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自動車塗装研究 マツダ46Vの塗装はどこが難しいのか?

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いちころです。

最近、ウチの専務が吹聴したからかどうかは分かりませんが、

皆さんご存知、凶悪、塗装屋殺しカラー46Vが入ってきました。

えらいこっちゃですよ。

先輩と二人、

どっちが塗るんやろ?

と心配してたんですが、幸か不幸か、僕には当たらず先輩が塗ることになりました。

まぁ、日頃の行いがいいからですかね。

 

実際、ネット上にも塗り方などがたくさん上がっていますよね。

皆さん、すごい上手だと思います。

あれだけ高難易度の色を、キレーに塗ってるわけですからね。

 

なので、もうキレイに塗るやり方はもう皆さん分かってるものとして、

今回は、実際この46Vの何が難しいのか。

そして3回失敗して、まだ仕上がってないんですが、その失敗した状況などを書いていこうと思います。

 

46Vの何が難しい?(調色)

難しい、嫌い嫌い言われてるこの色ですが、

じゃぁ実際何が難しいの?ということになりますよね。

そこはあんまり言われてないようなので、今回の作業を見ていて

思ったことを書いていきますね。

 

色が合わない

カラークリヤーは調色済みのものを使うので、

触るのはベースだけなんですが、コレがホント合わない。

 

微調整が効きにくいというか、思ったように寄らないというのが1番の印象です。

何を入れても、正直あまり変わらない。

勿論、色をドバっと入れたら変わりますけど、そうじゃないしね。

結局、もっと赤く、濃くしたいわけですよ。

だいたい皆さんそうじゃないですか?

こっちがちょっと薄いというか、赤味が足りないんですよ。

深みっていうんですかね?

黒なんか入れようもんなら、もう真っ黒になってしまって元に戻らなくなるしね。

 

経験もないから(初めて)、全部手探り。

何度最初から作り直したか・・・・。

 

結局、午後から3時間、次の日1時間ほどかけて、なんとか合いました。

 

46Vの何が難しい?(塗装)

ボカシ際が難しいと聞いてたんですけどね。

Twitterやネットでみんな言ってたんで、そうなんかなと思ってたんですよ。

でも今回塗るのは、ゲートと前後バンパー、ボンネットのガーニッシュのみ(CX-5)。

だから今回はボカシはナシです。

 

アネスト岩田から、kiwamiRTというガンが発売されているんですが、

このガンのウリ文句が

カラークリヤーに最適!!

というもので、実際HPのデモでは46Vを塗ってます。

ウチでも買ってもらったんですが、今回塗った先輩は、自分のガンで塗りたい!

ということで、今回(2回目まで)は使わずでした。

 

実際塗っているのを見て思ったのが、カラークリヤーよりもベースコートの方が

大事なんちゃうの?ということです。

ベースについては、塗り方に指定がちょいちょいあるんですけど、

その中でも、特に注意しないといけないのが、

絶対にムラを出すな!

ってことなんですよ。

そんなのどの色でも同じやんけ!って突っ込まれそうですが、

この色に限って、ムラは致命傷になるんですよね。

もう塗り直し確定。

それは、カラークリヤーを乗せた時点で、顕著に現れます。

 

ベースにムラが残ってる状態でカラークリヤーを乗せると、

そのムラの濃い所が、斑点の様にくっきり出てくるんですよ。

もうハッキリと。

だから、ココでムラ取りのウデが問われるわけです。

普段からキッチリやっている人にとっては問題ないことですが、

そうではない人。

ムラがどうしても残ってしまう人や、ムラ取りが普段から不十分な人は

おそらくこの色を仕上げることは無理だと思います。

 

そしてカラークリヤーですが、このクリヤーの中身はご存知のように

薄いソリッドです。

なのでソウルレッドという色は、メタリックの上に、3コートパールの様に

薄い(隠蔽しない)ソリッドを乗せる色ということになりますよね。

 

カラークリヤーを乗せて色が完成するわけですから、ココで重要になるのが

おそらく乗せる回数です。

指定回数を守るよりも、やはり見ながら目視で判断しないといけないと思います。

乗せる回数が足りなければ、ベースが勝ってしまってギラつく。

そうならないように、単体の場合は、塗板などで比色するのがベストだと思いました。

 

失敗例

では、次に失敗例というか、どうやって失敗したのかを書いていこうと思います。

塗装するのは前後バンパー(新品交換)。

 

1回目 ムラ取り失敗

プライマーからベースを乗せ終わるまでは順調でした。

ムラ取りも問題なかったと思います。

電気を当てて確認しましたが、正直ベースの色だけでは判断がしにくくて

見た目には大丈夫なような感じでした。

で、カラークリヤーを乗せたんですが、数箇所ムラを発見。

『あれ~?ムラ取りはキッチリやったのにな~』

と言ってましたが、実際黒い斑点みたいなムラが出ています。

 

