呑み雑記 自動車塗装日記

自動車塗装 いちころ呑み雑記 5杯目 焦ったら失敗する

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いちころです。

12月に入り、専務曰く

『いちころさん、ヤバイっすわ~。暇になる予感しかしませんわ~』

って、言ってたんですよ・・。

でもね、現状はこんな感じです。

前までいっぱいに詰まってます。

売り上げを考えたら、そりゃクルマは次から次に入庫してたほうがいいに決まってるんですが、

現場からすると、そんなドカドカ入れられたら、たまらんのっすよ。

って、同業の方なら分かってもらえますよね?

やってもやっても減らないクルマ。

迫る納期。

難易度の高い、範囲の広い修理内容・・・。

いや、もうエエって。ちょっとホンマにもうええって・・。

もうね、いい加減泣きが入ってくるレベルなんですよ。

愚痴っていても仕方ないんでね、1台1台こなして行きます。

もうそれしか無いんでね。やっていきましょう、やりましょう(ノ`Д´)ノ彡

 

今日のお酒は・・・。ビームハイでいこかな。

グラスはないから湯呑みなんですけどね。

 

では、今回の作業はコチラです。

はい。カローラフィールダーです。

このクルマは台風被害で入庫しています。

屋根とゲート以外に擦ったような傷があり、それらを全部直してくれとのことです。

傷を確認すると凹みはなく、ほんの擦り傷ばかりなんですが、やはり1パネルに1箇所、

色の欠けがあり、磨きだけでは行けなかったので、ベースからの塗装になります。

フロントバンパーは交換、リアは凹んでいてコレは関係ないんですが

まぁ一緒にやったれということで、修正していきます。

 

#1200で足付けをしていきました。

この状態で脱脂すると、飛び石などのキズは白くなって見つけやすくなるんですよね。

足付けの時に出た研ぎ粉が入って。

しっかり掃除してパテで拾っていきます。

飛び石の直し方で、広~~~~くパネルを削っている人を見たことがあります。

というか、そういう直し方の現場にいたことがあるんですが、それがちょっと疑問だったんですよ。

その人達が言うには、

『キズのところだけを削ったら、必ずそこが凹む。だから広範囲に研ぐんや!』

ということらしいです。

・・・・なんか聞いてるだけなら正しいような気もします。

じゃあ、パテの巣穴ってどうやって埋めるの?やっぱ研ぐの?と聞くと、

『サフを塗ってから、パテで埋めるねん!』

・・・・いや、ほんなら飛び石もそうしたらエエんちゃうの?なんで先に広範囲で研いでから

サフいくん?そんなごっつい範囲、研ぐだけ無駄やんと聞くと、

『それはやり方の違い。好きにやったらエエねん!』

・・・・・・なんじゃそら?

結局きれいになればどっちでもいいかもしれませんが、早いほうがいいんでね。

僕は飛び石キズはパテで拾っています。

はい、で、キズを拾ったんですけど、キズ自体があまりにも小さいので、

サフはもうエエかということで、そのままベースを乗せていく事になりました。

後はひたすらマスキングです。

やっぱり隅々にはドロや砂、葉っぱなんかが溜まっていたりするので、

まずは細部をキレイに掃除していきます。

その後、マスキングしていくんですが・・・・・終わらん!

何かね、隠しても隠しても終わる気がしないというかね、進んでる気がしないんですよね。

ほんとめんどくさい。

しかも外で作業してるため、最低限の視界を残しておかないと危ないんで

前と運転席、助手席のガラスは残しておき、動かすのでタイヤ周りも残すという

なんとも中途半端な作業で終わりました。

ホントはブースに入れたかったんですが、別の作業中だったんでね。ブース空き待ちです。

 

その作業は先輩がやっていたんですが、そこで問題が起こりました。

ゲートを2枚、別々のクルマのものを同時に塗っていたんです。

1台はムーヴで黒パール。もう1台はVOXYで3コートパールです。

ムーヴはキレイに完成したんですが、問題はVOXYです。

『も~サイアクや~~。いちころくん、ちょっと来て~』

と呼ばれたので行ってみると、ゲートにまぁまぁ大きめの虫が付いていました。

この先輩、虫嫌いなのになぜか虫に好かれていて、3コートパールを塗装すると

結構な割合で虫がつくんですよ。

僕が塗っても付かないんですけどね。不思議です。

で、この虫を僕に取れと。そう言ってきたわけですよ。

結果的には、虫が潰れてしまっていてもう取り除く事は無理!

