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自動車塗装DIY パテの付け方について

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バンパーの傷やボディの凹み等、

歪みが小さいものであれば、パテを付けて修復することが出来ます。

今回は、パテ作業の手順について、順を追って解説していきます。

 

用意するもの

 

パテ

パテは色んな種類があります。

黒や白など色分けしているものや、バンパー用など。

厚盛りやひっかき傷用なんてのもありますが、

結局の所、DIYで簡易で直すことが目的なら、どれでも構いません。

ただ一つだけ注意することがあるんですが、それは2液型を選ぶことです。

主剤の横に硬化剤が付いているものですね。

この2つを混ぜ合わせて傷に乗せ、熱乾燥させると、パテは硬化します。

カチカチに固まるんですよ。

逆に硬化剤を混ぜないタイプのものもあるんですが、これはラッカーパテといって

硬化はぜず、乾燥するだけです。

このパテの特徴は、傷に付けた後、すぐに乾燥するので

作業がとても早くなりますが、あまり厚盛りは出来ません。

また、ラッカーパテは溶剤と合わないこともあり、

場合によっては塗料を乗せると浮いてくることがあります。

なので、2液型のパテを選ぶことをオススメします。

少量ならこんなのもいいと思いますよ。

パテヘラ

 

パテヘラ名前の通り、パテを乗せる時に使います。

種類もたくさんありますが、これはもうパテを乗せれたらどれでも良いです。

デザイン、値段など、良いと思ったもので十分使えます。

ゴムヘラなどは、アールの付いた所にパテを乗せるのに使いやすいですが、

主剤と硬化剤を混ぜるときにはちょっとやりづらかったりします。

建築用のヘラもありますが、これは硬すぎるため、平面以外では使いにくいです。

なので、ちょっと柔らかめの、自動車補修用の物を使うことをオススメします。

耐水ペーパー

ペーパーは足付け・パテ研ぎに使うんですが

人によって、水研ぎと空研ぎに別れます。

水研ぎというのは、名前のままなんですが、ペーパーを水につけて使います。

このほうが研ぎやすいという人もいるし、パテの粉が舞うことはないので

DIY向きかもしれません。

ペーパーの目がパテで詰まっても、水につけて溶かせばまた使えるので

こういう使い方がしたい人にはおすすめです。

ただ、濡れるので歪や次の作業をするときにはきっちり乾かさないといけないので

そこが手間といえば手間です。

空研ぎは、そのまま水をつけずに研いでいくやり方で、

特徴としては作業が早いです。

歪の確認も撫でれば直ぐにできますしね。

ただ、パテ粉が舞うのとペーパーの目が詰まった時、

パテ粉を飛ばしたい時にエアブローが出来ないと、ちょっとやりづらいかもしれません。

 

パテというのは小さな穴が無数に空いていて、

アルミ→鈑金→中間→ポリパテ→サフ

の順にその大きさが小さくなってくんですが、

補修箇所が鉄板の場合、水が穴を通って鉄板まで届きます。

これが場合によってはサビの原因になるんですね。

修復歴のあるパネルを作業する時、

パテを削るとポロポロ取れて、鉄板にサビが浮いてることがあるんですよ。

たまに。

多分コレが原因ちゃうかなとも思うんですが、水研ぎの水くらい、

ヒートガンで炙ればきっちり乾くので、そこまで心配することはないかもです。

なので、僕的にはDIYでは水研ぎをオススメします。

 

パテを研ぐのに、

厚く付けたなら#150,薄いなら#240または#320,

仕上げに#600で、キレイに研ぐことが出来ます。

パテの足付けするときは、粗目の#150で。

 

そしてこういったペーパーを購入するときは、

パットが付いているものをオススメします。

パテは、ペーパを素手で持ってでは研ぎにくいので、

こういったパットに挟んで使うことによって、速くキレイに楽に

研ぐことが出来ます。

マスキングテープ

マスキングテープは、パテを乗せるところの周辺を隠すのに使います。

樹脂パーツやアルミパーツ、その他隣接パネルなど

パテを研ぐ時に削りたくない所に予め貼っておくと、

余計な傷をつけなくて済みますよ。

 

シリコンオフ・紙ウエス

シリコンオフというのは、メーカーによって名前が若干違ったりするんですが、

これは、脱脂剤のことです。

油分や汚れなどを拭き取るのに使います。

補修箇所の研磨をする前に、汚れを落として傷を確認する時にも使うし、

同様に足付けの時にも、ゴミが噛んだままだと余計な線キズが入ったりするので、これらの除去、

パテを付ける際にも油分や汚れが付いていると密着不良の原因になるので、これにも必須です。

 

