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自動車塗装研究#2 アンダークリヤーの塗り方のこと

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いちころです。

みなさんはアンダークリヤーって、どんな感じで使いますか?

・ベースをボカす時

・ベースを割る時

・クリヤーのキワ

など、人によって使う場面は様々だと思います。

 

『そんなもん、使わんでも塗れるわ!』

といって、全く使わない人もいるかも知れません。

これは、以前勤めていた現場で実際あったことなんですけどね。

 

今回は、アンダークリヤーの塗り方について、ちょっと書いていこうと思います。

例によって、独断と偏見です。

 

アンダークリヤーって?

塗装屋にとって、無くてはならないモノの一つ・・・

と、僕は勝手に思ってるんですが、さっきも書きましたけど

使ってない人、使わない人も結構いるんですよね。

アンダークリヤーは、関西ペイントではレベリング剤という名前で、

ロックペイントではニゴリクリヤーをシンナーで割って作ったりしますが、

じゃ、これって何?ということから書いていこうと思います。

 

アンダークリヤー(以下レベリング)は、乗せた塗料をなじませる時に使います。

例えばボカシ塗装をする時。

このFITで説明すると、ベースを乗せるのはリアフェンダーのラインより下です。

ガソリンリッドのところに段があるのが分かると思いますけど、

僕の場合、コレより下でベースを抑えます。

それ以外の箇所。

リアドアと、リアフェンダーのラインより上。

ボカシをしたり、ミストが飛ぶ場所なのでここにアンダークリヤーを乗せます。

これはベースを乗せ終わった時。ボカシも完了しています。

レベリングを吹き、その上にベースが乗ると、色がにじみます。

にじむと言うか、馴染むと言ったほうが良いかもしれません。

 

調色したベースは、本来の色に酷似はしていますが

厳密には同じ色ではありません。よく見るとちょっと違ってるんですよ。

これをグラデーションするように、広く、大きく馴染ませることによって

その色の違いが分からなくなり、見た目は同色になります。

これがボカシ塗装です。

レベリングは、この馴染ませる時に非常に重要になってきます。

 

では、このレベリングを使わなかったらどうなるか。

 

これは、人によって、腕によって違うので、言い切れませんが

僕がやれば、ミストが飛んだ所が丸分かりになります。

『ミストが飛んだところを拭き取ったらエエねん!』

と言われそうですが、そうではないんですね。

ベースを決め、ボカシをしたそのボカシ際のことなんですよ。

ベースを薄めて乗せたミストの粒が気になるレベルで分かります。

 

それは当然といえば当然なんですよね。

なぜって、いくら薄めたところでその粒でも色が乗ってるから。

パラパラっと、ボカシて塗った状態で、薄く色が乗ってるんですよ。

これは、濃色系では分かりづらいんですが

淡色系や、メタリックの目が粗いものならよく分かります。

 

パッと見た目にはわからない。

でも、暗い中で光を当てた時、水銀灯の下、日陰でのとある角度など、

『あ、ボカシた所、ここやろ?』

と言えるレベルで分かるんですよ。

 

馴染んでないから、いくら薄めたベースでも粒で色が乗る。

こうなるのが分かってて、レベリングをそれでも使わないのか。

僕的にはNOです。

レベリングを使って、広く大きくグラデーションして

ベースのキワをボカシます。

 

アンダークリヤーの塗り方について

レベリングの塗り方についてですが、

これはプライマーなどと一緒で、ダブルコートが基本です。

 

1回目でペーパー目に馴染ませる。

1回目乗せると、すぐに乾燥してきたりしますよね。

これはペーパー目にレベリングが吸い込まれてるからなんですよね。

で、吸い込ませてから2回目を乗せると、半艶で仕上がるわけです。

というか、半艶になるように調節して塗るわけですね。

 

でも、関ぺのレベリングの場合、季節によっては結構速く乾燥してきたりするんですよ。

ロックなら、ニゴリクリヤーの割合を増やせば解決なんですが、

関ペは割るものではないんで、どうしよっかな~と、思ってる時に

あの例の41Vの塗装が来たんですよ。

コレですよね。

で、この色は塗装の指導書を取り寄せできるんですが、よく見てみると

その中にレベリングのことも書いてあったんですよ。

 

レベリング100に対して、アルミコントロール剤20~30%

 

は?アルミコントロール?なんで?

と一瞬思ったんですが、よく考えてみると、ロックと同じことなんですよね。

 

ニゴリクリヤーの量を増やせば、アンダークリヤーに粘り気が出て、乾燥しにくい。

 

実際、41Vの時も20%アルミコントロールを入れて吹いたんですが

すごくきれいにぼかすことが出来ました。

 

・・・・これ、普通の色でやったらどうなるんやろ?

って思ったので早速実践です。

このシエンタで早速実践します。

ボカすのはフロントフェンダーとスライドの後ろ側です。

 

フロントフェンダーの先は色を乗せるので、レベリングは乗せていませんが、

これがベースを乗せる前のレベリングダブルコートです。

塗った感じは、クリヤーを乗せてるような感じでした。

で、次にベースです。

 

ベース1発目。

静電気除去のためにブローガンで吹いたのに、まだ艶がありました。

普段なら完全に艶が引いてる状態です。

 

このクルマは左右の塗装のため、反対側も塗ったんですが同じような感じでした。

このまま行けそうなので、ベース2回目行きます。

 

はい、ベース2回目終わりました。

・・・どうでしょう?まだ行けそうですがこの後しばらくして

静電気除去のためエアブローすると、流石に艶が引いてきました。

 

結果から言うと、レベリングが長持ちするので、塗りやすい。

塗りやすいので、当然ですがボカしやすい。

なので、安心して塗ることが出来、結果、きれいに仕上げることが出来ました。

 

 

まとめ

さっきも書きましたけど、レベリングは使う人と使わない人がいます。

使わない人の話を聞くと

『使わんでも塗れるから』

という意見が多いように思います。

以前勤めていた現場では日ぺを使っていたんですが、

そこでもレベリングは使っていなかったんですよね。

理由を聞くと、

『関ぺよりしっとりしてて、いらんかなと思って』

と言ってたんですが、こっそり電気を当ててみてみると

そのボカシ際は1発で分かりました。

 

『オレはそんなん使わんでもボカせるし!』

という塗りの上手い人には、今回の記事はもう関係ない話ですが、

僕のような普通の塗装屋にとっては、こういった小技は

腕を上げるために超重要になってくるんですよね。

 

今回から、僕は毎回レベリングにはアルミコントロール剤を混ぜていますが

やっぱりボカシやすいんですよ。

回数を重ねるたびにそう思うので、間違いないです。

 

もし、レベリングを使っていて、乾燥が早くて気になるとか

ボカシにくいとか悩んでいる人がいたら、一度やってみて下さい。

キレイにボカせますよ。

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