ダイハツ 自動車塗装日記

自動車塗装日記#113 日焼けした色の調色と塗装1

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いちころです。

車の外装色は、長年太陽光にさらしていると色が薄くなってきます。

経年劣化とも言われますが、屋根付きのガレージに保管されているクルマは、

やはり劣化もそれほどないように思います。

 

日焼けがひどいクルマでいえば、やはり仕事で使っているものが多いですよね。

消防車や郵便局の配達のクルマ、現場仕事や配送のトラックなど。

 

クリヤーを塗っていないクルマはもちろん、塗っていたとしても

太陽光に当たり続けることによって、塗膜は劣化いていき、

見た目には、色が抜けてきて白くなったり、黄ばんだりします。

肌がカサカサになり、クリヤーが白ボケして剥がれてきたりしたら、

もうちょっと見てられなくなりますね。

 

オーナーからしても、どうして良いか分からず、また直すにしても結構お金がかかるので、

敬遠してしまいがちになるのではないでしょうか?

こういった色焼けを直す方法は、もう塗り直すしかありません。

軽度であれば、磨きでも多少はマシになるかも知れませんが、

それは表面のクリヤーを磨いているだけに過ぎず、ダメージを追っているのは

クリヤーと、ベース塗料なので、艶は戻っても色の抜け具合(色ボケなど)は

戻ることはありません。

劣化した塗膜を剥ぎ、その上から塗り直す必要があります。

こうなる場所も、色々あり、ボンネット・ルーフ・トランクなど、

太陽光の受け面になっているところは共通しているんですが、

クルマによっては全体的に薄くなっているものも見かけます。

 

この状態は、僕たち直す方にとっても厄介なものです。

というのは、どう直すのかをまず決めておかないと、

作業のやり方が決まらないということがあるからです。

たとえば、色あせしたパネルを鈑金・塗装したとして、

どの色に合わせるのか。

今ある、色あせた色に合わせて行くのか、元の色に合わせるのか。

色あせた色に合わせた場合、艶を見ると、

やはり隣接パネルと違うので目立つといえば目立ちます。

つや消し剤を入れれば合わせることが出来るかも知れませんが、

そこまでやる塗装屋もいないでしょうね。僕もやったことないですし。

元の色に合わせると、もっと目をむくことになり

そのパネルだけがピカピカの状態になるので、やっぱり変です。

 

皆さんは、どうやって直してますか?

 

僕の場合は、色は現車のものを合わせます。色あせた色です。

で、クリヤーなんですが希釈を少し多めにして、ピカピカにしないように

そしてザラつかせないように注意して、隣接パネルの艶に合わせながら行きます。

もちろん、そんなに上手くは行かないし、仕上がりを見れば

やっぱり塗った所は分かるんですが、それでも目をむくほどではないので、

今の所、この方法で行ってます。

現場によっては、どうせ色が違うということで、お客様に説明して、了解を得た上で

元の色を塗ることもあります。

街中で、全体的に色が薄くなっているのに、バンパーだけピカピカとか、

そういった1箇所だけ妙にキレイなクルマを見かけたことはないですか?

アレがそうです。

バンパーなら色付きでそのままポン付けの場合もありますが、要はそんな感じの

色のズレ具合になります。

そう言えば以前、赤のFDの塗装をしたんですが・・・って、書き出したら止まらなくなるんで、

今回はこのくらいで。

 

今回は、そんな色あせたクルマをお預かりし、作業していきます。

では、今日の作業はコチラ。

はい。前回りをバラしてしまっていますが、タントの修理です。

このクルマは、とある整備屋から預かったんですが、保険ではなく実費です。

なのでいつものことながら安上げで直して行きます。

黄色というだけでちょっと難易度が上がるんですが、オマケにこのクルマ

大分日焼けしてしまっています。

パッと見はキレイだなと思ったんですが、結構傷んでいる感じでした。

事故の方は、前回りを付いた状態だったんですが、内板は何とか無事。

外板はごそっと交換となりますが、すべて中古パーツです。

そして、この届いたパーツがコチラ

 

『はっはっは!見てくれよこのパーツ!どうだいキレーだろ?

 傷一つない新品同様だよ~。』

と、○ラシッ○カー・○ーィー○ーズの○イクならそう言いそうですよね。

・・・・( ´ー`)フゥー...

まぁ、実際はそんな訳にはいかないですよね。

色はボディと同じものだったんですが、キズがね・・。多すぎますね。

傷をよく見ていくと、バンパーは左右にスリキズ、

ボンネットの方は飛び石が多く、ほぼ全体的に飛んでる感じです。

人によっては、コレを少し削ってパテで修復する人もいると思いますが、

僕の場合は削ります。

はい。ギアアクションで削っていったんですが、

下の写真を見ていただくと分かる通り、1度塗装歴がありますね。

サフの下に黄色のベースが見えると思います。コレですね。

中古パーツなので、当然塗装歴があるものでもおかしくはないんですけどね。

ここで、シンナーで拭き取ってみて、縮むかどうかを確認します。

ここで縮むようならサフを乗せても縮むので、全部剥ぐ必要があるんでね。

拭き取った結果、縮むことはありませんでした。(よかった・・・ι(´Д`υ))

 

このまま削っていきます。

 

はい。ざっくり削っていきました。

この時点で電着プライマーの削り残しがありますが、この後研ぎ落としました。

せっかくボディと同色のパーツだったんですが、キズがあったのでこれはもう仕方がないです。

ここまで行ったらもうサフは1枚塗りになってしまいますね。

早速塗っていきます。

 

はい。サフを乗せ終わりました。

今回は、黄色の下塗りも兼ねて、白で行きました。

これで、直接黄色を乗せていけるので、ちょっと手間が省けます。

 

コレはこのまま乾燥させておいて、次の作業に掛かっていきます。

はい。左のフロントフェンダーですね。

キズはちょっと見ていなかったんですが、どうやら押されて突いていたようです。

( ゚д゚ )?とも思いましたが、パテが付いているのでとりあえず研いでみると、

そこそこの凹みがありました。

今回の事故だったのか、それとも前からだったのか。

ちょっと分かりませんが、やってしまっているので、キッチリ直していきます。

 

周りにスリキズが入っていたので、少し範囲が広がりましたが

サフを乗せ終えました。

ドアの方にも薄く傷が入っており、コチラも塗る予定なんですが、

サフを塗るほどではなかったので、ペーパーで落としておきました。

次は調色です。

 

はい。とりあえずは色番通りに混ぜて塗り板に塗ってみました。

大分、緑がきつい状態です。

このままで見ると、丁度反対を向いている感じですね。

クルマの方は、もっと白黄色っぽいですね。

なので、入れる色は、白とサビですね。

それでちょっと様子を見ていこうと思います。

反対側の色を見てみるとコレがまた厄介なことに全然違います。

これは、角度の問題ではなく、色が全然違うんですよね。

どちらかと言えば、左のフェンダーより、塗り板の方が色が近いくらいです。

これは、右のほうが元の色だったのか、そうでないかは分かりませんが、

ここまで違っていたらもう仕方ありません。

こっちのフェンダーもボカシます。

その方が確実だし、また使う塗料もその方が結局は少なくて済みますしね。

 

残念ながら、ここで時間切れ。

今日の作業はここまでです。

 

明日もがんばりましょう。お疲れ様でした(`・ω・´)ゞ

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