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自動車塗装研究 #4 DEVILBISS DV1

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いちころです。

スプレーガンは色々なメーカーからリリースされており、

国内メーカーで言うと、アネスト岩田、明治などが有名ですよね。

ウチでは恵宏のフォルテとかもありますけどね。

 

海外でも様々な種類のガンがあり、

工場によって、塗装屋の好みで色々なものが使われています。

 

そんな色々な種類がある中で、僕も色々なガンを使ってきたんですが

今の所愛用・・というかメインに使っているメーカーのものがあります。

DEVILBISSというメーカーのガンなんですけどね。

 

最初はLUNA2というガンから入り、LUNAMark2 ジュピターと

変わり続けてたんですが、今回またメインのガンが変わりました。

それが今回紹介するDEVILBISS DV1です。

 

ベースコートで必要なこと

おそらくですが、塗装屋でDEVILBISS(以下デビ)のガンを

悪く言う、または嫌いな人はいないと思います。

というより、あまり悪口を聞いたことがありません。

それは、デビのどのガンでもそうなんですが、共通して

めちゃくちゃよく出るんですよ。塗料が。

 

『そんなもん、調整一つでどのガンでも出るわ!』

と言われそうですが、実際に使い比べればよく分かります。

 

実例を出して申し訳ないですが、例えばアネスト岩田のW101。

言わずとしれた名機で、どんな塗装にも柔軟に対応できる素晴らしいガンです。

僕も2丁持っていて、長く使っていました。

ですが、デビのガンとくらべると

『あれ?詰まってる?』

と思うほど塗料の出(で)が悪く感じます。

もちろん出が悪いわけではないのですが、そう感じるほどの違いがあり、

実際、仕上がりには大差はないのですが、僕的に、感覚的にはデビのガンの方が

楽に、キレイに仕上げることが出来ます。

 

では、ベースコートの塗装で必要、重要なことは何かと言うと

僕が思うに、隠蔽、塗り重ねです。

巷では、塗料の微粒子化を重要視されますよね。

確かに吹く塗料が微粒子化されればムラになりにくく、キレイに仕上げることが出来ます。

ですが、その前に色を確実に決める、隠蔽することが出来なければ塗りムラになります。

そしてその調子でいくら塗り重ねても、キレイに仕上げることは出来ません。

 

僕が最近のガンの微粒子化で感じるのは、隠蔽のしにくさです。

隠蔽性の良い色なら問題なく乗せることは出来ますが、

逆に隠蔽性の悪い色。

塗り回数の指定が、下塗りなしの5回とかの色の場合、特に隠蔽のしにくさを感じます。

小さいパーツなら問題ないんですけど、大きめのボンネットや

スライドドア、ゲートなんかは特にです。

 

『別に隠蔽しにくいとわ思わん』

『確認してないだけやんけ』

『オマエのやり方が悪いだけやろ?』

『ガンのせいにするなや』

 

そう思いました?

実際、その通りだと思います。

塗装屋によっては塗り方も違い、腕も違います。

なのでガン一つとっても感想が違い、だからみんな使ってるガンが違うわけですよね。

 

僕が常日頃から思ってたのは、

『もっと広範囲をベタっと塗れるガンがあったらエエのになぁ』

ということです。

それなら口径の大きい大型ガンを使わんかい!となるのですが

それだとメタやパールの目、肌の質感等が隣接パネルと合わず、

結局きれいに仕上げるのは難しくなるので、そういう訳にも行きません。

 

・・・・前置きが長くなりましたが、

今の時点の僕の悩みを解消してくれて、まさに痒い所に手が届いたガン。

それがこのDV1です。

 

使ってみた感想

まず最初に思ったのは、やっぱり今までのデビのガンと一緒で

めちゃくちゃ出ます。ええ、それはもう試し吹きの時点で分かるほどです。

説明書を見ればよかったんですが、専務がどっか片付けてしまって

使う時に見当たらなかったので、調整は今までどおりにやってみました。

吐出量2回転半、エアー圧1.5弱、パターンは全開からちょっと絞りです。

 

最初下塗りで乗せたんですが、今まで以上に塗料が出すぎて

1回目のバラ吹きの時点でまぁまぁ色が留まってしまいました。

で、吐出量だけ2回転に落として乗せたんですが、やっぱり留まりがすごく良いです。

パターンもすごく広くて、その広い範囲を隠蔽してくれる感じですね。

だから、まんま大型ガンで塗ってるような感覚です。

ですが、ミストが細かいんですよ。

なので指触乾燥も早い。

ベースを留めた時点で触ってみたんですが、もうね、すごくしっとりしてて

キレーな肌なんですよね。

広範囲を一気に隠蔽してくれるので、塗り重ねがとても楽。

 

どのガンでもそうなんですけど、色決めで乗せた時って

結構なムラになったりするじゃないですか。

ベース2回目でベタッと塗るときとか。ドライの人は別ですけどね。

 

それが、色ぎめの時点でも全くムラがないわけじゃないですが

あまりないんですよ。

さっきも書きましたけど、霧が細かく、広範囲を隠蔽してくれるので

例えば大きめのボンネットを塗ったとしても、塗り重ね回数が減るため

小さく感じます。

上から下まで6往復してたのが4往復で済む感じですかね。

 

色ぎめの時点でムラが出にくい。

だから次に色を乗せるのも楽だし、ムラ取りも少し、軽くやるだけで済む。

当然隠蔽もしっかりしているので、そういった塗りムラも起こらない。

正直、文句のつけようがありません。

 

そしてこのガンを使うメリットはこれだけではないんですよね。

 

ベースをキレイに乗せれるということは、次のクリヤーにも

大きく影響してきます。

ベースをキレイに乗せることが出来るため、仕上がりのクリヤーの肌も

当然ながら、美しくなるんですよね。

見た目もムラがない分、色が綺麗に反射し、その上のクリヤーが更に肌を魅せる。

パッと見た時、

『あー、きれいに塗ってるな~。磨いた?コレ』

というくらい、そう言われるほど綺麗な肌。ムラのない塗り。

そういったことがガンを変えた途端に出来たというのがすごい驚きでした。

 

まとめ

ガンを使った感想というのは人それぞれだと思います。

それは、塗装屋によって塗り方も違うし、当然ながら腕も違うからなんですよね。

だから悩みも違うし、同じ問題が起こったとしても改善方法が違う。

だからそれぞれ自分に合ったガンを使って作業してるわけですよね。

 

僕はと言うと、ウエットでベタ塗り気味なので、

色んなメーカーのガンを使いましたけど、やっぱりデビのガンが

1番しっくり来ますし、塗りやすいです。

でも、敬遠する人も実際いますよね。

 

1番問題にしてた、塗り重ねのムラ。

もっと広範囲に塗り重ねられたら楽やのに!と思っていて、

実際このムラを毎回注意しながら抜いていたんですよ。

でも、このDV1を使うことによって、この問題を解消できた・・というか

作業が楽になったんですよね。

広範囲を隠蔽できて、ミストが細かく、塗りムラも少ない。

さらにクリヤーもキレイに乗せることが出来る。

 

例えば、ベースを塗らず、クリヤーだけ塗ったパネルって

すごくキレイに仕上がるじゃないですか。まさにあんな感じです。

 

定価8万で、小売が6万5千円と高価なガンですが

もし機会があって、デモ機なんかを貸してもらえることがあれば

一度使ってみて下さい。

ちょっと出すぎて笑ってしまうかもですよ。

http://www.carlisleft.co.jp/devilbiss/dv-1.html

 

 

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