呑み雑記 自動車塗装日記

自動車塗装 いちころ呑み雑記 32杯目 客観的に見る

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いちころです。

鈑金塗装だけではなく、どんな仕事にも

『失敗』は付き物です。

絶対失敗しない人はいないし、いやむしろベテランといわれる人たちほど

多くの失敗を経験しているものです。

 

ところでこの失敗ですが、職人として長い目で見れば

沢山やっといたほうが成長できるようにも思いますけど、

じゃ実際、今の現場で失敗しようと思います?

『成長するためにたくさん失敗するぞ~~!』

と、言ってるやつがいたら、いや、いるかどうかは知りませんけど、

もしそんなやつが目の前にいたら、まぁ一人で勝手にやっとれ!って思いますよね。

 

だいたい普通は失敗したくはないものです。

もちろん僕もそうですしね。

でも、キッチリやろうとしても何かちょっと抜けるというか

完全に出来ていないところ(失敗)が出るのが、職人の仕事です。

 

なぜ失敗するのか、なぜ同じ失敗を何度もするのか。

このことは、ほとんど毎日考えてることなんですよ。

いやおまえコレ、なんでやねん?って。

 

このことについて、いつものように独断と偏見で書いていこうと思います。

 

意識の低さ

一番の原因はコレです。もう断言します。

・キレイに仕上げるということへの意識の低さ

・正確に仕上げるということへの意識の低さ

・『コレくらいエエか』という甘い考え

・売上のことを考えていないという意識の低さ

 

僕も色んな工場で、色んな職人を見てきましたが、

腕のいい職人って、そろってこういった意識が高いんですよ。

でも完璧主義じゃなくて、手を抜いているところもあるんですが、

要所要所のごまかしが上手で、最終的にはキレイに仕上げてくる。

 

反対にいつも手直ししているような人は、どっか抜けてるんでしょうね。

いつも同じような失敗をする。

もうちょっと良く見たら出来たのに・・・・

そんな失敗が本当に多く、例えば

・細部が塗れていない

・穴の周り(ウインカーやドアハンドルなど)が垂れる

・キワに色が溜まる

・キワの肌が粗い

など、ほんの少し注意すれば上手いこといくミスを連発したりします。

かく言う僕も、そんな感じだったんですけどね。

 

キレイに仕上げたい、ミスをしたくないというのはみんな同じ。

でもその意識の低さが、現状の仕事の仕上がりに現れてるわけですよ。

これは、実際自分の作業を見たら分かることなんで、言い訳は出来ませんよね。

 

プライドが高すぎる

僕が思う職人って頑固なイメージがあるんですけど、

実際の現場に入って見てみると、要は

『文句を言われるのが嫌い』

という人がとても多いように思います。

いや、文句って悪口とかそういうんじゃないですよ?

作業に対して、もうちょっとココをキレイにしてとか、

そういう仕上がりに対してのことなんですけどね。

注文を付けようもんなら、

『いちいち口出すな!』

って怒鳴られたりね。実際、結構ありました。

 

これが、仕事が出来るベテランの人なら納得も行くんですけど、

実際の現場では、若い人や、なんだったら坊主でもプライドが高い人が

結構いるんですよね。

みなさんの回りにもいませんか?こういう人。

実際の話なんですけどね。とある工場に就職した女性が

何度も失敗をしてるのを見かねて、先輩がアドバイスしたんですよ。

そしたら、その返しが

『分かってる!今からやろうとしてたんやから黙っとって!』

って。

ちょ、いや、マジっすよ?

その道数十年のベテランに、1年未満の坊主がこんな口をきいてるんすよ。

 

自分の考えたやり方が最優先。

仕事の指導を自分の悪口として受け取る。

自分を否定されてると思いこむ。

だから全力で反論する。

 

・・・・アホか。

こういうガキは最初のうちに叩いとかないと駄目なんですが、

現場によってはあまり言わないところもあるんですよ。

そういうのが育つと、

・自分では完璧に仕事が出来ると思いこむ

・人の進めたやり方を全く聞かない

・とにかく自分のやり方が1番

態度がでかい

という困ったちゃんになることが多く、イヤ、それで腕が良ければ問題ないですが

人の話も聞かず、自分ひとりで仕事して、そんなに上手くいくわけないんですよ。

回りからも孤立しますしね。

 

