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DIY塗装の何が難しいのか?

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塗装未経験者のDIY塗装は難しいと言いましたが、

実際のところ、何が難しいの?と思いませんでした?

実際の作業内容を見ても、もしかしたら

( ー`дー´)フフン、俺なら出来る!

と、思っている人もいるかと思います。

そう思うのも何となく分かるんですけどね。

この答えは最後に書きますけど、

じゃ、僕が言っている塗装未経験者には難しいと言っているのは

何のことなのか、

何がそんなに難しいのか、

今回はそのことについて書いていこうと思いますので、ちょっと読んでみてください。

 

思った通りにはならない

まずコレです。

塗装未経験者がDIYで塗装した場合、大体以下のことが起こります

塗ったところがよく分かる

艶がない

凹みがそのまま、もしくはパテの型がそのまま出ている

塗装した面以外の箇所が、ミストでザラザラになっている

塗った色が剥がれてくる

 

ペーパーを当てて脱脂をして、パテを付けて塗った。

・・・のに何か汚い。思ったのと違う。

エアゾールで塗ったら、もうそれだけでキレイにピカピカになるんじゃないの?

そう思っている人が多いようです。

そして、艶が出ないので沢山ベースを乗せてムラになり、垂れる。

もうそうなったら目も当てられない状態になってしまいます。

なぜこうなるのかということを、ちょっと解説していきますね。

 

塗ったところがよく分かる

せっかく塗ったのに、

塗ったところが余計目立つ。

黒っぽくなってなんか変。

こういうことって、塗ったことがある人ならよく分かると思います。

コレは何故かと言うと、まず最初に

エアゾールの色は、元の色(旧塗膜)とは違う

からなんですよね。

同じ色番号の色を持ってきても、塗ったら全然違うんですよ。

1番の理由はコレです。

そして、特にシルバー系に多い黒っぽくなる状態ですが

これは元々エアゾールの色が黒っぽいかもしれないし、または塗り重ね過ぎということもありますが、

1番の理由は塗り方なんですよね。

 

例えばシルバー系の場合、塗料は、均一に乗せると

メタリックの目がキレイに並ぶようになっています。

均一に乗せるというのは、塗装面とエアゾールの

距離、圧、角度が同じという条件で塗るということで、

距離が一定でないと圧も変わり、ムラになり、斑点のようになります。

そして角度が変わると、ウエットで乗る所とドライで乗るところが出てきます。

どういうことかと言うと、要は塗料の乗りが濃い所と薄いところが出てくる

ということなんですね。

そしてこの薄い所はメタリックの習性で、黒くなるんですよ。

そして1番重要な塗り重ね。

塗り始めで、塗装面の端から端まで塗ったとして、

順番に塗り重ねていくわけですけど、これも均一に乗せないと

塗り重ねのムラが出来てしまいます。

濃い所と薄いところが出来てしまうわけですね。

 

元々色が違うということに加えて、

均一に乗せず、距離、圧、角度が変わり、塗り重ねも一定ではない。

だからムラが出来て、キワが黒くなり、塗ったところがよく分かる訳です。

 

艶がない

これもよく見るんですが、艶が出ない原因は

まずクリヤーを塗ってないという事があります。

ベースの色だけ乗せたら、何かそれでエエんちゃうの?と思ってる人が多いようです。

これはもう、全くの間違いなんでね。

ベースだけ乗せて終わらせたら、乾燥後に艶は引きます。

これは、その塗料自体がクリヤーを乗せて完成させるものだからなんですよね。

それとは別に、クリヤーを乗せたのに艶がない場合の原因はいくつかあるんですが、

ベースの乗せ方に原因があります。

ドライで塗って、ザラザラになってる状態で塗っても艶は引くし

ベースがしっかり乾燥していない状態で塗っても引きます。

あとはクリヤーの厚塗りですね。

よく、垂れる寸前までたっぷり塗る!と言ってる人がいますが

クリヤーにはキレイに見える膜厚というものが決まっていて

厚く乗せれば乗せるほど黒っぽくなり、

また硬化不良も起こして、やっぱり艶が引いてきます。

この辺りは、ちょっと難しいところですね。

 

