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自動車塗装研究 ムラ取りの方法を考える

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いちころです。

前回の講習の記事でも書きましたけど、ムラ取りって難しいですよね。

といっても、人によって腕の違いがあるので、

問題にしてるところもまた、それぞれ違うと思うんですけどね。

 

僕の場合は、やっぱり1F7とかボカしやすいものや、濃色なんかは問題ないんですが

水色とかピンクとか、あとはガンメタですね。

ああいう色が苦手で、いつも神経を使ってやってる感じです。

 

ですが、塗り方を変えたおかげで、そういった問題が解決とまでは行かないですが、

まぁそこそこ良くなってきたんですよね。

ストレスなく塗れるくらいには。

 

今回は、もしかしたら皆さんが、少しは期待していてくれたであろう・・であったら嬉しいですが、

メタやパールのムラ取り、またはムラになりにくい塗り方について

まだ僕自身未完成ではありますけど、そのことについて、ちょっと書いていこうと思います。

 

そもそもなぜムラになるのか?

まずコレですよね。

ベテランの方に質問ですけど、コレって何でなんですか?

・・・こう聞くと、帰ってくる答えが

 

・均一に塗れてない

・ムラ取りが出来てない

・ガンの動かし方が悪い

 

と、だいたいこんな感じですよね。

・・・でも、これでムラが抜けます?

均一に塗って、ムラ取りをして言われた通りガンを動かしながら塗って

完璧に抜けます?

これ、僕は無理やったんですよ。

ブースの中や太陽光、日陰、高低差、何かその辺りは

まぁまぁ行ける範囲なんですが、水銀灯の下ではちょんバレ。

これがね、悩みのタネで、どうしていいか分からなかったんですよ。

 

もうそうなると、疑うことは1つしかなくて。

それが、根本的な塗り方が違うんちゃうか?ということなんですよ。

 

結論から言うとその通りで、実は僕の塗り方は

ムラが出やすいやり方やったんですよ。

逆に、この塗り方でムラを消す方が腕が要るくらいに。

 

その塗り方というのは、このブログでも散々書いてきましたが、

ウエット塗りです。ベタ塗りね。

このウエットで塗料を乗せるという塗り方が、

実はもうその時点でムラを大量に発生させてるんですよね。

 

これは、だれが塗ってもそうなります。

腕に自信がある人も、そうでない人も。

塗装歴何十年の人が塗っても、確実にムラが出ます。

 

『それを綺麗に仕上げるのが腕の見せ所やんけ!』

とツッコまれそうですけどね。確かにその通りです。

 

ですが、わざわざムラを作って、で、その後ムラを抜く。

何か・・これ何とかしたいですよね。

1回行き過ぎて、また戻ってくる的な感じで。

この最初のムラを何とかしたい。

スッとこう、無駄なく行きたい。

 

じゃ、どうするのか。

それは文字通り、塗り方を変えてしまうんですよ。

 

ドライウエットという塗り方

完全に造語ですけど(もしあったらすいません)、

これが僕の新しい・・というか変更した塗り方の名前です。

そのやり方なんですが、まず注目するのはスプレーガンです。

 

皆さんはどこのメーカーのガンを使ってます?

アネストIWATA、明治、デビ、SATA、恵宏など色々ありますが、

今のガンって、大体微粒子化されてるものが多いですよね。

 

でも、そのガンって、ホントに微粒子化して使ってます?

 

というのも、スプレーガンはその1番良い調整でないと

綺麗に微粒子化はされません。

例えば、吐出が高めでエアーが低めの場合。

デビのガンで、吐出が3回転以上でエアーが1キロとかだったら

それはもう、完全に調整不良。微粒子化はされていません。

めちゃくちゃ出るけど、ムラもスゴイみたいな感じになります。

これは、ウチの先輩や専務の調整なんですよ。

吐出なんて、3回転どころかネジが外れる直前まで回す感じで。

 

なので、そのガンの1番良い調整まで持ってこないとダメなわけです。

そこで基本となるのが、2:1.