紙ウエスは、シリコンオフを拭き取るのに使います。

シリコンオフは吹き付けて終わりではなく、浮かせた油分や汚れを拭き取らないと

意味がありません。

タオルなどでも良いんですが、汚れたものだと意味がないので

紙ウエスなどの使い捨ての清潔なもので拭き取るのがベストです。

作業手順

では、実際の作業手順を解説していきますね。

 

傷の確認

例えばこんな感じの傷だったとします。

結構削れてますよね。

で、まず最初にシリコンオフで傷の回りの汚れを拭き取ります。

これは、当たった時に相手側の色がコチラについている場合があるので

正確な傷の範囲を知るために行います。

 

傷の研磨・足付け

まず、隣接パネルのマスキングを行います。

この場合だと、ヘッドライト、フェンダー、フォグなどですね。

もちろん、外す事ができるならその方がマスキングの手間が省けるので

塗りやすくなります。

次に傷の研磨です。

まず、どこまで削るのか?ですが、これは素地が見えるまでです。

素地というのは、バンパーならこういうもの↓

削ってあるのが分かると思いますが、これは外から言うと

旧塗膜(黒)→サフェーサー(白)→素地

になります。この黒い所が見えるまでです。

パンパーはPP素材(ポリプロピレン)という素材で出来ており、

これは柔軟なプラスチックに似たものです。

傷が浅い場合、ここまで削ると(塗料・サフの部分)傷が消えるので、

その場合は、この上からサフをのせればOKですが、

反対に傷が深い場合は、ここまで削ってもまだ傷が残っています。

その場合はパテ修正が必要になってきます。

 

ドアやフェンダーなどの場合も同様に削り込みます。

傷が浅い場合は傷が消えるまで。

触って凹んでる場合、傷が見た目にも鉄板まで届いているようなものの場合は

#150のペーパーで鉄板が出るまで削り込みます。

こんな感じです。

写真はちょっとパテ付いてますけど、こんな感じで削って行きます。

 

ついでにパテの足付けもしていきます。

といっても、この傷の研磨の状態で十分足は付いてるんですけどね。

 

まず足付けというのは、パテを補修箇所に食いつかせるために傷をつけることを言います。

足付けはその番手が重要で、例えば#150で足をつけてパテを乗せた場合、

#150以上の粗目のペーパー(#180や#120)でパテを削ると、

エッジ部分(パテの端っこ)が剥がれます。キレイに仕上がらなんですよね。

考えてみればそれは当然で、足付けの傷以上の粗さで削るわけですから

根こそぎ落としているのと同じことになるわけです。

コレはサフの研磨でも同様のことが言えます。

 

なので、パテの足をつけるのは#150。

研ぐのは#150からそれ以下の目のものでOKです。

 

脱脂

シリコンオフを使って、削った箇所を丁寧に拭き取ります。

サフを塗るにしても、パテを乗せるにしても、

この状態でゴミや汚れ、油分が付いていたら密着不良を起こす原因になります。

多めにたっぷりと吹き、ウエスできれいに拭き取れば完了です。

 

パテを乗せる

脱脂をして、隣接パネルのマスキングを終えたら

次はパテを乗せていきます。

主剤と硬化剤を説明書通り、といっても大体でいいですけど

混ぜていきます。

その時、ダンボールとかいらない雑誌とか、そういったちょっと硬いものを

用意してもらって、その上で混ぜて下さい。

目安は、混ぜたパテの色が均一になるまで。

そうでないと、混ざっていない所は硬化しないので。

また、あまり長い時間混ぜていると、パテを付けている最中に

パテが硬化してきてキレイに乗せれなくなる事があるので、

手早く混ぜるようにして下さいね。

 

はい。パテを乗せました。

乗せ方としてオススメなのは、傷が横長の場合は横に、

縦長の場合は縦に引っ張る(伸ばすように付ける)ことです。

ペタペタちょんちょんと付けると、空気が噛んでしまって後々面倒になるので、

少し多めにとって、引っ張る。これでOKです。

注意することは、足をつけた範囲より、なるべく外にははみ出さないようにすること。

足がついていないところのパテは、当然剥がれます。

ですが研磨の時残る場合があり、そういったものは塗装後、乾燥のために

炙っている時に浮いてくることがあります。(塗装剥がれ)

とうなるともう、せっかくの作業が無駄になってしまうので、ここは注意が必要です。

乗せたパテを確認し、色が均一かどうか、

硬化剤が混ざっていない所がないかをよく見てくださいね。

もしあった場合は、その箇所だけでもパテを取って乗せ直せばOKです。

後から乗せた箇所は多少段差になりますが、そのあたりは削ればOKなので

問題なしです。

 

乾燥

自動車塗装の作業の中で、結構重要なのがこの乾燥です。

DIYの作業でもそれは同じで、このパテ作業もしっかりと乾燥をしないと後で不具合が起きます。

DIYの作業を紹介しているサイトとかで、

『○日置いておきます』

というのを見たことないですか?

