ホンダ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#111 中古車の作業はこんな感じ

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いちころです。

 

中古車屋は、主にオークションで車を仕入れ、修理して、

店舗で販売します。

その修理の中には鈑金塗装も含まれており、どの程度直すのかは

仕入れ値、販売価格、諸々の費用を見ながら決めることが多いようです。

なので、あちこちキズや凹みがあるものでも、

『こっちは直すけど、あっちはそのままで!』

みたいなこともよくあります。

例えば、フロントバンパーの右端は直して、左はそのままとか、

大きな傷だけ直して、細かいのは置いといて!など。

コチラからすれば、そんなの大した手間ではないので

ちょっと料金を足してくれれば直すのに・・と思うんですが、

その数千円が丁度予算のギリギリの所だったりすると、残すことが多いです。

 

僕たちが塗装前のチェックの段階で、塗装歴があるのにキズがそのままだったり

やたら歪みが残っているのを見ると、

『あー、中古車の仕事やったんかなー(察し』

と思って見てしまいますね。

 

それとは違って、お客さんに言われてから(売れてから)直すといったやり方も

よくあります。

昔の中古車屋はこういうやり方が結構多かったように思います。

指摘されれば直すけど、何も言われなかったらそのまま出せるので、

修理代がまるまる浮くからですね。

 

実際の所そういったクルマは、オークションではかなりの安値で取引されており、

最初から直して売るのが目的で、安くしてくれ!と言われる仕事が

いわゆる中古車屋の仕事です。

値がないので、修理自体もそんなに時間も手間も材料も掛けることが出来ません。

だから中古車の仕事は、やはり荒くなります。

例えば、もう1発パテを行けば歪みが抜けるものでも、あえてそのまま行ったりします。

これは手抜きではなく、作業の質を変えるためで、

そういう仕上がりの質を料金で変えることによって、お互いに損をしない所で

釣り合っているわけです。

 

今回の作業は、え?これを直すの?といった内容の中古車です。

その前に、今日の作業はコチラ。

 

はい。先日塗ったトッポですね。

クリヤーの塗りに失敗し、ちょっと艶が引けた状態で硬化しています。

ただ、クリヤーは4回塗っており、膜厚は十分。

磨き込んでも捲ることはありません。

ブツを落とし、早速磨いていきます。

実際に磨いてみると、そんなに心配するほどのことはなく

普通に仕上げることが出来ました。

オーロラマークも出ず、誤魔化し成功といった感じですね。

ただ、端から端まで磨いたので時間がかかり、3時間ほど使いました。

シンナー選びを間違うとエライことを改めて身を持って知りました。

次はキッチリ行きます。(ΦωΦ)フフフ…

 

では、次の作業はコチラ。

はい。モビリオスパイクの続きです。

入庫時の写真は撮り忘れたんですが、正直

え?これを鈑金するの?といった歪みでした。ステップまで入ってましたからね。

ですが、中古車とは言え、一応のカッコは付けておかないと

流石にボコボコすぎでは納車は出来ません。

また厄介なことに平面で、丁度ラインの所を凹ましているところが多くあります。

ちょっと手間は掛かりますが、今日はサフと調色まで行けたらOKという目標をたて、

さっそく作業していきます。

 

ポリパテを盛り直し、出来るだけ歪みを抜いていきます。

ただ、いつも様に完全に抜くことを目指すのではなく、この1回で出来るだけ抜く感じです。

多分、もう2回ほど盛ってるんでね。

材料的にも、今回で最後です。

 

一応、歪みは多少残る感じにはなりますが、ラインだけは出していきます。

この状態でラインがガタガタだと、あまりにも目立つし、酷いんでね。

角、逆アールを艶出しスプレーを使ってよく確認し、違和感のない程度に作っていきます。

 

結果、最初の狙い通り歪みは多少残りました。

もう1発薄く盛れば、綺麗になる状態ですが、もうコレで行きます。

これが中古車仕事です。

 

はい。範囲が広いんでね。ミストが飛んだらマズイので、ブースでサフを塗って行きます。

何か細かく分けていますが、本来ならざっくり隠してサッと塗って行くんですが、

なんでしょうね・・ちょっとブログの写りを気にして隠したような感じですね。

 

皆さんのブログを見ていたら、マスキングも綺麗にしてるじゃないですか。

それを新聞を貼りながら突然思い出し、

気づいたらこうなっていて、あーもうええ最後までやったれ!となってこの状態です。

サフのマスキングで何してんねん、オレ・・。(ー_ー;)

全くの無駄でしたね。

 

エアブロー・脱脂をして、サフを乗せていきます。

 

ちょっとサフの写真を取り忘れていたんで、調色の時のを上げておきます。

 

サフ自体は範囲内で収まり、ラインもこのまま研げば、線と丸みを作れそうです。

逆アールも少し歪みはありますが、まぁ、パっと見る感じではわからない範囲です。

 

ただ、このクルマのステップはチッピングが入っています。

皆さんは、チッピングはどうされていますか?

 

本格的にこだわっている店は、COXのコーキングガンを使い、

シーラーで、チッピングを作っています。

このガンを使うと、あのホンダのチッピングもほぼ再現できるそうです。

見たことはないんですけどね。

ただ、普通の僕らのような街工場ではそこまではやらず、

なんちゃってチッピングが多いと思います。・・・・ですよね?

 

ウチでは・・というか僕は、大きさに合わせて缶スプレーを使います。

適度に盛れて、泡を吹くこともなく、簡単に仕上げることが出来るので重宝していますが、

昔はガンで塗っていました。

濃い目に希釈し、エアー圧と吐出量を調整して、様子を見ながら塗るやり方です。

ホントよくやりました。

ただ、重力式のガンだと今回のスパイクのような

下に潜るような場所の場合は、ちょっと塗りにくかったりしませんか?

思った様に吹けないとかね。

エアーだけが出て、塗料が出ず、あれ?出ぇへんやんけ?でちょっと調節したら

ドバーって出てなんか普通のサフを塗ったみたいな感じになったりね。

よくやりました。

リフトで上げたり、ウマをかませるなら、やはりそういったやり方の方が確実なんでしょうね。

こだわる所は、きっとそうしてるんだと思います。

僕は横着なところがあるんで、

スプレーでしゅーーっとやってます。速いんでね。

これは乾燥に時間がかかり、また強制乾燥させると泡を吹くかも知れないんで

自然乾燥で行きます。

そして順番が前後しますが、調色をしていきます。

ガラパゴスグリーン。・・知らんがな・・。

えー、色を見ていくと、赤と緑が入ってますね。

Y・Sグリーンは1/10ではなく0077ですね。濃い方です。

緑と同じぐらい赤が入っていて、赤味と黄味の強い青。中は粗目のゴールドですね。

実際、赤と緑を足すと茶色とか言いますが、今回の割合で足すと

緑が当然勝ちます。多いですからね。

そんな事を考えつつ、実際、最初はは配合どおりに混ぜるだけなんで

重さに注意して混ぜていきます。

・・・で、1回目がくっついてる塗り板です。

ちょっと日陰と日向で見ましたが・・・いい感じでしょう。

中の色(ゴールド)も目が合っているし、グリーンの色合いも、ちょっと薄いですが

ボカしを考えたらこれでOKの範囲。

たまたまですが、調色1発で終了です。

たまにこういうの、ありますよね。ラッキーでした。

 

サフがまだ完全には硬化していないので、周りの足付けだけしておきました。

明日、細部の足付けと、サフ研ぎをして塗装完了まで持っていく予定です。

 

今日の作業はここまでです。明日もがんばりましょう。

お疲れ様でした。

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