吐出2回転に対して、エアー圧1キロ。

これが調整の最初の段階で、ここから微調整していきます。

 

僕の愛機、LUNAマーク2の場合、この調整だとあまり出ません。

絞りすぎて、詰まってんのか?というくらい出ないです。

ですが、吐出を少し上げて2回転半にした途端、出すぎなくらい出ます。

たった半回転でこの差・・。

これがこのガンの特徴なんですよね。

なので間を取って、2回転と4分の1。

エアー圧も少し上げて1.2キロ。

色々試した結果、コレが最良の調整になりました。

 

とはいえ、普段より出にくいことには変わりません。

というのも、僕の普段の調整は、吐出3回転、エアー圧1.5くらいだったので。

でもこれでいいんです。

出にくいくらいがちょうどいい。

この調整にすることで、ドライウエットにしやすくなるんですよ。

 

乗せすぎないように足していく塗り方

で、実際の塗り方なんですが、

これは完全に『ドライ』の塗り方をします。

 

Twitterで僕の動画を見たことがある人は分かると思いますけど、

薄く塗り重ねていきます。

 

その時に注意することは、塗料の希釈量です。

関ぺのハイブリッドを例に挙げると、希釈は100%。

メタもソリッドも。

隠蔽しやすい色もしにくい色も、関係なく100%。

実際、1F7などトマりやすい色であっても、希釈100%だと

油断したら透けます。

なので、重要になってくるのが塗り重ねの回数になります。

 

1発で乗る塗料の量は知れているので、なかなかトマりません。

なので、今までウエットで1発で乗せていた所を

3回で決めるくらいの気持ちで、薄く薄く塗り重ねていきます。

丁度、ムラ取りのような感覚ですね。

 

このやり方が優れているのは、塗料を乗せすぎることがないということ。

上手くいけば、絶対に垂れません。

その理由は、色を乗せる量を調節して塗ることが出来るからです。

 

ウエットで塗る場合、もし乗せすぎてムラムラになってしまったら、

もうどうすることも出来ません。

ゴメン!今のナシ!というわけにもいかず、結構なムラを抜く作業が必要になります。

それが、抜きやすい色なら良いんですが、抜きにくい色だったり、

またはボカシで塗る範囲が広がってしまったりと、失敗する可能性が

無くはありません。

実際、これで失敗した人は結構いるんじゃないですかね?

僕もしょっちゅうやりましたしね。アカン、何かボケてない・・て。

 

なので、それを防ぐために、1回1回、乗る塗料の様子をよく見ながら、

自分のベストな状態になるまで、調整して薄く、薄く、

回数を重ねて乗せていく。

これが僕が今やっている、ドライウエット(僕命名)という塗り方です。

 

結果的に回数を乗せるので、ウエットと同等の膜厚になり(多分)、

隠蔽するまで調整しながら乗せるので、垂れや透けを防ぐことが出来る。

そして、1番優れているのが、希釈を多めにし、微粒子化して塗ることで

ムラを出しにくくするということです。

 

・・・と。文字にすると何かややこしいことになりましたけど、

要するには、微粒子化した調整のガンで、薄く塗り重ねていくだけです。

トマるまで。

それを、1度にやってしまうとさすがに垂れるので

今まで同様、3回塗りくらいに分けるわけです。

1回目はパラ吹き、2回目はほぼ色が決まっている状態、

3回目でとどめ!みたいな感じで。

たったこれだけのことなんですが、

これでメタや3コートのパールの仕上がりがよくなり、

また僕自身の負担も結構減りました。

 

どうしてもムラが抜けなくて困っている人は、

このドライの塗り重ねを、試しにやってみてください。

多分、結構いい仕上がりになると思いますよ。

最初は慣れないんで、手間が掛かるかもしれませんけどね。

 

あとがきとまとめ

ひと昔前はこの塗り方は完全にタブーで、

その理由は肌がザラザラになるし、色が留まらない、

ついでに膜厚が付かないなど、散々な言われ方をされていました。

そのため、どこの工場でもウエット塗りをする人が多く、

また塗料の飛散を防ぐためにエアーを絞る調整が主流で、

僕もそのやり方でずーっと作業していました。

 

でもやっぱり、そのやり方では不具合がちょいちょい出るんですよね。

特に、今のガンと昔のガンでは性能も違うじゃないですか。

今はベース1.3で、クリヤーが1.2が主流やったかな?

確か専務がこの間使ってたデビのDV1のクリヤー用の口径が

1,2とか言ってたような気がしますけど。

なので、いつまでも今までの塗り方、自分のやり方に固執せず、

新しいやり方に変えていかないと、先ではアカン様になる気はしますね。

水性塗料に変えたら、さらにやり方が変わるしね。

 

塗り方なんて人それぞれなんで、正解なんてないかもですが、

もし溶剤でムラ取りで悩んでる人がいたら、このやり方も

その塗り方の1つの方法としてマスターしておくと、いざという時の

対応に、少しは役に立つんじゃないかなと思いますね。

 

 

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