塗り直しです。

 

外に出してIRTで1時間ほどあぶり、触れないほど熱して乾かしました。

いち『このまま置いといて、明日の朝イチ塗ったらええやないすか』

先輩『いや、この状態で持ち越すのは嫌や。今日塗る!』

 

経験上、塗ったものを当日に塗り直すと、上手くいかない事が多かったので

いち『慌てて塗って何かあったらアカンから、明日塗ったほうがええっすよ。』

先輩『こんだけ焙ったんやから大丈夫や!』

いくら言っても、今日塗ると聞きません。

 

塗膜の状態を詳しく知らないので想像ですが、

確か塗膜の硬化の温度と時間は60度で50分から~とかだったと思います。

でもこれは、磨きや組付けが出来るくらいには乾くということで

再塗装出来るほどは乾かないと思うんですよね。

 

僕の静止も聞かず、塗りに入ったんですが・・・

しばらくすると、先輩が専務を呼んで二人でブースの中に入っていきました。

先輩『も~~~サイアクや~~~ハマった~~~~』

 

ブースに入ってみると、こういう状態になっていました。

 

ちょっとわかりにくいですね。

これはチヂミです。

要するに、塗膜が完全に乾いていない上に溶剤をのせたので、

シワシワになって縮んでしまっている状態です。

もうこうなったらどうしようもありません。捲るしかない。

 

パールも泳いでしまっているし、もう手の施しようがない状態です。

で、専務がココで余計なことをしました。

もう1発クリヤーを乗せてしまったんですよね。

よく色ゴミなどで失敗して、もうアカン、明日塗り直しや!となった時に

クリヤーを1発乗せて膜を作り、、それを次の日に下地として直すやり方が

あるんですが、それをやったんですよね。

すると結果、下の方がもう雪の結晶みたいにキレーーーにシワが出来てしまいました。

あ~あ。

もうトドメをさしてしまった感じですね。

とりあえずもう、今日はどうにも出来ないので、明日に持ち越しとなりました。

 

例えば事故を起こした人の心理の一つとして

『早く元の状態に戻したい!』

というのがあると思います。分かります。

傷ついた自分のクルマなんて見たくもないし、その事故自体無かったことにしたい。

だからとにかく早く直して!って。

実際にこういったお客さんは結構おられます。

 

今回の先輩のこともそうで、失敗してしまって

早く予定通りキレイに仕上げたい、この失敗を明日まで持ち越したくない、

失敗して悔しい・・など。

内心はこんな感じだと思います。僕も失敗した時はそうですから。

どうしても焦ってしまう。

そういう焦りの気持ちが出てしまってる時に作業を続けると、

2時災害、3時災害と続き、いわゆるドツボにハマりかねません。

今回、その焦りのまま作業を続けた結果、この様になってしまったわけです。

 

『アカンわ~。オレ塗装屋にゼッタイ向いてないわ~~』

『も~辞める!も~無理や!』

『ま~~~た失敗した・・・もう嫌や・・・』

こんな泣き言を何度吐いたことか・・・。

 

何の仕事でもそうだと思いますが、こういう失敗を

文字通り乗り越えていかないと、仕事は出来ませんよね。

ホントに。

 

 

あ~、今日は1杯しか呑みませんでした。まだシラフです。

では、今日のところはこのぐらいにしておきます。

では今日はココまで。お疲れ様でした。(`・ω・´)ゞ

 

 

 

 

 

 

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