苦手でした。

坊主の頃、クラウンのコンフォート(タクシー)のボンネットの交換で

新品を引っ掛けて塗ったんですが、盛大に滝のように垂らしてしまいました。

その時のことはよく覚えていて、

『こんなんどうやって塗るねん?壁やんけ!』

と、パニクってどうして良いか分からず、とりあえず塗って垂れた、みたいな感じです。

 

流石に今は盛大に垂らすことはありませんが、その時の苦手意識のようなものは

今でも引きずっていて、大きい平面のものを塗る時は、結構警戒してしまいます。

 

今回は、大きくはないですが、広範囲の平面の塗装をしていきます。

では、今日の作業はコチラ。

はい。タントの修理です。

作業内容は、フロントドアの鈑金、スライドドアの交換と

クオーターのレール下、サイドステップも少し擦っているので1本塗りです。

あとレールカバーもですね。

スライドはもう結構えぐれていたので即交換。

フロントドアもまぁまぁ凹んでいたんですが、鈑金してくれとのことだったので、

鈑金~パテ修正となりました。

 

スライドは新品に交換です。

ウチはブースが狭いので、こういった交換パネルは基本的に前日に裏面を塗り、

組み付けてから表面を塗る方法を取っています。

ひと手間かかりますが、この方が色のズレを防ぐことが出来るので、

そこは重宝する所です。

この後、シーラーを乗せて裏面の塗装をしました。

ついでに表面の下塗りもして、次の日に組み付けを行いました。

 

フロントドアのパテ修正ですが、上手く鈑金してくれていたので、

そのままサフを塗装できそうです。

ですが、電着プライマーまで捲っているので、そのあたりの処理もしつつ、

濃いめのサフを乗せていきます。

 

黒なんでね。黒サフで行きました。

この時に、パテの型が出る場合はありませんか?

僕は以前、よく出ていました。

サフが乾燥していくに連れて、ホント綺麗にパテのキワが段差になり

研ぎ落としてツラにしていました。

ですがこの段差はそこでは消えたようになりますが、ベース・クリヤーを乗せると

また痩せてきてキッチリと段差が残ってしまい、苦労した覚えがあります。

そしてこれは、毎回なるわけではなく、何かよく分からないけど

出る時は出る、みたいな感じで直しようがありませんでした。

 

これってなんで出ると思います?

 

もったいぶらずに説明すると、これはリン酸亜鉛が原因です。

これは何かと言うと、要は錆止めです。

飛び石などで、1ヶ所が鉄板までキズが入った場合、そのままにしておくと

当然サビが発生します。

そこで、それを周りに広げないようにするために、新車の場合は

リン酸亜鉛処理を施しています。

これは実は目視できるもので、ベースまで削ってエッジを付けると

わずかに金色っぽい少し光っている層が見えます。これがリン酸亜鉛です。

 

これが見えた場合、この上に何であれ塗料を乗せると、必ず痩せます。

では、これを直すというか、塗料を痩せさせないようにするにはどうするかというと、

1番はパテです。

パテ修正の段階で、少し旧塗膜に乗せるようにしておけば、この痩せを

押さえることが出来ます。

よくあるのが、パテのエッジの部分を旧塗膜に乗せるやり方です。

実際、ちょっとぐらいなら出ていても大丈夫なんですが、一応乗せておいた方が

間違いないです。僕は毎回乗せてますし。

後はサフですね。

リン酸亜鉛が出ている所に先にサフを乗せ、乾燥させます。

そうすると、当然痩せるので、そこを研いでツラにします。

そしてこの上からサフを均一に乗せると、もう痩せることはありません。

要は、リン酸亜鉛の上に乗った塗膜が痩せるので、1回目のサフで痩せさせておいて、

2回目で決めるという方法です。

今回もやりましたが、こうするのが1番確実かもしれません。

痩せたらホント致命傷になるので、対策は十分にとっておいたほうが良いです。

初心者の人で、サフが痩せて困ったいる人は試してみて下さい。

 

はい。ちょっと飛ばしますが、サフの乾燥後、歪み抜きをし、

足付け、脱脂、マスキングまで行いました。

ぐるっと前まで塗装するんですが、実は最初はこうする予定ではなかったんですよね。

ただ、スライドは上があるし、クオーターは上も塗るし、あ、じゃあ繋げたらエエかとなり、

じゃあ前は?途中で切ったら変やし、残りもちょっとやし、もうええいてまえ!となり

前まで行くことになりました。

これで下準備はOK。苦手意識が少し残る平面ですが、早速塗っていきます。

 

ベース1回目。

フロントドアにアンダークリヤーを2回塗りして、ベースを乗せていきます。

隠蔽性が良い色だと思っていたんですが、流石に1回では透けています。

白サフだったら、もっとハッキリ分かっていたでしょうね。

軽くエアブローして2回目です。

 

ベース2回目。

投光機で隠蔽しているかを確認。しっかりトマッているようですね。

このまま3回目を乗せ、キワをボカシてベースは終了です。

指触乾燥後、クリヤーを乗せていきます。

 

はい。クリヤーを乗せ終わりました。

実はここでちょっとミスってしまって、くりやーは4回乗せています。

というのは、今日はちょっと気温が低く、湿度も低かったので、速乾を30%入れ、

吐出量も少し絞り気味で塗ったんですが、この組み合わせが悪かった。

3回目乗せた時点で、艶がもう一つ足りない状態です。

速乾で早めに乾燥したのと、なによりちょっと警戒して吐出量を絞りすぎたかも知れません。

もう1/4回転戻し、4回目をのせ、ようやく完成しました。

乾燥後、外に出して仕上がりの確認です。

 

悪くはないですが、艶がイマイチです。

磨けばいけそうですが、やはり3回目で艶が出なかったことが原因ですね。

最後に無理矢理ベタ塗りしても、やはりこの程度の仕上がりにしかなりません。

失敗ではないですが、点数で言えば45点くらい。ビビりすぎました。

目視しながら、塗る肌を触っている感覚で塗れば垂れることはまずないんですが、

もう一つダメでしたね。

偉そうなことを書いておいてこのザマですよ。

明日、しっかりと磨きます。

 

ステップとレールカバーは、OKです。

これも明日、しっかりと磨いていきます。

 

最近は暖かくなったり寒くなったり、それに合わせて湿度も上がったり下がったりしています。

塗装屋にとっては、シンナーの選定に悩む時期ですが、よく見極めて

明日以降も作業していきます。

 

次の作業はコチラ

 

はい。中古車のスパイクです。

どうやらキズモノのクルマを安く買ってきて、直して売るようですね。

いや、でもそれにしても結構イッてるんですけど・・

いくらで買ったんやろ?

作業範囲はコチラ。

ちょこちょこエクボがあり、フロントドアとスライドがベッコリイッてます。

あれ?タントも同じ感じだったような・・?

ただ、今回は交換ではなく全部鈑金です。

 

正直、上司も中古車ということでそこまで本気を出さなかったのか、

ボコボコです。

まともなところが1箇所もないですね。全部歪んでいます。

 

ここで社長に相談というか、受けた値を聞くと、そう悪くはない金額でした。

ということで、広範囲ですがキッチリ歪みを抜いていきます。

 

全体にパテを乗せ、乾燥させてスライドを研いだ所で時間切れ。

やっぱり今の定時では時間が短すぎる。

来月の後半からなんですが、ちょっと作業時間を伸ばす予定なんでね。

もう少し作業を進めるようにしようと思っています。

 

きょうはここまで。明日も頑張りましょう。

お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ






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