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自動車塗装 いちころ呑み雑記 20杯目 3コートパールの塗装

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いちころです。

一昔前、『3コート』といえばホワイトパールのことだったんですが、

最近は色んな色が増えてきて、3コートのソリッドや、

みんな大好き広島カープのイメージカラーのソウルレッド。マツダの46Vですね。

他にも色々とありますが、とにかく3コートが増えてきました。

じゃ、この3コートって何やねん?と、あまり知らない方のために少し説明すると、

そもそも自動車の塗装は、

・ベース(色)の上にクリヤー(透明)を乗せる

のが一般的な色です。

もちろん例外もありますが、1番多いのがこの塗装方法です。

で、3コートというのは

・ベース(色)の上にパール(着色したパール)を塗り、クリヤーを乗せる

という、3層の塗装方法です。

 

例えば3コートパールというのは先に白を塗るんですが、

それだけではあのキラキラは出ません。

その上に、パールという塗料を乗せると、あの鈍いキラキラが出るわけですね。

そして最後にクリヤーをのせて、合計3コートとなるわけです。

他にもキャンディカラーも3コートですが、この説明は省いておきますね。

 

では、今回の作業ですが、題名の通り、3コートパールです。

もう、ホント多いですよね。

昔は高級車専用みたいな感じだったんですが、いまは軽四でも普通にありますからね。

 

今回の作業はコチラ。

ちょっと近ずぎて分かりにくいですが、プリウスです。

修理内容は

・左フロントフェンダー 交換・塗装

・左フロントドア 干渉キズ修理・塗装

です。

範囲としては大したことはないんですけどね。

ここで、塗装屋の人なら毎回・・・・

いや、上手い人ならあまり思うことがないかもしれませんが、

僕が思うことですね、はい。

それはですね、フェンダーを交換してしまうと、

隣接パネルのボンネットと、ブロック塗装のようになってしまうのがちょっと嫌やな、と。

なので調色の際、そこそこ合わせておかないと、

目をむいてしまうので結構気を使うんですよね。

しかもフェンダーは外して塗るので、付けて見るまで色が合ってるのかどうかも

確認できないし。

何回やっても、コレだけは慣れないんですよね。

 

愚痴っても仕方ないんで、早速作業していきます。

はい、足付け・エアブロー・調色を終わらせて、ブースに入れました。

フェンダーは釣って塗装。(奥に見えるバンパーは別のクルマのものです)

では脱脂して、マスキングをしていきます。

 

人にもよると思うんですが、僕は今回のようにフェンダーを交換する場合、

ピラーを必ずボカします。

ウチで言えば、専務も先輩もやらないんですけどね。

でも、先輩がやったクルマを後で見てみると、やっぱり色が違ったりしてるんでね。

それでも良いのかもしれませんけど、僕的にはアウトなんで、キッチリボカシていきます。

そんなに手間でもないんでね。

 

はい、ちょっと飛ばしてパールまで乗せ終わりました。

まずベースですが、これはウエット気味に3回塗りで決めています。

ドアのボカシですが、ベースを3回乗せた後、レベリングをパラっと吹いておいて、

この上に適量シンナー希釈したベースでボカしました。

このやり方には賛否両論・・ってほどオーバーではないですが、

『なんでそんなことするん?』

『ボカすんやったら次のニゴシだけで十分やろ?』

など、今までにも結構言われました。

塗装屋によっては、ニゴシすらしない人もいるくらいですからね。

 

これは僕の経験からなんですけど、例えばこの色はゼロナナ(070)なんですが、

昔からある色なんでデータも多く、中にはベースの色と、パールを乗せた色とが

結構離れすぎているものもあります。

当然塗りの段階でパールを乗せても簡単にはボケず、塗装範囲が広がったり、

またボカシに失敗するなどの可能性も出てきます。

僕の言うボカシの失敗とは、要するにベースにキワが見えるということです。

コレが結構厄介で、もしパールの段階で見えた場合(大体ここで分かるんですが)、

ベースからやり直さなければならず、最悪、色を落とすことにもなりかねません。

そうなると、段取りは狂うし材料は余計に使うし、なによりテンションがガタ落ちになります。

そうなる可能性を少しでも減らすのが、このベースのボカシだと僕は思っています。

ベースの時点でキレーーにボケさせている人なら問題ないですが、

僕のような普通の塗装屋の場合は、やり方を統一した方が、失敗が少なくなるんですよ。

もちろん、段取りだけでやるのではなく、様子を見ながらやるんですけどね。

 

ニゴシ塗装でのボカシを確実にするためにベースをボカす。

ボカシキワに悩んでいる人がいたら、とりあえずやってみてください。

多分上手くいきますよ。

実際、このフロントドアはベースボカシからニゴシをやっているのですが、

ドコがキワか分かりますか?

コレね↓

・・・・もうちょっとキレイに写真を撮ったら良かったですね・・。

何か赤いのが反射なのか何なのか、写り込んでますね。

この赤いのは関係ないですからね。

 

・・・・どうでしょう?

肉眼で見て分からなかったんで、写真を見てもカンでしか言えないと思いますが

答えはドアの真ん中より右寄りの辺りです。

この辺りがニゴシのキワですね。

ベースのボカシ際は真ん中より少し左側。

パールを乗せる前は、もちろん箇所は丸分かりでしたが

乗せた後はご覧のとおりです。

ブツもなく、良い感じに仕上がったので乾燥後、クリヤーを乗せていきます。

 

はい、クリヤーを乗せ終わりました。

いい感じの肌に仕上がったと思います。

今回は、パールの塗装にKiwamiRTを使ったんですが、本当にムラになりにくかった。

もちろん、塗装範囲が小さいということもありますが、それでもいつもよりは

全然ラクにとそうし、ムラを消すことが出来ました。

 

あと、今回からクリヤー用のガンをデビのジュピター(1.4)に変えたんですよ。

今まではLUNAMark2だったんですが、これが1.5だったんですよ。

 

正直言うと、この1.5のガンは、平面は良いんですがキワや細かいところは

塗料が出すぎて塗りにくい。垂れる!

いや、こらちょっともう限界なもんで、1.4に変えますわ~ってことで戻したんですよね。

するとこのジュピターは、ホントちょうどいい出方をしてくれるんですよ。

フワ~っとキレ~~に乗せることが出来る。

ちょっとでかくて重いですが、ホントいいガンです。

しばらくクリヤー塗装は、このジュピターで行きます(-д☆)キラッ

 

今日はここまで。

暖かくなったり寒くなったりするんでね。

体調管理は十分気を付けて下さいね。

明日もがんばりましょう!お疲れ様でした ∠(ΦωΦ)

 

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