前の現場で居た塗装屋の場合は、

言うほど腕は良くなく、コッチにはさんざんっぱら文句を言ってきますが

じゃあおまえはどうやねん?っと、作業を見てみると

歪は抜けてない、色は何かちょっと違う、え?コレで行くんか?という

ツッコミどころ満載の仕上がりが、まぁまぁの頻度であるんですよ。

でも、自分では完璧だと思ってるし、当然コッチの話も聞かない。言えば怒る。

こんなやつやったんですよ。

だからもう、勝手にせぇやと放っといたんですけどね。

 

実際の作業で言うと、今度からもうちょっとココをキレイにしてほしい・・

みたいな感じのことってあるじゃないですか。

今回は磨きでなんとか行けるけど、細かいお客さんの場合はアカンとか。

そういった時でも、こういったプライドの高い人は怒って話を聞かないので、

いや、聞いてるのかもしれませんけど、自分に腹を立ててるのか知りませんが、

もうこの時点で不機嫌全開がミエミエで、で、そんな対応をされてるコッチも腹立ってきたりね。

周りの雰囲気も悪くするんすよ。

 

正直、僕もどっちかというとプライドが高い部類に入ってたんですが、

1度、天狗になった鼻をバッキバキに折られた経験があってね。

その時の恥や気分をはっきりと覚えていて、どれだけそのプライドで

損をしてるかってことを、ホント痛いほど思い知ってます。

 

実際、出来ていないところを指摘されて、反論することに意味なんてないし、

悪いのは100パー自分。

でも、こういうプライドを持ってる人って、結構居ますよね。

損してるなと思いますね。

 

客観的に見れない

他人の仕事って、結構細部まで見て

細かいチェックとか出来るじゃないですか。

でも自分の仕事となると、途端に甘くなる。

いや、甘くなってるわけじゃないんでしょうけど、

実際、見落としがあったりする。

こういった経験ってありませんか?

これね、僕がそうやったんですよ。

他人のチェックは結構細かくやるんですが、そのチェックした箇所と

同じようなミスを自分もやるとかね。

このことについて、何で自分の時は見落としがあるのか、

よくよく自分のやってることを観察してみたんですが、

結果、何のことはない。あまり良く見てなかっただけなんですよね。

『大丈夫!行ける!』

という謎の自信があって。

何でこう思うんかな、と考えてみると

ここで、ちょっと理想の自分が出てきていることに気づいたんすよ。

細部までキレイに塗り、色ムラ、塗りムラ、塗り残しなんて一切ナシ。

完璧に塗り終えた自分。チェックなんて必要ないぜ!って。

こうなりたいと思うあまり、気分だけその気になってる感じです。

アホなんで、自分でそう思ってたみたいで。(みたいっていうのは、無意識でそう思ってたってことね。)

ちょっとでもこんなことを思ってたら、そら当然チェックの目が甘くなりますよね。

 

他人の仕事をチェックするような目で自分の仕上がりを見る。

客観的に見ることは、簡単なようで難しいことです。

他人の仕事の駄目なところを指摘するのが好きな人っているじゃないですか。

ウチの先輩がそうなんですけど、言われたら結構腹立つんすよ。

でも、考えようによっては、この見方と同じことをすれば

いや、そんな気分で『絶対どっかに悪いところがある!』くらいの目線で

見たら、見落としもなくなるんなじゃいかと思うんですよね。

 

 

まとめ

結局の所、なぜ何回も同じ失敗をするのか。

それは、そういった仕事の習慣がついているということもあるかもしれませんが、

自惚れているのが一番の原因だと思います。

失敗しても、その失敗をそこまで重要視しない。

腕がいくら良くても、そういったココロのすきが、失敗につながるんじゃないですかね。

そのせいで、本来出来たはずの作業も何かケチが付いて手直しになったら

勿体無いじゃないですか。

自分の仕事なんて信用したらダメっすよ。

作業が終わったら、絶対どっかにミスがある!くらいの勢いで

客観的に、第3者になった気持ちで見る。

他人の作業があんだけ見れるんなら、自分のも見れますって。

 

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