乾燥後、ベースから塗り直したんですが、どうもカラークリヤーの上から

ベースを乗せるのはあんまり良くないのか、それとも乾いてなかったのか、

塗り直した所が、回りより色が濃くなってしまって、ムラではないですが、何か変。

専務と相談して、IRTで乾燥させてから塗り直しになりました。

 

よく乾いてない状態で、カラークリヤーの上からベースを乗せ直すと、色が変になる

 

2回目 ハジキとムラ再び

よく乾燥させた2回目。

しっかりとペーパーを当て直しての再塗装です。

ベースコートは順調に塗れたんですが、カラークリヤーを乗せた時にハジキ発生。

油分があったのか、汗か。それとも乾燥時にピンホールがイッたか。

そしてムラも大量発生。

ここで先輩のココロが折れて、次の日以降に持ち越しになりました。

 

この時に思ったのが、塗る時のガンの角度。これが先輩の場合、ちょっと斜めだったんですよ。

バンパーは、台の上に置いているので、左右はいいんですけど、

上の面はやっぱりナナメ塗りではマズい。

多分ムラの原因はガンの角度だと思います。

それプラス、1回失敗してるから、その焦りもあったかもです。

やはりベテランでも焦りは禁物ですよね。

 

早く仕上げよう、終わらせて楽になろうとして焦ると、必ず失敗する

 

3回目 確認不足と油断

もう失敗できんぞ!と迎えた3回目。

ムラになる原因を熟考し、ガンを変えようということになり、

カラークリヤーにはkiwamiRTを使うことに。

 

ベースのムラを3人で確認し、よっしゃいける!となり

カラークリヤーを乗せたら、今度はすごいいい感じで、こらもろたで!となったんですが、

ちょっとココで気になったのが、塗り板との比色をしなかったこと。

隣接パネルのボカシなら、回りとの色合いを全体的に見比べる事が出来ますが、

単体塗りの場合はそれが出来ません。

塗り重ねた回数で判断することになります。

それが通常の色なら、確認なしでも行けるたりするんですが、やはり比色した方が確実です。

 

でも、今回はやらなかった。

 

見た目には、ムラもないし良さげに見えます。

それだけが引っかかったんですが、そのままクリヤーまで仕上げて終了しました。

 

次の日、しっかり乾燥させて組み付けると・・・・。

もうアタマイタイ・・・。

色がずれてます。

それも、41Vを塗った?というくらい、薄く黄色い感じ。

もとの調色の段階から違っていたのか、それともカラークリヤーの乗せる回数か、

とにかくもうアウト。

カラークリヤーは当然乗せる回数は決まっていますが、それでも比色して色が足りないと感じたら、

塗り重ねて調整出来ます。

その色のズレを、クリヤーを乗せる前に違いを確認出来たはずなんですよ。

やっぱり比色しなかったのがマズかった・・・

 

ベテランになると、やはり経験則から判断することがあり、

こういった小さな確認作業を怠ることで、ミスを引き起こすことに繋がることがあります。

今回はまさにソレでした。

 

もう、ドツボにハマったような状態ですが、なんとかするしかありません。

 

さらにココで問題発生。

塗装面と樹脂のつなぎ目(キワ)をラインテープで切って隠していたんですが、

一部剥がし忘れていた所があり、次の日に剥がすと、捲れてしまいました。

 

・・・・もう踏んだり蹴ったりですよね。

 

しかもそれだけでは終わりません。

回数を塗り重ねているので、膜厚が相当あるんですが、下のほうが乾いてない。

というか硬化してない。柔らかいままなんですよ。

 

これはなんでやと確認した所、46Vの場合、3コートパールのように

ベースに硬化剤を適量入れろと指定があるんですが、縮むのをおそれたのか、最初から入れる気がなかったのか、

とにかくベースには入れてないとのことでした。

 

次くらい、僕に順番が回ってきそうですが、下がその状態なら塗っても仕上げる自信がありません。

特に捲れている所は段差もまぁまぁあり、これを直すのも多分苦労すると言うか

最悪、縮む可能性だってあります。

そして、樹脂とのキワも、塗り回数を重ねているため、キレイとは言えません。

 

コレはもしかして、バンパー弁償・・・?

とりあえず、判断は専務に任せることになりました。

 

まとめ

今回は、焦りに焦って失敗を繰り返したような結果になりました。

といっても、まだ仕上がってないんですけどね・・。

 

次にやることは、もう1回比色して、色の確認をすること。

コレで合ってたら、今回の色のズレはカラークリヤーの

乗せる回数の不足ということになるので、そのまま塗り直せるんですけどね。

 

もしそうでなかったら、もう1回調色からやり直しです。

もしかしたら僕に回ってくるかもしれませんが、そうなったらまた

Twitterや呑み雑記で報告しますね。

 

46Vの難しさは、調色、色の乗せ方で、特にムラを出したら1発アウト。

カラークリヤーも均一に乗せて、その乗せる回数で色を調整する。

ホント厄介な色ですよね。

 

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