凹みがそのまま、またはパテの形がそのまま出ている

この2つに共通するのは、

色を乗せたら凹みやパテの段差が埋まる

と思っているからですね。

これはお客さんから直接聞いたことなんですが、

ネットで見たら、サフを厚塗りしたらキズが埋まるって書いてた。

でも、塗っても埋まらなかった!みたいな感じで。

・・・これは説明するまでもなく、無理なんですよね。

凹みは、大きいものなら鈑金が必要だし、小さいものでもパテ修正が必要です。

そしてそのパテも、研がないままその上から

塗ると、パテの形がそのまま出てきます

そして研ぐにしてもキチンと番手を追って使わないと、研ぎキズが残ります。

サフを厚盛りすると、確かにキズや凹みは丸まるかもしれませんが

今度は硬化させるのが手間になり、特にラッカーサフの厚盛りなんてしたら

硬化しないため、硬化不良による艶引けの原因になります。

 

凹みは、パテ修正しないと直らないし、そのパテも研がないと

乗せた形がそのまま出ます。

色を乗せただけでは直らないんですよね。

 

塗装した面以外のところがザラザラになっている

これは、

マスキングの範囲が狭すぎる

のが原因です。

例えば、家のガレージで塗装した場合、近くに自転車や

エアコンの室外機などがあったら、それらにも確実にミストが飛びます。

ミストって結構飛ぶんですよ。

フロントバンパーのカドを塗ったとしたら、風向きにもよりますけど

その後ろのリアフェンダー、リアバンパーくらいまでは軽く飛びます。

塗装したい範囲から、新聞紙1枚程度を隠して塗っているのを見かけたことがありますが、

コレでは全然足りないんですよね。

もっと広く、何なら塗る箇所以外全部隠して丁度くらいです。

 

塗った色が剥がれてくる

これもホントよくあるんですけどね、

この剥がれの原因は、足付け不足です。

(゚Д゚)ハァ??ちゃんと当てたわっ!

って人もいるかもですが、適切な番手でしっかり当てているなら

まず剥がれることはないです。

じゃ、なぜ剥がれるのかというと、

単純に足があたってない、キズをつけれてないからなんですよね。

これは僕たちでもそうなんですけど、真ん中とかって

当てやすいんでしっかり傷を付けれているんですが、

問題は端っこなんですよ。

剥がれるのはだいたい端っこじゃないですか?

例えば、ドアを塗ったんなら、水切りの下、ドアミラーの周り、

アウターハンドルの周り、ベルトラインモールの周り、ドア自体の端など。

こういうところがよく剥がれます。

隅々までしっかり当てるなんて、あんまりどこでも説明してないじゃないですか。

でも実は、真ん中よりもこういった隅々をしっかり当てるのが

足付けの基本やったりするんですよね。

 

まとめ

実際に動画などで作業を見てみて、

お?何か簡単そう。オレにも出来そう!

と、思った人がいるかもと最初に書きましたが、

それは、その動画の塗装屋の腕が良いからだったりするんですよね。

上手い人のやることは、傍目から見ると簡単そうに見えるものです。

そう思えるほど、段取り良く、無駄なく、キレイに仕上げているから。

そこには言うまでもなく、スゴイ高度な技術があって、

おいそれと真似することは不可能なんですよ。

じゃ、パッと見だけでもきれいに仕上げるのは無理なのか?というと

そんなことないんですね。

 

・・・・( ゚д゚ )どっちやねん!

って?

これはね、今回説明したことって、知らないからこうなるんであって

知ってたら、もっとマシに仕上げることも可能なんですよ。

もちろん、スプレーガンで塗るような仕上げにするのは無理ですけど、

それでもモノによってはキレイに仕上げることは可能です。

例えば小さいものとかね。

なので、焦って塗らずにやり方をよく調べて、

さらにちょっと練習してから塗るのがベストだと思います。

 

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