これは、自然乾燥をさせてるんですね。

でもそんな長いこと待てない、せっかちさんは

ヒートガンで乾かすことをオススメします。

これだと数日待つものが、20分で終わるので。

硬化の目安は、パテを引っ掻いて削れない程度。

または研いでる最中にペーパーにねっちゃりと絡んでこなければOKです。

もし削れたりペーパーに絡んだら、それはまだ中が乾いてないということなので、再度乾燥させます。

パテ研ぎ

しっかりと乾燥させたら、次はパテの研いでいきます。

当て板に#150のペーパーを付け、水に浸してから研ぎます。

注意することはこの番手では、パテの所だけを研ぐこと。

回りを研ぐと、研ぎ終わった後 パテの回りが凹んでしまい

直した所が目立ってしまいます。そうならないために

この番手ではパテのみ研いで下さい。

目安はパテ枕と言うんですが、ヘラで付けた時の段差が無くなる程度まで

研げればOKです。

 

次に#320を使って、パテ全体とキワを研いでいきます。

例えばこんな感じですね。

この徐々にパテが薄くなっていく研ぎ方を『フェザーエッジ』というんですが、

雰囲気でこんな感じになっていればOKです。

ダメなのは、パテの端っこが指で引っかかるくらいの

段差が残る状態で行くことです。

これはパテを付けたそのままの状態なのでちょっと違いますが、

でもこういう段差が分かる状態で行くと、色を乗せても

そのままの状態で残ることになるので、きっちり研いで下さい。

 

#320で研ぎ終わったら、次は#600で研ぎ直していきます。

これはパテの箇所もそうなんですが、パテの回りを主に研ぐ感じで行きます。

これは、さっきの#320のペーパー目を消すのが目的で

#320のペーパ目は、サフでは消えにくいからです。

というより残ります。

残るということは、色を乗せても当然分かります。目立ちます。

よく、『サフで消せるからOK!』とDIYのサイトなどには書いていますが、

それはサフを乗せた直後のみです。

サフが乾けばシンナーも蒸発し、下地の形がそのまま出ます。

そして、サフを研ぐので更に薄くなります。

パテに巣穴が空いていたならサフでも空くし、段差があればそのまま出ます。

ペーパー目も同じで、#320は深く研いでいなくても出ます。

そして、パテの箇所だけではなく、その回りも同じようにペーパー目が出るので、

それを消すために、#600で回りを当て直すわけです。

 

サフェーサーの塗装

最後にサフェーサーの塗装を行います。

まず、パテを水研ぎした時の水分をしっかりと取ります。

ウエスで拭き取り、ヒートガンで炙れば十分です。

その時、あまり炙りすぎるとパテが浮いてくるので注意して下さい。

次に脱脂を行います。

これは油分や汚れなどの除去のために行います。

そのあと、マスキングを行います。

この時注意することは、パテのときと同じで

ペーパーを当てた所にのみサフを乗せることです。

そしてサフを乗せる回数ですが、これは見た目、

パテが見えなくなるくらい、塗りつぶせるくらいで十分です。

回数で言えば3回位です。

よくさふをピカピカにツヤツヤに塗ってる写真をアップしているのを見かけますが、

サフはそこまで厚く乗せる必要はありません。

歪みを抜く場合や、多少の傷をごまかすために多めに乗せることはありますが、

DIYの作業では、そこまで厚く乗せると、今度は乾きにくくなり

表面が乾いていても中が乾いていないという中ウミ状態となり、

これも艶引けやその他の不具合の原因となります。

サフを乗せ終わりました。

今回はカラーサフを使用しています。

ベースの色によって、このサフの色を使い分けると

非常に塗りやすくなります。

例えばベースが赤や青の場合はグレー。

黄色の場合は白。

といった具合です。

というのも、缶スプレーというのは隠蔽性があまり良くないので、

サフで下塗りをしておかないと、狙った色になりにくいということがあるからです。

今回の黒の場合はサフの色は黒にしましたが、白でもグレーでもどちらでも構いません。

 

まとめ

今回はパテの付け方からサフまでの作業手順を紹介しました。

自動車塗装で、この足付けからパテ、サフという作業はとても重要で、

ここが決まらないといい仕上がりにはなりません。

というより、ここの作業が雑な場合、最悪、手直しになることもあります。

それくらい重要なんですよね。

DIYの作業でも同様で、ここを手を抜いてしまうと

強度というか耐久性に問題が出てきて、せっかくお金と手間をかけて直しても、

すぐに艶が引き、見た目も汚くなる可能性が出てきます。

なので、ここで紹介した方法で、試しにやっていて下さい。

注意するのは、脱脂・足付け・乾燥です。

これさえきっちりやっておけば、そこそこの仕上がりにはなるはずです。

焦らず丁寧に。

やったら出来ますって。

頑張って下さい。( ー`дー´)キリッ

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